春季リーグ戦2011
―東大戦展望―




 第6週で慶大が明大から勝ち点を奪い、優勝争いが2校に絞られた。慶大と立大だ。
 だが、立大は試合数が多いため勝率(.636)が慶大(.800)に比べ低い。「2戦で勝ち点を奪う」(監督)との言葉通り、是が非でも2連勝で勝ち点奪取といきたいところである。
鈴木からエースの座を奪いつつある香取




 投手陣は鈴木(2年)と香取(3年)を柱に救援には平泉(4年)が控える。鈴木投手のことをご存知である方も多いのではないか。昨秋の早大一回戦、斎藤佑樹(現日本ハム)に投げ勝ち、東大の連敗記録を35で止めた"赤門のエース"である。速球は130kmそこそこだが、100km前後のスローカーブとスライダー・チェンジアップを組合せて打ち取る。また、リーグ後半戦の慶大・明大戦では一回戦に先発した香取。慶大戦では初回に4失点を失うも、その後は立ち直った。明大戦でも7回1/3を2失点と好投した。「二本柱確立」した東大は侮れない。





「東大打線は変わった」そういってもいいのではないか。昨年11月に就任した谷沢健一コーチ(元中日)の指導の下、打撃強化を行った。一概には言えないが、昨秋と比べてみても、安打数が増えている。だが打線が繋がっていない印象を受ける。どれだけ好調の2番・内海(.313)、3番・舘(.333)にチャンスで回すことが出来るか。昨秋唯一の3割越えをマークした4番・高山の奮起にも期待がかかる。

もう1つの楽しみと言えば、タイトル争いだろう。立大打線は早大三回戦以降好調だ。特に5番・那賀(社4)が打率.438(リーグ3位)と爆発中。三冠王を視界に捉えている慶大・伊藤(打率.457)をこれまで以上に脅かすことが出来るか、那賀の打率にも注目だ。投手では5勝を挙げているエース・小室(済3)に視線が注がれる。昨秋は終盤戦に戦線離脱した彼だが、今春は58回2/3を投げているが疲労など微塵も感じさせない。現在、防御率1.53でリーグ3位。慶大の福谷・白村両投手との最優秀防御率争いも見ものとなる。



優勝の行方
第7週第8週
立大が1敗以上
→慶大優勝
立大が2勝0敗慶大が勝ち点→慶大優勝
慶大が1勝2敗→慶立で優勝決定戦
慶大が0勝2敗→立大優勝

見ていただいても分かる通り、立大はまず東大から2連勝での勝ち点奪取が絶対条件となる。そのためにも是非神宮に足を運んで応援してもらいたい。

(5月19日・石井文敏)






Copyright (C) 立教スポーツ編集部, All Rights Reserved.