TI リテラシー教育

TI リテラシーとは

「リテラシー (literacy)」という言葉は、「識字」「読み書き能力」という古典的な意味だけでなく、「メディアリテラシー」「医療リテラシー」など特定の分野において必要な基礎知識やツールの活用能力を指して用いられることがあります。私たちはこれらの事例にならい、「翻訳通訳リテラシー」(以下、TI リテラシー)という概念を提案しています。TI リテラシーとは、翻訳通訳実践に関する適切な理解や対応能力のことを意味します。

TI リテラシーと翻訳通訳教育

私たちはTI リテラシー教育を翻訳通訳教育の裾野的基礎課程と位置づけています。 TI リテラシー教育は、初歩的な演習や実務現場の観察など体験型学習を組み込みながら、翻訳通訳実践の諸相について基礎的な知識や対応能力を涵養することを目的とします。翻訳通訳教育研究会は、TI リテラシー教育を通して学生が以下のようなことがらを達成できるよう、授業の具体的コンテンツや方法を提案していきます。



翻訳通訳の社会的役割に対する理解

異文化コミュニケーションの仲介行為としての翻訳通訳という視点から、歴史上また現代社会における翻訳通訳の役割について理解する。翻訳通訳行為が発生する背景を考えることによってグローバル化や多言語多文化共生社会についての理解を深める。

翻訳通訳サービスやツールの効果的な利用

翻訳通訳サービスやツールを適材適所的に利用できる。スマートフォン対応翻訳アプリや機械翻訳などテクノロジーの急速な進展を受け、翻訳通訳ツールの利点や問題点について理解し、それらを能動的に活用できる能力を身につける。

翻訳・通訳者の仕事に対する理解

専門職としての翻訳・通訳者の仕事内容や職務倫理について理解する。翻訳通訳の専門性や体系的翻訳通訳教育の必要性に対する認識を高める。

翻訳通訳の専門訓練や研究に対する動機づけ

国際社会に向けた正確で効果的な情報発信を支援する翻訳通訳能力の重要性、また地域社会における緊急時支援その他公共サービスでの翻訳通訳ニーズに応えて、翻訳通訳の専門訓練あるいは研究の道に進む動機や関心を持つ。


実施例

「翻訳・通訳と現代社会」(立教大学2013年度秋学期)
 →写真
「国際通訳史シンポジウム」(立教大学異文化コミュニケーション研究科主催)
 →写真  ビデオ
「翻訳行為に関わる人々」(立教大学2014年度秋学期)
 →講義概要・シラバス