アイスホッケー部 インカレ特集 4年生編
1部Bグループ昇格、13年ぶりのインカレ出場、史上初のサマーカップ優勝・・・どれもこの4年間にアイスホッケー部が成し遂げてきた出来事だ。この躍進を見せたチームに4年生の活躍なしには語れない。
4年生はアスリート選抜一期生。人数が多いこともあり、入部してから主力としてずっとチームの中心にいた。その代が一番上に立った今シーズン、何かやってくれるのではと期待せざるをえなかった。8月、それは現実のものとなる。サマーカップで初優勝。タイトルを手にし、勢いに乗るチーム。リーグ戦も優勝、そして昇格と誰もが待ち望んでいた。しかし、そう甘くはなかった。…3位。届かなかった。彼らには悔しさが残った。そして思っただろう、この気持ちはインカレで晴らすしかないと。 アイスホッケー部のインカレは負けたら引退のトーナメント戦。そしてまた私は思った。最後の舞台、彼らなら何かやってくれるのではないかと。迎えた1回戦、対同志社大。先制点を許すも逆転勝ちをする。立大にとってインカレでの勝利は十何年ぶりの快挙。過去2年悔しすぎる初戦敗退を経験してきた彼らにとってやっとの思いでつかんだ勝利となった。 2回戦はリーグ戦で2敗を喫している格上の慶大。試合時間残り5分、1−4。このまま彼らは終わりを迎えてしまうのか・・・。そう感じていた矢先に松ヶ崎(社3)がゴールを決める。再び何かが動き始めた。チームが勢いを吹き返す。貪欲にゴールを狙いに行く選手たちの姿。立て続けに決まるゴール。だが、あと1点追いつけなかった。追いつけなかったがあの5分間はすごすぎた。うまく言葉にならないが、やっぱり彼らはやってくれたと感じたことは確かだ。 そんな試合を終え、4年生は引退を迎えた。やり切った彼らに今の思い、そしてこの4年間のことを聞いてみた。 小中高と毎回引退はしてきてるんですけどいつもなら悔しくて泣いて終わる引退が普通に多かったんですけど今年の大学の引退に関しては十何年ぶりに同志社に勝ったって言うのもあったし今日もやり切った感があったので笑って終われました。(主将として)やっぱり役職が就くと行動に責任とか伴うし3年までは適当に練習やってたけど毎回練習ちゃんとやらなきゃいけないなと思いました。あとは自分の代のチームだし自分のやりたいことはなんでもやれるので今年でチームだいぶいろいろ変わることもありました。 小学校からやってきたのが終わって次社会人になるって考えた時にさみしいし怖いしっていうのが大きいですかね。最初1年生の時本当に下手くそで、今も上手くはないんだけど(今季)2試合出て「まあいいんじゃねーの?」って言われるぐらいのことが残せてそれぐらい成長できたのでいいんじゃないかなと。なんだかんだでこの10人でやってきてすげえ楽しかったなと思ってます。 FW 石川裕馬(済4) 最終的に楽しく終われたからよかったんじゃないかなと思います。引退はうれしさ半分かな。もう半分はわかんないということかな。終わりよければすべてよしです。僕は。途中は色々あり過ぎたけど、別に終わりがよければオッケーです。(立大アイスホッケー部は)他の大学が経験できないことを経験できる大学。だからアイスホッケーだけやってもダメだし経験者だけじゃないからいろんな価値観ある人と関わりあえるしそこが一番大きなとこじゃないかな。 悔しいっていう気持ちよりも意外にこんなに実力があるんだなって感じてそれがリーグ戦とかでも出てたらとかそういうの色々思って最後は悔しいって気持ちよりもやりきったって気持ちとお世話になったって気持ちで最後泣いてしまって試合自体は100%以上のものを出してあれだったんでもうしょうがないなって思って引退だったので大差で負けて悔しい思いして引退するよりも思い出に残る最高の試合ができたので悔いはないですね。 引退してそんなに引退したっていうのが感じないし、これからホッケーやるとこなんていくらでもあるしそこまで引退という感じ。感じないっていうかホッケー辞めるわけじゃないし。今年は3回試合出なかったの。フル出場したかったけどまあ切れたら抑えられないから自分で。それぐらいが心残りかな。 引退した気がしないっていう。今まで中学高校引退して次のステージがある、引退したら次はどこどこで頑張ろうみたいのがあったけど今は学生スポーツの集大成だからこれまでやって今度次のステージではホッケー中心で考えられる生活っていうのはもうないからちょっと感慨深い。なんだかんだ言って4年間充実してた。ホッケーやってなかったら中途半端な学生生活だったと思うし私生活とか犠牲にしたけどホッケー楽しんで経験できたっていうのは非常に充実した4年間だったと思います。 (2月16日・野尻真帆) |