ハンドボール部


―激動の2011シーズン―



  「忘れ物を取りに帰ってきた、まずは残留できるようにやっていきたい」。39年前、選手として2部降格を味わった河合監督は1部昇格時にそう話していた――



10月16日、国士大体育館に立大ハンドボール部の姿があった。1部残留を懸けて2部1位・法大との入れ替え戦に挑むためだ。振り返ると、今秋は苦しい戦いが続いた。1部昇格時のレギュラー3人を欠き、「パワー、スピード、フィジカルなど何をとっても違う」とディフェンスの要・横山(理4)が話すように、2部で見せた"圧倒さ"は影を潜めた。

◆平成23年度関東学生ハンドボール連盟秋季リーグ戦◆
早大 17−41●    筑波大 22−34●
日体大 22−43●    国士大 18−35●
明大 21−33●    中大 23−30●
日大 27−36●    明星大 25−28●
東海大 25−35●    法大(入替戦) 37−35○


前半は食らいついても、後半に離される。前半にリードを許すも、後半は追い上げる。敗れ方は様々であったが、「自分たちのプレーができなかった」と主将・石井龍(済4)は分析していた。立大が得意としてきた"堅守速攻"の機会は減り、逆に相手にやられる場面が目立った。フィジカルで当たってくる相手に攻撃の形を見いだせず、シュートで終わらないこともあり、逆速攻を食らってしまった。さらにレギュラー陣3人の離脱は"選手層の厚さ"をストロングポイントとしていただけに大きな痛手であったことは言うまでもない。リーグ戦期間中にも工藤(コ3)のけがなどもあり、各選手の疲労度も増していったのではないか。「0勝9敗」、悔しい1部再挑戦だった。

主将としてチームを引っ張った石井龍
2週間空いて、迎えた法大との入れ替え戦。石井龍(コ4)、栗山(済2)をけがで欠く中での試合となった。"一進一退"これほどまでに形容される言葉はないだろう。最大得点差3の中で進んだ一戦。立大は前半を17-16で折り返すも、後半残り30秒から決められ31-31。春の入れ替え戦(VS国武大)同様、延長戦に持ち込まれた。延長戦では法大リードで展開されていくが、後半2分に岩井(社3)が勝ち越し点を決める。その後、相手の2分間退場で形勢は一気に立大へ。残り3分30秒から玉城(コ3)、高木(コ3)のゴールで突き放し、見事37-35勝利を決めた。常に攻撃の姿勢を見せたことが法大の焦りに繋がった。

新主将となった高木
春に全勝優勝を成し遂げての39年ぶり1部昇格。そして、秋に下位入れ替え戦に勝利しての1部残留。立大ハンドボール部にとって2011年は激動の1年となった。苦しいシーズンではあったが、松井(営2)が話すように、2部では通用することも1部では簡単に止められてしまった。それでも修正点を克服し試合に挑んでいったことが来季1部でのプレーにつながったのではないか。石井龍自身も「みんなリーグ戦通して成長してくれた」と笑みをこぼしていた。  「またスタートです、これから頑張っていきます」(松井)と新チームに向けて選手は先を見据えていた。新主将・高木(コ3)を中心にオフ期間、苦しい練習を繰り返すことだろう。1部で安定した戦いを披露するために――。今後も立大ハンドボール部の挑戦を追い続けたい。




(11月23日・石井文敏)



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