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立教大学体育会洋弓部は、アーチェリーの学生王座獲得を目指して活動する立教大学の公認団体です。

試合結果RESULT

2018年5月6日 リーグ男子五位決定戦 専修大学戦

日時:5月6日
場所:明治学院大学レンジ
天候:晴
来援者:大湯総監督、榎本監督、小木曽コーチ、田中先輩、小菅先輩、市川先輩、吉永先輩



立教大学 SIX:3858
専修大学 SIX:3854


立教大学
学年 名前 50m 30m total
4 須藤 309 349 658
3 大川 312 344 656
3 西條 311 338 649
4 今泉 306 330 636
4 粕谷 296 336 632
3 鈴木 289 338
627
3 古橋 281 322 603
佐伯 262 321 583

専修大学
学年 名前 50m 30m total
4 横山 323 343 666
2 吉田 315 339 654
生方 305 335 640
3 堀井 299 336 635
山本 296 334 630
2 村上 300 329 629
2 中村 297 327 624
2 山下 270 324 594


《報告文》
リーグ戦五位決定戦(専修大学戦)

 いよいよこの日がやってきました。Aブロック3位でリーグ戦を終了することができた立教大学は、Bブロックで3位である専修大学と五位を争い試合を行います。王座に行くことができるのは、1部校の中で上位5校。つまり、今回の試合で勝利を収めたチームが全国大会への切符を手にすることができます。男子チームが5位決定戦に出場するのは3年ぶりとなります。しかし、男子チームが5位決定戦に勝利し、王座進出を勝ち取ったことは創部後57年間の中で一度もありません。だからこそ、洋弓部としても、男子チームとしても、とても緊迫したなかでの試合となりました。

 対戦校である専修大学は、我々の目標であったsix3900という点数をリーグ戦で打つほどの強豪校です。今年度のリーグ戦5戦中、4戦分点数では勝っているものの、少しでも油断をしたら負けてしまう、そのような相手でした。
 「練習は試合のように、試合は練習のような気持ちで取り組もう。」この言葉はアーチェリーに取り組むにあたって、よく言われる言葉です。我々男子チームには、高校時代からアーチェリー部に所属していた者も多く、いい意味で試合に緊張しないのが強みでした。試合においても過度の緊張をしないからこそ、練習と試合のチーム点がほとんど変わりません。しかし、そんな選手たちであっても緊張をしているのが見てわかるほどの状態で、試合は開始しました。
 今回の試合のテーマとして、「立教大学洋弓部らしく、楽しもう!」ということを何度も部員に伝えました。もちろん、相手を意識することや、王座進出を懸けた試合であることを認識することは、チームの士気を高めるためにも必要なことなのかもしれません。しかし、相手を意識しすぎるあまり緊張し、普段の立教らしさが出せないぐらいなら、余計なものは全部忘れ、このチームで5位決定戦に挑めているこの状況を楽しもう。そのような思いから伝えた言葉です。これまでの試合からも感じられた通り、試合を楽しんでいる時こそ、男子チームが最も男子チームらしく、そして最も強い時であると私は思っています。

 試合開始1エンド目、やはり緊張もあってか選手としても思うようなアーチェリーができていなかったように感じます。2エンド目、3エンド目と少しずつ緊張もほぐれ、選手としても応援としても勢いが増し、立教の雰囲気として徐々に良くなっていったように思います。しかし、4エンド目終了時には専修大学に35点もの差をつけられリードされていました。これまでの試合を見ていても、立教大学が35点差で負けている状態から勝利した試合というのは一度もありません。点差が開くにつれて、チームとしての士気も下がり、そのまま敗北してしまうというのが立教の弱い部分でもありました。しかし、今回の男子チームは一味も二味も違います。35点差があるということを選手に伝えてはいなかったものの、勝利を諦めている部員は一人もいませんでした。楽しむということを試合の目的にしてはいましたが、やはり部員一人一人の心の奥には勝利への執念が存在していたのだと思います。その結果、5エンド目には21点もの点を詰め14点差まで迫りました。57期がチームを発足した時から注視していた一つ目の課題である、「負けている時のチームのテンションが点数に直結する」ということを、克服できた50メートルであったと思います。50メートル最終エンドである6エンド目には2点巻き返されたものの、16点リードされているという状態で50メートルを終了することとなりました。
 アーチェリーにおける16点という点差は、小さいようでとても大きい点数です。特に点差が付きにくい30メートルでは、16点という点差がチームに大きくのしかかります。チーム発足時の男子チームでは、その点差をひっくり返すことができなかったかもしれません。しかし、私たちは王座という舞台にこのメンバーで立つための練習を1年間かけてしてきました。選手の力があり、応援の力があり、どんな状況になっても試合を楽しむこと。それが今の男子チームらしさです。30メートル1エンド目は18点差になってしまったものの、エンドを重ねるごとに、9点差、3点差と差を縮めていきました。4エンド目には0点差、そして5エンド目には、専修大学に4点差でリードをすることができました。試合が開始してから11エンド目にして、初めてのリードです。最終的にその4点差を詰められることなく、立教大学が勝利をすることができました。30メートル開始時に16点という点差がありながらも、その点差を覆し勝利することができたのは、チーム発足時の二つ目の課題であった「30メートルが弱い立教」というジンクスを克服できた試合であったと思います。 今回の試合は、試合内容、試合雰囲気共に素晴らしい試合だったと思っています。

 選手の雰囲気はもちろん、応援としても最高の環境を作れた試合でした。選手であった四年粕谷、今泉、須藤、三年大川、西條、鈴木、古橋、二年佐伯は本当によく頑張ってくれました。あの緊張感のなか最後まで射ち続け、そして勝利をすることができたのは、彼らがいたからこそです。彼らの活躍なくしては、今回の試合は語れません。応援のメンバーも今までで一番の試合作りをしてくれました。大差で負けているという逆境から、試合の雰囲気を立教ムードに変え、選手の後押しができたというのは応援のみんなも頑張ってくれたからこそです。
 一時は大差をつけられていた専修大学との試合は、立教大学3858点専修大学3854点と、4点差で立教大学の勝利となりました。この小さな4点は、我々にとって、とてもとても大きな勝利です。今回の勝利は決して、現役だけでは成し遂げることができませんでした。我々が他大に引けをとることなく、高いレベルで練習や試合を行えているというこの現状は、大野部長先生、OBOG会からの熱いご支援はもちろんのこと、ひとえに先輩方が長年にわたり、立教大学洋弓部という基礎を築いていていただいたおかげです。本当にありがとうございました。

  我々の戦いはまだ終わってはいません。私たちの最終目標は王座ベスト8進出です。今回王座進出を勝ち取ることができ、洋弓部男子チームとして王座に出場できるということは心の底から嬉しく思っています。ただ、ここで満足するわけにはいきません。1か月後に控えている王座という舞台において、男子チームとして最高の結果を残せるよう、チーム一丸となって最後まで戦い抜きます。リーグ戦終了も束の間、王座まで残り一か月となりました。男子チームとして、これまで以上に成長できるよう、残りの一か月も全員で、全力で、練習に励む所存です。最後まで応援のほどよろしくお願いいたします。


立教大学洋弓部第57期主将 有村達志

バナースペース

立教大学体育会洋弓部

・男子
 1部Aブロック4位
・女子
 2部Bブロック3位

現役部員数:58名

57期主将:有村達志
57期女子リーダー:池田夢叶
57期主務:今泉亮一

後援 -Supported by-