11ULTIMATES 引退の日に 2011年12月18日。この日、11ULTIMATESの挑戦が終わった。全日本選手権にて クラブチーム王者のFUSIONに3―12で完敗。 FINAL4で足踏みをした2年間を経て、佐藤猛HC就任から3年目の今年、念願の関 東制覇を成し遂げた。しかし、日本一という目標を掲げ努力してきた彼女たち。その栄光に はあと一歩届かなかった。 「ずっと強い立教」を現実のものにしつつある立大女子ラクロス部。そのプロセスを現 4年生は経験してきた。FINAL4の壁を打ち破り、新たなステップを踏み出したULT IMATES。その軸となったのは紛れもなく4年生だ。引退が決まった今、彼女たちは何 を思うのだろう? #10 水戸理恵(文4) 副将 引退した時の気持ちは正直「悔しい」でした。やはり、ここまできて、あの試合で終わ ってしまったという悔しさだけが残ります。でも、今までこんな私たちについてきてくれた 後輩には、感謝の気持ちでいっぱいです。 私たちはこれで引退してしまうけれど、後輩たち にはまだ立教で日本一を取れるチャンスがあるので、私たちの叶わなかった思いを来年のチ ームで目指してほしいです。 #19 清水佳穂(文4) 主将 まず始めに、本年度女子ラクロス部を応援してくださった皆様、本当にありがとうござい ました。今は感謝の気持ちでいっぱいです。主将として、至らない部分の多い人間でした が、部員に助けられてここまで来ることができました。4年という長い時間は本当にあっと いう間で、入部した日が昨日のことのようです。フィールドでは、試合終了のホイッスルが いつまでも鳴らないでほしいとひたすら思っていました。結果としては大差での敗北となり ましたが、フィールドに立つ選手も、応援席の部員も、最後まで声を出し仲間を信じて戦 っていました。このチームでもっと長くラクロスがしたかった、応援してくださる方と日本 一を喜び合いたかったです。女子ラクロス部が目指しているのは、関わる人すべての「ホ ーム」となることです。部員としてこの部に関わることはもうできませんが、これからは、 OGの一人として、ULTIMATESファミリーの一員として、日本一という夢を追って行きたい と思います。 #30 岡本涼(済4) 試合終了で引退が決まった直後は、チームを離れることになる寂しさでいっぱいでした。 同時に、『日本一』という目標に向かって走り続けた4年間は、良いことも悪いことも、様 々な経験をさせてもらえたので、私やチームを支えてくれた方々への感謝の思いが強かった です。4年間、公式戦出場が叶わなかった私にとって、チームの一員として自分の存在意義 を自問自答する時間が長くありました。それでも、コーチやチームメイトに支えられながら 取り組んだ大会企画で、新しい価値観に気がつき、ラクロスだけではなくこれからの人生に 活かせる貴重な経験ができたことが良かったと思います。ラクロスばかりをやっていたよう で、それ以外に学ぶことの多かった4年間は、当初の目標とは違っても自分を納得させられ る結果になりました。今年達成できなかったチームの目標は、後輩たちがたどり着いてくれ ると期待しています。 #35 飯塚菜々恵(観4) 負けて引退をし、目標が達成できなかったことを悔やみ、今までの4年間を否定したくな りました。しかし思っていた通り、結果がどうであろうと引退して日常に何か変化がある わけではありませんでした。確かに納得のいく引退では無かったけれど、考えれば考えるほ ど、4年間「日本一」という目標に向かって仲間と共に真剣に向き合ってきた過程こそが、 私に大きな変化を及ぼしてくれた大切な宝物であり、人生の糧であると思いました。そし て、この4年間支えてくれた仲間やその他多くの関係者の方々へ、感謝の気持ちでいっぱい になりました。引退は、ゴールであり、スタートラインであると思います。この4年間の経 験を糧にまた新たな目標に向かって、前を向いていきたいと思います。 #40 飯島史織(法4) 思い返してみると、4年間ほとんどの時を悔しさで過ごしてきたのではないかと思いま す。何かを達成できたと思えたことはほとんどありませんでした。それでも前に進められた のは、本当に仲間のおかげでした。自分を育ててくださった先輩方、頼もしい後輩たち、 4年間思いを共にした同期。たくさんの出会いがあり、その一つひとつが私の支えでした。 そんな支えに結果で応えることができずに終わってしまい、引退して1番に感じたのはやは り悔しさでした。引退はしてしまいましたが、この悔しさを忘れず、これまでの先輩方がそ うであったように今度は私も後輩たちの支えになりたいと思います。 #50 石原玲奈(観4) 目標を達成出来なかったことの悔しさはありますが、コートに出ている選手全員が最後までゴ ールに向かって攻めていた結果なので胸をはって戦ったと思っています。DFはマンダウンと いう不利な状況でしたが、自慢の「あうんの呼吸」でローテーションができ、個人的にはとて も楽しかったです。二年生からDFをやってきましたが、今年は試合ごとにレベルアップして いる組織的なDF、自然と感じられるリズムがあり、一番楽しかったです。あとは恵まれた環 境で大きな怪我もなく四年間目標に向かって頑張れたことに、関わってくれた全ての方たちに 感謝の気持ちです。 #61 三雲由麻(異4) 試合の笛の音が鳴り終わり、私たちの試合は終わりを告げました。絶対に最後は東京で決勝戦 に挑み、日本一を勝ち取ると思っていたので悔しいです。でも、フィールドに立って最後まで 諦めずに戦っていたメンバーをみて、「ありがとう」という気持ちでいっぱいでした。チーム 全員の気持ちを背負ってここまで戦い抜いた選手たちが、とてもかっこよくみえました。私は これからラクロスをやることはあまりないと思いますが、この「悔しい」気持ちと「感謝」の 気持ちは一生忘れられないと思います。私は試合にも出ていませんし、また異文化コミュニケ ーション学部だったので半年間留学していていなかった期間もあり、就活中もあまり顔を出せ ずにいましたが、ラクロスや立教女子ラクロス部に関われたことを誇らしく思います。来年こ そは日本一になってほしいです! #72 田熊まどか(文4) 正直、私は悔しいよりもさびしいです。目標としていた日本一には4年間の中で1度もなれな かったけれど、試合に負けた悔しさよりもこのチームを離れるさびしさのほうが私にとっては 大きいです。この立教ラクロス部には、チームのために全力で戦う人、チームのために全力で 支える人、チームのために全力で応援する人がいました。そんな立教が私は好きだったし、誇 りでした。だから、このチームでもう明日がないのだと思うと本当にさびしい。この4年間は 決して楽しいことばかりでなかったが、続けてきて本当によかったと思います。ラクロス部で は技術だけでなくさまざまなことを学び、成長できました。4年間の1日1日を思い出すこと はできないけれど、無駄な日は1日もなかった。そう言えるのも今まで出会えたコーチ、先輩 方、後輩、そして何よりも同期のおかげ。本当に感謝。これからはOGとして、この立教女子 ラクロス部をずっと支えていきたいです。 #73 岸川優子(社4) 私はまだ一年生のwinterステージ(新人戦)のために普通に練習に行っているので、まだあま り引退したという実感がありません。この新人戦が終わり納会を迎えて、やっと引退したと感 じられるのではないかと思います。でも、長いようで短かった4年間のラクロス生活がついに 終わると思うと、やはり今までのいろんなことが思い出されて懐かしく思います。楽しいだけ ではなく苦しい時期もあり、悩んだこともあったけれど、振り返ってみるととても充実した日 々を送っていたのだなと感じました。この部活で様々なことを経験して、きっと以前の自分よ りも成長することができたと思います。 悩みながらもここまで続けてこられたのは先輩や後輩、同期をはじめ、たくさんの周りの人た ちに支えてもらってきたからです。このことに感謝して、今の自分にできることをやって、少 しでも後輩やチームに恩返しをしたいと思います!! #77 鈴木南奈子(文4) 入部してから引退までは、今までで一番短い4年間でした。この4年間でたくさんの人と出会 い、たくさんの気持ちを経験し、たくさんのことを考え、人間として成長したことをとても実 感しています。目標の日本一には届きませんでしたが、チームとして全日本4位という成績を 残せたことに誇りをもっています。最後の試合のあと、泣かないだろうと思っていましたが、 たくさんの人の思いが感じられて涙がでました。こんな風に多くの人の気持ちを動かし、思い のつまったチームになったことは、日本一になるのと同じくらいすごいことだと思います。今 は「終わったんだなあ」という感慨深い気持ちでいっぱいです。悔いはありません。女子ラク ロス部で過ごした4年間は忘れられない、忘れたくない4年間でした。同期、先輩、後輩、両 親、友達…たくさんの人に支えられた私は本当に幸せ者です。ありがとうございました。 #78 大江希美(コ4) この部活に入って本当に良かったと思っています。4年間、沢山の仲間と家族よりも長い時間 を過ごす事で、生きていく上で大切な事を沢山教わりました。先輩・同期・後輩、みんながそ れぞれ素敵な人だったから、私も何か変わりたくて、部活を続けてこられたのだと思います。 私は素晴らしい人ではないし、特に目立つ長所もない平凡な人です。しかし、どんな人の隣に 立っても私自身でありたいと思える意志があります。そう思える人生を与えてくれた仲間に心 から感謝しています。いつかこの4年間が過去になって、今に負けそうになっても、みんなと 過ごした日々を思い出し、前に進んでいきたいと思います。 #90 山本理紗(コ4) 試合後、「4年間が終わったんだなー」ということに対して、実感は湧かなかったけどただた だ涙が出ました。振り返ると本当に色んなことがあって、辛いことの方が多かったけど、た まにある嬉しいことのパワーが大きくて、そしてやっぱりこの仲間が好きでここまで続けられ ました。試合前や試合後に観客席を見ると、色んな思いがこみ上げてきていつも泣きそうにな っていました。フィールドに立たせてもらえて、そこから見た景色を私は忘れません。あと一 試合このチームで戦いたかった。けど今一番思うことは、この仲間に出会えて本当に幸せ!と いうことです。挫けそうになる私をいつも励ましてくれた先輩方、ここ数ヶ月で絆がさらに 深まった後輩、お互い刺激を受けながらも支え合って4年間誰よりも同じ時間を過ごした同期 に、感謝の気持ちでいっぱいです。女子ラクロス部の一員であれたこと、本当に誇りに思いま す。ありがとうございました。 #91 山内千聖(法4) 引退して今思うのは、このチームでこの仲間と4年間過ごせたことは、わたしにとって誇りだ ということです。この4年間は本当にいろいろなことがありました。練習に行くのが辛かった り、なかなか上達しなくて苦しかったりもしました。しかし、そんな中わたしの力となったの は仲間の頑張る姿でした。がむしゃらにボールを追いかけていた1年生のころからみんなは頼 もしい存在で、彼らが成長していく姿はわたしにとって励みであり、嬉しいことでした。です から、応援席から見るシュートを決めたあとのガッツポーズは自分のことのように嬉しかった し、何よりコーチがみんなの努力を認めてくれていることは本当に嬉しく思います。辛いとき も乗り越え、努力を重ねて頑張った仲間たちと一緒に過ごしたこの4年間は素晴らしいもので した。ありがとうございました。 MG 早坂奈々(済4) 頭の中は真っ白です。この四年間、本当に長くて充実していたけれど、終わりはすごく呆気な かった。入学式の後、正門で先輩逹に声をかけていただかなかったら、ラクロスに興味を持つ こともなかったでしょう。熱い気持ちで突き進む仲間と、私も日本一を目指す熱い大学生活を 送りたいと思い入部しました。もしサークルに入っていたらもっと楽しい大学生活を送れたと 後悔する事ばかりでしたが、女子ラクロス部に入って本当に良かったです。この部が抱えるい くつもの問題の中で私も荒波に揉まれ、だからこそ何倍にも成長する事が出来ました。ここで の経験、そして時間を共にした仲間は私のかけがえのない宝物であり、一生の財産です。ここ へ導きお世話して下さった先輩方、そしてこんな私達についてきてくれた後輩、同期の皆、コ ーチ、OGの皆様、家族、友達など全ての人に感謝です。そしてこれからも立教女子ラクロス 部をよろしくお願いします。 MG 森友香(異4) 最後の年に良い経験をさせてもらいました。5年振りの関東制覇、全日本選手権の出場…これ らは多くの応援があったから成せたことだと思います。OG、PM、そして私達を応援してく ださる皆様に本当に感謝しています。京都での試合が最後になってしまったことは、江戸川区 臨海球技場での試合を待っていた方々がいたので少し残念ではあります。しかし、私たちが引 退しても、きっと立教は強くあり続けるのでこれからの成長を楽しみにしています。部活に入 ったことで我慢したり、何かを犠牲にしたりしたこともあるけれど、この部活を選んだことに 悔いはないし、仲間に恵まれたと思っています。あれだけ先輩方から問題児と呼ばれてきた 私たちもついに引退。4年間苦楽を共にし、戦ってきた同期のみんな、お疲れさま、ありがと う。 MG 渡邊優(コ4) 四年前に日本一を目指して入部したラクロス部を引退した今、私は周囲の方々への感謝の気持 ちでいっぱいです。ラクロスを通して学んだ事、出会った人は数えきれない程であり、全ての 経験が今の私を作り上げていると強く感じています。私自身、選手からマネージャーへ転向し たことで部内での役割が変わり、自分の持っている力を更に出せるようになったことでチーム にもっと貢献出来るようになったと感じられる事・・・大きな選択ではありましたが、今では 正しい選択であったと胸を張って言えます。今後は大学ラクロスで学んだ事を基盤に、自分自 身のマネージャーとしてのステップアップを図ると共に、後輩育成に力を注ぐ事でチームへ恩 返しをしたいと強く感じています。これまでの四年間を支えてくださった全ての方々に心から 感謝しています。今まで本当にありがとうございました。 「ずっと強い立教」。この先も立大女子ラクロス部が築き上げてゆく歴史の1ページに、 彼女たちの汗と涙、笑顔が刻まれている。 (1月25日・佐藤優) |