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RIKKYO CLOSE UP 2007 【VOL.9】


「第2回全国大学政策フォーラム in 登別」 原田ゼミA 最優秀賞受賞!

フォーラム参加者〔コミュニティ福祉学部コミュニティ政策学科2年次〕

2007原田ゼミ(A):八重樫温代さん、石井優香さん、漆原良治さん、大塚瑞穂さん

金香奈子さん、豊田香織さん、松丸 裕さん

2007原田ゼミ(B):岩井美沙子さん、悴田 渉さん、金山直紀さん、小林由美恵さん

高橋恵理さん、橋本大樹さん、藤原朋美さん、山崎 薫さん


2007年8月30日〜9月1日にかけ、北海道で開催された「第2回全国大学政策フォーラム in 登別」(主催/大会代表:全国大学政策フォーラム実行委員会)に、本学コミュニティ福祉学部コミュニティ政策学科原田晃樹准教授の2年ゼミ、2グループが参加。Aチームが見事、最優秀賞を受賞しました。これは、昨年開催の第1回大会での、2グループ同時優秀賞受賞に続いての快挙。今回は、フォーラムに参加した原田ゼミ2年次生にお話を伺いました。


■原田ゼミAのみなさん、最優秀賞受賞おめでとうございます。まずは、受賞の感想をお聞かせください。

 

受賞式を終えて。

原田晃樹准教授(中央)と原田ゼミAのメンバー

 最優秀賞をめざして頑張ったので、受賞できて本当に嬉しいです。でもそれ以上に私たちには得たものがあったように感じます。最後の最後でプレゼンが仕上がらなくてみんなで悩んで苦しんだり、2日間ほとんど寝られなくていらいらしたり、来られない仲間の言葉に励まされたりとその時のことを思い出すと充実感と共に嬉しさや楽しさはもちろん、いろいろな感情が押し寄せてきます。またこのフォーラムを通して、最初はぎこちなかった友情関係もかなり深まり、大学生活でこんな経験ができるなんて思ってもみませんでした。原田先生には本当に感謝しているし、最高の仲間と最高の形で大学2年の夏休みを共有できたことを幸せに感じています。(金)

 

 受賞後のパネルディスカッションでは私たち学生の提言を机上の空論で終わらせず、実行のためにどうすればよいか等を議論しました。実施可能な政策提言の難しさを改めて感じさせられました。(八重樫)

 

■ フォーラム参加にあたり、どのような準備を行ってきましたか?

 準備にあたり、私たちは一人ひとりの意見を尊重し、全員で作り上げたと自負しています。また、観光協会事務局長を全国から公募した稲取温泉に赴き、この春選任され現在も活躍されている渡邊法子さんから「まちづくり」において非常に参考になるアドバイスを頂くことができました。特に「市民が主役となりその土地にあるもの活かす」という言葉が新しい何かを導入しようとしていた私たちに突破口を開いてくれました。それは当たり前のことですがついつい忘れてしまうことであり、また最も重要なことであると再認識することができました。このように私たちは念には念をといった感じで徹底的に調べ上げ、みんなで試行錯誤しながら完成させていきました。(松丸)

■ 受賞したプロジェクト「観光客を─市民に〜登別へ帰ろうプロジェクト〜」の内容をお教えください。また、今年度のフォーラムのテーマである『登別らしさを政策に〜「のぼりべつ」発見の旅〜』からどのように考えて企画していきましたか?

現地調査:「NPO法人 モモンガくらぶ」での

ヒアリングにて

 登別市をはじめ、今日の温泉観光地は団体客がその地の真の魅力に触れることなく旅館のみに滞在する傾向にあると考えます。その打開策として私たちが提案したプロジェクトが、住民が主体となって観光客と行政とのパートナーシップを展開する新たな集客スタイルです。

 

 このプロジェクトに参加してもらう観光客を『のぼりベアン』と呼びます。これは、観光客に「もてなされて当然」というお客様意識を持たず、登別市に滞在している間は住民と共に一市民の気分で登別を体感してもらいたいとの願いから命名しました。

三者の役割は、

住民: 一人ひとりが「登別でしか体験できないことをのぼりベアンと共に体験し、指導する空間」を提供します。その“リスト”を作成する住民の代表となる事務局は登別での自然体験を支援、提供している既存のNPOに担って頂きます。私たちは登別市住民へのインタビューを通して、教えられることをたくさん持っているお年寄りも教える機会が無いことを認識しました。また登別市の「NPO法人 モモンガくらぶ」へのヒアリングで「地域資源を活かした市民レベルのまちづくりが住民活性化に繋がる」ことを学びました。

のぼりベアン:ターゲットは限定せず、時間とゆとりがある人。事務局が作成するHP上で“リスト”から体験したいものを選択し予約し、指定の口座に体験費を入金します。その後登別に来てもらい、体験する場所でのぼりベアンの証となる【のぼりベアンカード】を受け取ります。このカードはSuicaやPASMOと同様のチャージ制を取り、予約時の金額が100円あたり1ポイントとしてチャージされます。体験する時間に応じてポイントが減ります。登別に来てこのプロジェクトに興味を持った観光客も手軽に参加できるよう、チャージ・カード発行は市内4つのJR駅とレンタカー会社で可能とします。また、このカードを持っていると「のぼりベアンハウス」に滞在できます。ここにはコミュニティレストランがあり、住民と共同生活や郷土料理講座や民宿経営体験などができます。

行政:住民主体で活動がしやすいようサポートに徹してもらいます。まず「のぼりベアンハウス」設置のための空き家や空き地の借り上げ事業を行います。次に事務局と協力して道内外で流すCM作成などPR事業を行い、【のぼりベアンカード】の作成、発行を担います。

 

 私たちは、住民自身ができることを発見し声を上げ易いよう登別市を一つのコミュニティとみなし、「山ゾーン」「海ゾーン」「まちゾーン」「温泉ゾーン」の4つを仮定しました。

 将来的には、住民にのぼりベアンとの交流を通して地域のことを真剣に考え、さらに当事者意識が芽生えること。のぼりベアンには、自分が登別を支えている一員であるとの意識を持ち、人と人とのつながりの温かさや体験できることの面白さからリピーターになってもらうこと、長期滞在や二地域居住地に選択することを期待します。【のぼりベアンカード】が市外の人間が登別の活性化のために提言、行動するきっかけになって欲しいのです。また、高い意識ののぼりベアンには市が推進する自治推進委員会に参加してもらうのも市に良い刺激となるはずです。そしてこのプロジェクトが全国的に有名になれば関東圏のアンテナショップで参加を募り事業拡大も可能と考えます。(八重樫)

 

 私たちは、当初コミュニティビジネスいう視点から政策を考えました。前期のゼミでは、コミュニティビジネスについて学んでいましたし、地域に密着したところからこの政策を作っていきたいと思っていたからです。登別らしさを知っているのは、やはりその土地に住む住民自身です。話し合いを進めていく上で、私たちは登別らしさを政策につなげるには、住民が主体となって行動を起こさなければならないということを強く感じました。そして現地で色々な方のお話を聞く中で、やはりこの政策には住民の力が最も必要であると改めて感じ、私たちは、コミュニティビジネスと住民の主体性をテーマにした政策を企画していくことにしたのです。(豊田)

 

■ フォーラムではどのようなことを行いましたか?
プレゼンの様子

 現地到着後、政策フォーラムのオリエンテーションがあり、市の方による講演を聴きました。ここで登別市が求めているものと私たちの提案にどこか通じるものがあったので、自信を持って政策フォーラムに臨めました。その後はバスで市内を見学し、夜には交流会があり楽しいゆったりとした時間を過ごすことができました。温泉が最高でした。 

 2日目は朝から現地視察でした。私たちのグループは観光も一切せず、食事の時間もほぼなくて大変でしたが、現地を見て多くのことを知り、発表に活かせたと思います。夜はどこのグループも徹夜で最後の仕上げに取りかかっていました。最終日、3日目は各グループの発表を聞き、その後には登別観光協会や現地の方と受賞グループの代表者によるパネルディスカッションがありました。(大塚)

■ 現地調査、プレゼンでの苦労した点、工夫した点などはありますか?

 

 

現地調査:商店街でのヒアリングにて

 現地調査で最も苦労したのは、限られた時間の中で、決められたスケジュールの範囲内で動かなければならなかったことです。そして事前に考えていた提言内容の枠組みを、登別の現場を見て強め、具体化していくことが大変でした。実際、登別市を体感して初めてわかることを大切にしよう、という姿勢をもって臨みました。

 プレゼンでは、限られた時間の中でいかにして自分達の提言内容を相手にはっきり伝え、印象づけることができるか、という点を重視しました。パワーポイントの操作と発表のスピード、見易さと聞き易さ、そして伝わり易さにこだわりました。メンバー全員で出し合い、練りあげたアイディアを加工し、形にして提言しました。(石井)

 

 

■ 今回のフォーラムを経て、感じたことや得たことなどをお教えください。

 フォーラムを通じて感じたことは、人と人とが意見を合わせることがいかに難しいかということ、また、それがとてもやりがいのあることだということだと思います。今回の政策提言は誰か一人の考えが尊重されたというわけではないため、何をしていいのか分からなくて、雲をつかむような気分の時もあったし、みんな意見が出なくて暗礁に乗り上げてしまった時もありました。でも、この政策が完成した時、みんなが自分たちの考えたものに自信をもち、このメンバーでよかったと思えるくらいに信頼関係もできあがりました。なので、私たち原田ゼミにとって、全国大学政策フォーラムは本当にいい経験になったと感じています。(漆原)

 

 私たちB班は、新しいコンパクトシティを目指して観光中心政策からの脱却による地域活性化案「生き活きいきがい登別」を提言しました。今回の政策フォーラムを通して、自治体が抱えている問題に直に触れられたように感じましたし、また他大学からの参加があったことで新しい価値観にも触れ、とてもいい刺激になりました。そして何より、ひとつのことに向かって一緒に頑張れる仲間がいることの大切さを学べた機会だったように思います。(小林)

■ 現在の原田ゼミでの活動内容、研究内容をお教えください。

 行政・NPO等について興味のある学生が集っているゼミです。今年度はコミュニティビジネスやそれらと行政とのかかわり方を主なテーマとして文献講読や映像資料の視聴を行い、自分なりに意見をまとめ、議論し、その学習を元に自分が何に興味があるのかを見つけました。そしてそれに基づいて政策フォーラムに参加するチーム分けを行い、チームごとに政策等について理解を深めつつ準備を進めました。フォーラム後にはその反省をし、さらにその政策を見つめ直しながら現在レポートを書いています。(高橋)

■ 皆さんはコミュニティ政策学科の一期生ですが、新しい学科で学ぶということをどのように感じていますか?

 一期生ということで、前例のない不安は多少あります。しかし、先生方がしっかり指導してくださるので自分の興味あることを積極的に学べ、充実した学校生活を送っています。コミュニティ政策学科は福祉の面だけでなく、現代社会が抱える問題を広範囲に渡って学ぶことができ、自分の関心分野はもちろん、それ以外の分野においても問題意識を持って取り組むことのできる学科だと思います。(岩井)

■最後に、学科やゼミの雰囲気を教えてください。
原田ゼミ生のみなさん

 私たちのゼミは、原田先生を始め、とてもマイペースな人が集まっています。ゼミ長の八重樫さんは毎回まとめるのに苦労しているのではないでしょうか(笑)。しかし、それは決して仲が悪いとか、協調性がないというわけではありません。一人ひとりがしっかり自分の意見を主張することができますし、いざというときの団結力は我ながら素晴らしいと思います。それは今回のフォーラムでも十分に発揮できました。“頑張る時は本気で頑張る! ふざける時は本気でふざける!”そんな居心地のよい雰囲気なんです。(岩井)

■ 本日はどうもありがとうございました。 今後ますますのご活躍、期待しています。

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