少林寺拳法部
全日本大会を終えて 〜主将とエースが語る今後の部の展望〜 11月6日の少林寺拳法全日本学生選手権大会、男子二段以上の部で4位入賞を果たした古川(済3)・波多野(法2)両選手。古川は主将として、波多野は2年生エースとして、4年生が引退した今後、立大少林寺拳法部を背負って立つ人物でもある。 今大会の感想とともに、二人が抱く立大少林寺拳法部の今後を聞いてみた。 ―試合の感想 古川:予選は眠くて緊張はしませんでした。強い大学がいて、やばいかなと思ったけれど、実際にやってみたら90点以上出すことが出来たし、とても良い演武が出来ました。本選は、関東と同じ一番目だったので、嫌な記憶が蘇りました。一番目は指標とされてしまうのですが、練習で失敗をしておいたおかげで本番はミスのない演技をすることができました。ですが、後の方に高得点を出す選手がたくさん出てきたので、びっくりはしました。全体としては、4年生の先輩方に「みんなで入賞」という形にしては見せることは出来なかったのですが、主将である自分が入賞できたということで安心はしてもらえたのではないかと思います。これから形にしていきたいです。 波多野:予選は高得点が出せたので調子が良いと感じました。あまり緊張はしなかったです。いい緊張感を持てれば緊迫した演技ができるとは思いますが、いき過ぎてしまうとカタさになってしまうので。本選は基準とされてしまう一番最初になってしまいその点では緊張しましたが、終わってみたらそこそこの点数が出せていて結果4位ということだったのですごく嬉しいです。練習で意識していた「連」の動きと、大きく動くことを両立させることが出来たので、演武自体も迫力が出るような出来になったのではないかと思います。 ―立教大学のカラー 古川:自分たちで意識をしているとういうか、客観的にはよく「綺麗な演武をする」と言われます。関東では「キレのある演武をする」とも。先輩方に教わってきたことを意識しているので、代々受け継がれていっているのだと思います。 波多野:全国的に見ても、関東と関西では演武の形が少し違うんです。関東が綺麗さ意識した演舞をするのに比べて、関西は激しいというか、いい意味で雑な演武をしてきます。そういうのはあるのではないかと。 ―4年生が引退した今後、どのように部を引っ張っていきたいと考えているか 古川:4年生が引退して人数が減ったのでとても寂しく感じると同時に「ああ、やらなきゃな」という責任感も芽生えました。今回は震災の影響で大会の間隔が短かったのですが、例年では結構間が空いているので、その間を全員に軽い気持ちで自分を見返してもらう時間にします。後はもう自分たちが次の大会の組み合わせを決めるので、どうすれば立教史上最高の成績が残せるかなとより厳選して、いい組み合わせを考えていきたいです。練習では今回OBの先輩方に基本を見直せと言われたので、そこを最重要視して練習に取り組んでいけたらと思います。 波多野:自分は高校からやってきて、ある程度は同期や下の学年に教えられることもあるとは思うので、まずは同期の何段階かの底上げを全体的に図りたいと思います。OBの先輩方は優秀な人が多くて色々ためになることを教えてくれたりするもですが、始めたばかりの人たちにとってその教えは難しいことであったりするので、まずは自分たちが出来るようになって、出来ない人たちに教えてあげられるようになればいいなとは思います。 ―今の少林寺拳法部の印象 古川:全体的に少し大人しいですね。もっと貪欲さが欲しいです。まず基本の設定が少し甘いので、「どうせ80目指すなら100目指す」それくらいまで頑張ってほしいです。もちろんみんな頑張ってはいますが、大会に出るなら形に表してほしいというか。 波多野:そんなに個人の意識的に統一された感じではないですね。自分が理想としているのは全員が高い意識を持って練習できる環境です。ですが今の部は自分のレベルのことなどを考えてしまって、全員が全員入賞したいと心から思っている感じではないように思えるので。入賞しようと思ったら、今自分がやっていることをそのまま続けていればそれで入賞できるというわけではなくて、どちらかというと、例えば自分なら、他大であったりだとか知り合いが上手かったらそれはすごく刺激になると思うので。この人に勝ちたいとか、多少大きなことでも、優勝したいだとか、入賞したいだとか具体的なことを口に出すことは大切だと思います。 頼もしく少林寺拳法部の今後を語った古川・波多野。彼らが求めるものは個人の順位だけではなく「立教大学少林寺拳法部」というチームとしての躍進だ。そんな彼らが引っ張っていく少林寺拳法部に、これからも目が離せそうにない。 (11月27日 栗栖慧子)
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