モーターボート・水上スキー部

女子新人戦 日本一に輝く


  2011年10月、9月に悔しくも準優勝で幕を下ろしたインカレから約1か月が経過し、代替わりしてから初めてとなる大分での新人戦。今後競い合っていく相手に対して、実力を知らしめるためにも重要な大会となる。その中で、今回女子は4年ぶりとなる団体で総合優勝を成し遂げ、立大の強さを見せた。

写真左から、藤井、藤川、吉田
  今大会では吉田(法2)、藤井(文2)そして藤川(文2)とこれからのチームの主力となる3人の選手が出場した。大会初日、競技種目はスラロームとトリックが行われ、スラロームを得意とする吉田とトリックを専門にしている藤井が互いにこれまで磨いた実力を発揮。トップを手にして2日目を有利に進めようとする。しかし、インカレの舞台で優勝した強豪校の学習院大に阻まれ、初日は2位に留まった。

  大会2日目、残っているジャンプの種目で立大は逆転を狙うことになる。ここで登場したのはジャンプに磨きをかけてきた藤川。夏の合宿で下半身の大ケガをして、回復したのはインカレが終わってから。夏の期間、ほとんど練習をすることができなかった藤川だったが、暫定1位だった学習院大を追い抜き見事逆転総合優勝を手にした。今回のキーポイントとなったジャンプで跳んだ藤川は大会を振り返りながら、「自分の前に跳んだ2人がしっかり着水して、記録を残してくれたところで自分も安心して跳べた。自分自身の記録もベストだと思う」と話してくれた。
  新人戦で優勝するため、2年生女子は1年生の終わりから互いに別々の種目を1つ決め、専念し伸ばしてきた。その結果、新人戦ではそれぞれ力を入れてきた種目で実力を出し切り今回の結果につながった。次の代は女子選手の3年生が高柳(観3)1人のため、2年生もチームを引っ張っていく存在にならなくてはならないプレッシャー。今後、それが圧し掛かってくることになる。しかし、そこに藤川とマネジャーの奥町(文2)共に口にしていた「2年生は仲が良い」ことにより、励まし高めあうことでプレッシャーをはねのけるだろう。オフ期間を前に、選手たちはできる限りのことをして少しでも自分たちを成長させようとしている。また、オフ期間にも水上スキーが盛んな海外に出て実力の向上を図っており、その競技に取り組む姿勢からはストイックさがうかがえる。

  今回の新人戦で優勝しチーム全体が喜びの声を上げる中、藤川は「優勝できたことは満足だが、これで終わらせない。来年のインカレは自分たちの1つ上の学年と戦わなくてはならないので、気持ちを切り替え、引き締めて練習を頑張りたい。今年のインカレは優勝を逃したが、来年は優勝を取りに行く」と強く語った。来年、チームを1つにしてインカレの舞台で優勝を果たす。この目標を胸に、選手たちはこれからも前に進み続けるだろう。
(1月10 日・須賀裕貴)





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