秋季リーグ戦2012

―東大戦展望―

HONKI‐S-



   第6週を終え、勝ち点3で法大ら4大学が優勝の可能性を残す。立大、東大は優勝が絶望的ではあるが、最終戦で勝ち点をかけ激突する。
   東大は今春を上回る力を発揮している。慶大1回戦では5−5で引き分けた。6回までに4点を奪われるも、7回に飯田(1年=刈谷)、舘(4年=富山中部)が適時打を放ち、この回5点の大量得点を重ねた。また明大1回戦でも、2回に四球なども重なり満塁の場面で、飯田の適時打。その回に3点を奪い取った。この欲しい時の一打が今季はある。ここまでチーム打率は2割3厘。一昨年の11月から臨時コーチとして谷澤健一氏を招聘したことで、打撃面では自信を付けてきている。投手は初馬(2年=桐朋)、香取(4年=筑波大駒場)の2人が先発としてくることが予想される。

   立大は矢部(社3=立教新座)を先発マウンドに送り込む。9月下旬のオープン戦で好投し、信頼を勝ち取ると「緊張はしたけど、自信を持って投げられた」と早大1回戦で今季初登板。ケガで棒にふった昨年からの復活をアピールした。法大2回戦では先発として6回を投げ2失点。しなやかな右腕から繰り出される速球を軸に、規定回数には達していないものの防御率2.16と安定している。エース・小室(済4=日野)、岡部賢(コ4=立教新座)ら4年生が引退を迎える。来年、投手陣を支える存在になるためにも、矢部の投球に期待だ。打撃陣は打率上位10名に平原(文3=帝京)、加藤祥(コ4=東農大二)、主将・松本幸(コ4=横浜)がランクイン。リーグ戦を通して軸となっている3選手を中心に東大投手陣を打ち崩す。また法大2回戦で猛打賞の活躍を見せた岡部通(コ2=帝京)もスタメンに名を連ねるだろう。

   控えの4年生は今春から学生スタッフの立場でチームに尽くしてきた。主務・氏家(コ4=福島)、学生コーチ・宮村(コ4=広島新庄)ら裏方から支える人もいる。松本幸は「4年間、野球をやってこられたのも同期がいたから。表に出させてもらっている人は頑張らなければいけない」と感謝と決意を口にした。役割は違えども、目指すものは勝利。4年生は最高の笑顔で最後の学生野球に挑む。


◆さあ、神宮へ行こう!◆
10/20 (土) 対東大13:30〜
10/21 (日) 対東大11:00〜

(10月19日・寺門奈緒、石井文敏)





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