春季リーグ戦2012
―立大ハンドボール部特集B― ◎爆発力ナンバーワン・工藤亮磨 そんな彼が今季のリーグ戦に臨む上で感じた、昨年の課題。それは体格の差だった。「1部と2部では体格が圧倒的に違う」と彼は言う。それゆえオフ期間はひたすら食べて体重を増やすことに専念した。「体力を落としてでも体格を大きくしたかった」。それだけフィジカル面を重視している。 「持ち味はパワーとスピード」 自身のチームでの役割を尋ねると「喋るのがうまくないので、チームにプレーで示す。自分の役割は点とって守ってチームに貢献する。まとめるのが苦手なので」と恥ずかしそうに答えた。リーグ戦では「俺がやる」と頼もしく語ってくれた工藤。ケガで出遅れてしまったが、第9戦・順天大との試合で復帰すると、持ち味のパワーでゴールを量産した。『復活』を遂げた工藤が入れ替え戦でも活躍することは間違いない。 奈良・添上高出身。コミュニティ福祉学部スポーツウェルネス学科4年。背番号18。ハンドボールを始めたきっかけは「なんとなくおもしろそうだったから(笑)。立大の2つ上の先輩が中学の先輩でその人のプレーにあこがれて」。自分を漢字1文字で表すと「"雑"(笑)いやちがう"パワー"(笑)」。 ◎チームの『太陽』・岩井新太郎 「今季の立大は違うなと思わせたい」 昨季はケガ人が続出し立大にとって苦しい戦いが続いた。1部残留をかけた法大との入れ替え戦、試合前にケガをした前主将・石井の代わりに正サイドのポジションに立ったのは岩井だった。初スタメンとなった岩井は勝ち越し点を決めるなどチームに貢献し、持ち味である流れを変えるような気合の入ったプレーも見せつけた。「声で盛り上げることだけを考えてやっていた」と振り返るようにコートには岩井の声が響いた。 がむしゃらに試合に出ることを目指していた彼も、最高学年となった今、目標とするのは自分が試合に出る出ないにかかわらず、チーム全員がプレーしやすい、練習しやすい雰囲気を作ることだと言う。自身を漢字一文字に例えると、という質問に対しては太陽の『陽』だと即答。「自分だけが明るいだけじゃ意味なくて試合中ムードが悪いときとか明るくしていきたいなっていう期待も込めて」と太陽はこれからもチームを明るく照らす。 群馬・富岡高出身。社会学部現代文化学科4年。背番号13。高校時代は県大会優勝を果たす。ハンドボールを始めたきっかけは「小学校はドッジボール部っていうのがあったので、それ一筋でやっていてキャプテンでした。でも中学校にはドッジボール部なくて、とにかくボールを思いっきり手で投げられる競技…。そう思った時にハンドボールがあって地元でも一番注目を集めていたスポーツだったので」。 ◎データで勝負するGK・藤井亮太 GKの中で最高学年となって迎える今シーズン。意識の変化を問われると「引っ張っていこうと思っていたけど後輩がしっかりしているので先輩らしさはあまり示せていない」と苦笑い。後輩については「負けないように頑張らなきゃなという感じ」と話し、「後輩というよりはライバル」とはにかんだ。 「競争し、切磋琢磨していきたい」 今シーズンの目標は「ケガをしているのでまずは試合に出ること」。出場できたら「勝ちにつながるファインプレーをしたい」と意気込んだ。また大事なのは結果かプロセスか、という質問には迷いを見せつつもプロセスと答えた。「自分たちがやってきたことをやって勝てなかったらしょうがない」と硬い表情で結ぶも、頬を緩め「プロセス通りにやって勝ちたいですけど」と付け足した。 自らの性格を温和でネガティブで心配性と表現する藤井。そんな彼だが入れ替え戦ではここぞという場面で魅せてくれることだろう。 群馬・富岡高出身。社会学部現代文化学科3年。背番号16。インターハイベスト16入り。試合当日に必ずすることは「朝栄養ドリンクを飲むこと」。好きなタイプは天然で元気な人、芸能人だと大島優子。 |