テニス部男子

引退する4年生 それぞれの思い NO.1


  創部史上初となる2季連続の昇格を目指しリーグ戦に臨んだテニス部男子。リーグは後半の追い上げにより3部2位で入れ替え戦に進む、2部5位の駒大に敗北し3部残留が決まった。今回はこのリーグ戦をもって引退となる4年生6選手のコメントを2度に分けて掲載したいと思う。

主将・山崎絢史郎(コ4)
  1年間チームをまとめ上げ、全試合シングルスで出場した山崎。リーグ序盤では粘りながらもなかなか勝てない状況が続いたが、後半はシングルス無傷の3連勝を飾った。

「主将としてすごく感謝している」

――この1年間主将として部をまとめる中で思うところはどんなところでしょうか
  100年近く歴史のある立大テニス部の中でも、2年連続の昇格は一度もないんですよ。だから自分としては今回がチャンスだと思っていました。2部に上がると、次に入ってくる選手も全く変わってきます。そういう意味でも今昇格できなくてとにかく悔しい。来年昇格してほしいですね。
――同期の5人の方にどんなことを言いたいですか
  1年のときから試合に出るのは自分たちが多くて、何か問題を起こすのも自分たちでよくも悪くもムードメーカーでした。でも最後に一つの方向にまとまってやれたのは、主将としてすごく感謝していて、ありがとうと言いたいです。今回のリーグでも初戦で大敗した後にしっかり戦えたのは4年の力が大きかったと主将としても思っています。最後、入れ替え戦では勝てなかったけれど、すごくいい形で入れたと思います。
――山崎さんは今後テニスを続けていかれるんですか
  いやーわからないですけど、今回で出し切った感がすごくあるので、13年間やってきましたけど今いったん休んでまた考えようかなって感じです。
――最後に下級生に対してメッセージをお願いします
  今3年が2人しかいなくて、たぶん今年以上に大変だと思いますが、この悔しさを忘れずに昇格してほしいです。結果を出さないと元も子もないと思うので、僕らも1年間頑張ってきましたけれど、結果を出していないのでこういう思いはしてほしくないです。どんな状況であっても昇格してほしいです。

主務・箭柏喬彦(営4)
  今年度、リーグ戦の出場はなかったものの、主務として部の運営を担った。自分がプレーできない葛藤がある中、気持ちを切り替えサポートに徹したという箭柏。チーム状態が上向いたのは箭柏の存在が大きいといえるだろう。

「恩を返したいなという気持ちでリーグ戦に挑みました」

――今回のリーグ戦は箭柏さん自身どんなお気持ちで臨んでいましたか
  やっぱり1年間主務として部活を支えてきて、山崎と本当に勝ちたいなっていうのと、やっぱり主務になって初めてOBの方々の大切さとか、周りから支えられて自分たちの部活があるんだっていうことを知ることができたので、まあその感謝の気持ちも込めて恩を返したいなという気持ちでリーグ戦に挑みました。
――そのリーグ戦箭柏さんは基本的に声を出されたりとか、という形で応援されていましたがそれでチームが初戦負けて、箭柏さんはどのようなことをされましたか
  やっぱり自分は控え選手としてずっといたので、初戦負けたときは、もうちょっと自分がしっかり強く自信持って自分なら勝てるっていう風にいけるようなプレーヤーになればなっていうのをちょっと後悔したのはありました。
――それで2戦目からは立ち直って連勝でここまで来ました。その辺りでは
  まあ正直なところ、その後みんなも開き直って山崎が坊主にして部活に戻ってきたりとかっていうのを見て、やっぱりそこまでの覚悟は自分無いなっていうのは正直ちょっと感じてしまって、やっぱりもう選手として出る資格は無いのかなと思って、まあ強ければ出ていいっていう風に考えていたので、部活のためにどういう選手が出るのかっていうのを一回も考えたことが無かったから、自分は第2戦第3戦を見て、やっぱりサポートで今回はしっかり声を出して、みんなを勝たせようって決めました。
――それで入れ替え戦出場を決めまして、自分の役割は果たせたなと?声を出して仲間が勝っていくというのは
  やっぱりうれしい…のもありましたけど、なんか歯がゆさもあったのも事実ですね。選手として出たい、2年生の時とかは試合にずっと出てて、去年初めてリーグ戦出られなくて、それでちょっとショックだったんで、まあ終わったことなんですけど正直出たかったなっていうのは心のどこかではあったと思います。
――同期の5人になにか伝えたいことは
  やっぱり山崎には一番感謝しているっていうのがあって、やっぱりあいつも去年1年間主務やってて、あいつがいなかったら僕も多分主務できてなかったと思います。分かんなかったことあったらすぐあいつに聞いてって言うのができたんで、すごい感謝しているっていうのはあります。
  都築はもう10年間ずっと一緒で、中学校から立教中学のレギュラーとしてずっと都築と一緒に部活を支えてきてというのがあるんで、まあ本当に家族みたいな感情を都築には抱いてますね。
  佐久間は学部が一緒でいつも一緒にいたんで本当勝たせてやりたいなと思って絶対佐久間のダブルスとシングルスは最初から最後まで絶対応援つこうっていうのを決めていて、それで結構あいつも勝率良かったのでそこは良かったですね。
  吉井もプライベートほとんど吉井と遊んでいたんで本当にあいつにはすごい感謝しているし、プライベートも吉井と一緒に遊んで紛らわしたりしていたんで良かったです。
  田村は正直1年生の時あんま仲良くなかったんですけど、2年生の時からはリーグ戦に自分も本格的に出るようになって、やっぱ選手のつらさとか分かって、あいつが抱えてるものっていうのをちょっと理解できるようになって、そこから打ち解けてきて、今年は本当に同期全員でまとまって勝てたっていうのがあって、まあそれも1年の時から選手として戦ってるのは田村だと思ってるんで、まあ今振り返れば全員よくバランスとれてるのかなってのは思いますね。

副将・田村賢人(観4)
  リーグ戦ではすべての試合に単複で出場し、主力としてチームに貢献した。名門・柳川高校出身の彼はアスリート選抜1期生として立大に入学。常に強い責任感と使命感でチームを引っ張った。

「来年再来年も一緒に戦っていこう」

――最終戦では田村さん自身がリーグでご自分の成長を感じられたとおっしゃっていましたが
  上がっていっていたけれど、やっぱり及ばなかったということは自分たちは喜べない。来年の後輩たちに託すしかない。つまり、これでは引退できないんです。この悔しさを後輩に伝えていくことが僕らの役目だと思うので。
  シングルスでも、ここにきてやろうとしていることが何もできない。アウトだったり相手に読まれて全部打ち込まれたり。本当にどうしようもない状況になったが、それがリーグ戦だと後輩たちに伝えなければいけないと思います。
――ベンチコーチにつかれた吉井さんの言葉が力になったと思いますが
  やはり4年間一緒にやってきた仲間なので。また彼は一度もリーグ戦に出たことがない人で、4年間一度も出たことがないのは彼だけで。その彼の一言一言の重みというのが伝わってきました。自分がプレーしたいけれど、それを託してくれているということがありますし。今年の中旬から吉井を多めにベンチに入れるようになったのは、監督の言葉も大切だが吉井の気持ちが一番僕のプレーにつながるということで。だから最後の試合でも吉井を選びました。
――この4年間を振り返って
  短いとは思わない。1年目のサークルだったころの立教のままだったら、今でも4部5部にいたと思いますが、僕らが2年目の時の原田主将が土台をつくってくれたことで、新しい立教らしさというものができて。他校に比べたら堅苦しくて宗教チックかもしれないですが、そこが良さでもあるので、その伝統を受け継いで来年以降もどんどん良いチームにしていってほしいです。これだけOBやOGの方がいらしてくださるのは立教以外にはありえないと思います。また自分も来年以降も今後とも立教テニス部員であることには変わりはないので。プレーヤーとしては引退しましたが、これからも立教テニス部員としてはこれからも現役であると思います。うかなって感じです。
――後輩へ向けて一言
  僕らの悔しさを託すとともに、来年再来年も一緒に戦っていこう。そして昇格しましょう。

NO.2へ続く


(11月8日・古谷駿太郎)


Copyright (C) 立教スポーツ編集部, All Rights Reserved.