第156回東北人類学談話会

鳥と人間の関係学をめぐって:文化人類学と環境文学の対話

日時:2016年2月18日(木)13:00~
場所
東北大学 川内南キャンパス、文学研究科棟(地図のC13)
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文化人類学は、人間と非人間の絡まりあいに着目するマルチ・スピーシーズ民族誌の台頭により、人間およびその文化のみを扱うこれまでのあり方から、「人間的なるものを超えた人類学」へといま大きく視野を拡大しつつある。他方、文学にあらわれた人間と自然環境の関係性を探究する学問領域として、環境文学研究あるいはエコクリティシズムが注目を浴びている。本研究セミナーでは、非人間すなわち自然的存在者として、人間にとっては謎多き「鳥」をめぐって、民族誌学と環境文学研究の対話を試みる。これまで領域が近すぎるあまり等閑視されてきた文・文の学際的対話の先に、ポストヒューマニティーズ研究の行方を探る。


発表1 
近藤祉秋(アラスカ大院、文化人類学) 呪術師ワタリガラス、糞をひる:内陸アラスカの鳥をめぐる神話・狩猟・パーソンフッド
発表2 
山田悠介(立教大院、環境文学)    鳥を〈かたる〉言葉
発表3 
奥野克巳(立教大学、文化人類学)    リーフモンキー鳥のシャーマニック・パースペクティヴ的美学:ボルネオ島狩猟民プナンの鳥と人間の民族誌
発表4 
山本洋平(明治大学、アメリカ文学)   テクストの剥製、あるいは剥製の詩学:19世紀アメリカ文学における鳥の表象

コメンテータ 山田仁史(東北大学、宗教学、民族学)、野田研一(立教大学、環境文学

東北人類学談話会主催

科研費基盤研究(A)「動物殺しの比較民族誌研究」共催


 問い合わせ先

東北大学
大学院文学研究科文化人類学研究室
〒980-8576 仙台市青葉区川内27-1
Tel:022-795-6042


E-mail:tohoku-anthropo@sal.tohoku.ac.jp


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