春季リーグ戦2011
―法大戦展望―




東京六大学リーグ、法大は最多の優勝回数である43回を誇っている。そんな歴史を持つ法大が次なる相手だ。ここまで法大は東大に勝ち点をあげたが、慶大に敗れ、現在勝ち点1の4位(2勝2敗、勝率.500)。法大は立大戦の後に早大戦・明大戦が控えているだけに、優勝戦線に残るためにも絶対に負けられない戦いとなる。
通算7勝を上げているエース・三嶋 【提供・スポーツ法政】



  投打の軸は昨春、最優秀防御率(0.39)を獲得した三嶋と昨夏、世界大学選手権銅メダルメンバーの多木である。
投手陣はその三嶋と三上を柱に試合を組み立てる。1年春から出場している三嶋は最速155KM の速球と切れ味鋭いスライダーで打者を翻弄してきた。それに加え今春は新球・カーブを習得し、緩急をつけた配球で東大打線を散発3安打に封じた。2回戦の先発予想の三上は初戦・東大を6回2失点で試合を作り勝利するも、慶大戦では5回持たず降板。試合終盤に差し掛かれば、中継ぎ左腕・吉越、北山の4年生が控える。接戦で持ち込み、継投でつないでいきたいところだろう。




3年生ながら4番でチームを引っ張る多木【提供・スポーツ法政】


 東大戦では建部の本塁打など2試合で計25安打、17点を上げた。しかし慶大との試合では一回戦5安打、二回戦でも4安打と苦しんだ。好調の原田、建部をよそに4番・多木、高校通算94本塁打の大記録を達成した伊藤諒(=神港学園高)のバッティングが湿りがち。昨秋、ベストナインに輝いた河合がベンチに控えるのも強み。一週間試合が空いた法大、カギは「4番の復調」と「新人の爆発力」か。

 立大は法大に5季連続で勝ち点を落としている分が悪い相手だが今年の立大は違う。7年ぶりに早大から勝ち点を奪取、現在勝ち点2の2位(5勝4敗、勝率.556)につけている。

 早大戦で2勝を上げたエース・小室(済3)、2回戦先発予想の斎藤隼(社4)に3イニング投げ無失点と状態が上向いてきた岡部(コ3)が加わる。小室・斎藤・岡部の3人の投手を春のポイントにあげていた大塚監督。思いが形となり、法大撃破に視界良好であるはずだ。

(5月4日・石井文敏)






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