ローラーホッケー部
攻めの立教へ〜立大男子の挑戦〜
東日本学生選手権4連覇、社会人も参加する東日本選手権4位と、今シーズンも確実に結果を残しているローラーホッケー部男子。昨年から強豪校であることに変わりはないが、チームカラーは以前とは大きく異なっている。主将・松村(社4)は言う。「去年までは守りの立教と言われてきた。でも(今は)点を取られるのはいいと思っている。強さはどれだけ点をとれるのか。それが今のモットーです」。
今年の立大男子は「攻撃」、そして「得点」にこだわっている。一度パックを奪うと、立大選手が次々と相手陣地に入っていく。パックを奪った位置が、たとえ自陣のゴール前だとしても。なぜ攻撃的な戦術を選んだのか、素朴な疑問を松村に投げかけてみた。「見ている人たちを楽しませたい。楽しくやろうって」。 攻めの姿勢を貫き、物にした試合がある。東日本選手権での社会人チーム、XXX(トリプルエックス)戦だ。ローラーホッケーにおいて、学生と社会人の差は大きい。多くの選手は大学入学後に競技を始めるため、学生の技術や経験値はどうやっても社会人には劣る。そのため、多くの学生チームは守備に重きを置き、カウンターからの得点を狙う。しかし、立大の作戦は大きく違った。開始直後から、果敢に攻撃を仕掛けていく。奥村(文4)や中西(現4)が積極的にドリブルを仕掛けると、松村は縦横無尽にリンクを走り回った。立て続けに失点しても、下を向かない。そして失点後は、それまで以上に攻める。結果は6−5で立大の勝利。たった40分間の試合の中で、実に11点もの得点が入る激しい点の取り合い。取られても取り返す。立大の目指していた戦い方での勝利だった。
攻撃的なスタイルは、チーム全体に浸透している。主にDFを担当している秋本(観4)は自分の役割を以下のように話している。「自分が相手のパックをカットして、得点の起点となること。そして後方からのロングシュート」。守備の要の選手でも、攻撃の起点となることや、自らの得点を狙っている。チームが攻撃的になったことによって、負担の増えたはずのGK金井(済4)は「自分の負担は増えている。だけど、その分みんなが点を取ってくれればそれでいい。気持ちいい負担ですよ」と攻め続けるフィールドプレイヤーに信頼を寄せている。
残す公式戦は10月のインカレ。攻撃的な姿勢にこだわり、新生立教が日本一を目指す。
(8月11日・古谷駿太郎)
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