春季総括 〜関東大学選手権を終えて見えてきたもの〜 新チームで挑んだ関東大学選手権を10位で終えたアイスホッケー部。彼らの目標は9月から行われるリーグ戦で1部Bブロック上位、そしてAブロックとの入れ替え戦に出場することだ。春を終えて、彼らはこの目標にどれだけ近づくことができたのか。そして、足りないものは何なのか。それらを確かめるべく、今大会を細谷監督に振り返っていただいた。
課題としてあげられたのは、立教がリードしている時のプレーの仕方だ。4試合行われた中で、先制点を決めたのは3試合。立ち上がりが悪く、先に失点してしまうことが目立った昨年よりも成長を見せたが、今回の課題はそこからだった。リードしているにも関わらずセーフティーではなくリスキーに試合を運んでしまう。そのため、格下の駒大にはミスから生まれた2失点を許し、専大には試合を振り出しに戻され、日体大戦では3Pまでリードしていたが逆転負けを喫した。「点追いかける方がいいプレーする」。監督がそう話すように、得点が追いつかれてから、また法大戦のように格上との試合の方が、必死に足を動かし、立教らしい泥臭いホッケーができている。
しかし監督は選手たちが単に気を抜いてプレーをしているということが言いたいわけではない。立教は他のチームと比べて人数が少ない。一人一人の力は劣っているわけではないが、総合的に見ると差がついてしまう。またパワープレーやキルプレーの要所では2セット目までに頼らざるをえない。だから最後まで持たせるように体力温存するようなプレーになってしまう。それを打開するため、今年度から陸上トレーニングに力を入れるようになった。「体力面が上がれば、精神面も自然と上がってくる」と期待を語った。
この大会を通して見つかったのは課題だけではない。それは西川(済1)の存在だ。「戦力になることはわかっていたが、(予想以上に)レベルが高かった」と嬉しい誤算を口にした。またDFとして西川が入ったことで、昨年一年間慣れないDFでチームに貢献していた高橋(文2)がFWに復帰。適材適所でセットを組むことのできる今季は、総合力の向上にも期待が持てそうだ。
春を終え、新たな課題と収穫が見つかったアイスホッケー部。彼らはさらなる高みを目指し励んでいくことだろう。
(2010年6月18日・野尻真帆)
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