バドミントン部

「ゼロからのスタート」

 今年の春季リーグ戦でチームを引っ張ったエースの姿が、この秋、試合のコート上に現れることはなかった─。突然のエースの欠如。短期間でチームを再編することを余儀なくされた本学は厳しい戦いを強いられた。
 9月16日、22日、23日の3日間、創価大学体育館にて関東大学バドミントン3部秋季リーグ戦が行われた。現在3部に在籍する本学の周りには強豪校がひしめきあう。春ですら苦戦をした。即席のチームで勝つことは難しい。
 大会は予想通りの展開となる。急きょエースとなった高橋(理2)、経験の少ない一年生の平松(理1)、そしてこの秋を最後に引退する主将・菅野(経4)。3人を中心とし精一杯のプレーを見せる。高橋はリーグを通して精神面、技術面ともに成長した。
平松は思い切った攻撃を見せる。菅野は上級生としての貫禄あふれるプレーでチームを後押しする。だが、本学のねばりも、着実に実力を伸ばしてきた他の3部校を負かすには至らず、全敗で最下位に終わった。
 その結果を受け、9月30日に神大平塚キャンパス体育館において3部、4部入れ替え戦が行われた。相手は東京学芸大。本学は菅野、高橋、平松が全力を尽くすも0−3で敗退。来季は4部での戦いとなる。
 彼らの今年のリーグ戦は終わった。これで4人の3年生が引退する。3部昇格を果たしたメンバーがチームからいなくなる。「自分がいる時に3部昇格ができて嬉しいが、最後、悔いが残った。後輩には悔いのない試合をして欲しい」菅野は語る。来季からチームを率いることになる高橋も「菅野さんのアドバイスを次に生かしていきたい。部活を楽しみつつ、自分は勝てる選手を目指す」と今から自覚充分だ。経験が少ない選手も多く、来季も決して楽な状況ではない。だが、部員一丸となり誰が出場しても勝てるチームを目指し、本学バドミントン部は、今、新たな道を歩み始めた。
 (隅山)