2年生を引っぱる若きG・平良


   「ウィンターカップ4位のチームのキャプテンでベスト5が立大へ」そんなニュースが飛び込んで来てから早くも1年。そんな市立船橋高出身のガード、平良彰大(済2)に迫った。


  秋のシーズン、平良は持ち前のクイックネスと運動量の多さを存分に発揮。伊藤(済2)と共に1年生ながら立大を引っ張る存在となる。リーグ前半は緊張などもあり思うように試合の流れを引き寄せるようなプレーも見られた。しかしながら秋のリーグで念願の2部昇格を果たす事が出来ず、唇をかみしめた。リーグ戦で平良本人が痛感した事、それは「フィジカル」だった。大学レベルになるとフィジカル無しではボールのキープをするのに手間取りがちであり、平良はシーズン中、二人掛かりの相手にボールをとられる場面も見られ、
さらには高校時代何度も絡んでいた得点にも積極的に行く事も少なかった。「積極的にゴールを狙いたい」。「自分のプレーがしたい」。何度も口にしていた。フィジカルを鍛え上げることが平良のプレーにとっての至上命題となった。

  ウェイトを何度も行いながらシューティング。平良が決めたオフシーズンの課題だった。両者とも地道な反復こそが己の糧になる。リーグ最終戦から約5ヶ月。オフ期間を経て、今年のバスケットボールのシーズンがいよいよ始まろうとするなか迎えた東京六大戦。そこでインタビューした平良の身体は明らかに一回り以上大きくなっていた。

  「みんなから身体が大きくなったって言ってもらえるんだよ」。そう笑いながら話す平良だが、彼がその肉体を手に入れるまでにどれほどの苦労があったかというのは聞くまでもなく明らかだった。  そんな平良の今年の目標は「2部昇格」と「自分から攻める」こと。彼は今年、身体以上に大きな存在感を放つに違いない。迎えるは新人戦。立大が「1部校を食ってやる」日を我々は待っている。
(5月17日・川村亮太)





Copyright (C) 「立教スポーツ」編集部, All Rights Reserved.