マルチスピーシーズ人類学研究会第27回研究会 2019.4.8.


第27回マルチスピーシーズ人類学研究会


農と自己
~「個体としての十全さの最果て」~


日時 2019年4月8日(月)12:30~18:00
場所

立教大学池袋キャンパス
12号館 2階 ミーティングルームA,B
MAP

備考

問い合わせは、以下のメールアドレスまで。

*[]を@に変えてください。
katsumiokuno[]rikkyo.ac.jp


【趣旨】雑誌『つち式 二〇一七』が新しいのは、農耕(業)に携わることを、自己や身体の変容の問題として考えている点である。東千茅は、奈良県大宇陀で自給自足を送るうちに、「個我というそれまでこだわってきた枠が侵される結果となり、あまつさえその侵犯されてあることにこの上ない悦びをかんじている」と述べている。農やその他の実践の中で、動物やその他の生命体、対象との関係において、個我の枠が侵犯されたり、自己の境界が失くなってしまうというのは、いったいいかなることか。本研究会では、多自然主義を視野に入れて、自・他の境界、主・客の線引きが単純には設定されないまま、私が私でなくなってしまったり、別のものへと溶け出してしまうような事態を取り上げて、議論と意見交換をおこないたい。

【プログラム】
司会進行 奥野克巳(立教大学)    「趣旨説明 人類学的”キュー植物園”」
・東 千茅(雑誌『つち式』主宰)   「つち式、侵される自己の境界、その悦楽」
・磯田和秀(岐阜女子大学 非常勤講師)「GovindrajanのAnimal Intimaciesに見る境界侵犯」
・上妻世海(文筆家/キューレータ)   「私でなく、私でなくもなく」
・近藤祉秋(北海道大学)       「久保明教『機械カニバリズム』から考える」
コメンテータ シンジルト(熊本大学)