実験値(Oiとモデルによる計算値(Ei)を比較し、モデルの良さを定量的に判定する方法として χ2検定という方法がある。 この方法では、測定値と計算値から という量を計算する。 このdは用いたデータの個数からモデルのパラメタの数を引いたものである。 (ガウス分布の場合、A,x0,sの3つのパラメタがあるのでd=N-3とする。)
この値が小さいほど実験値はモデルにあっているといえるが、統計的なゆらぎを考えると、χ2が 1程度以下であれば合っているとしてよい。 Oiの値が小さい(例えば5以下)の場合はχ2の値が大きくなってしまうことが多い。 区間の取り方を工夫して、そうならないようにする。 また、十分信頼できる結果を得るためには区間の個数を4以上にしておくのがよい。

© 家城和夫(2008)