モーターボート・水上スキー部

立大が誇る強力な二枚看板



スパートをかける斉藤

  7月、8月に行われたチャンピオンシリーズ(以下CS)で立大男子は参考記録ながら総合で連覇を果たした。その強さを支えているのが溝間(コ4)、長美(観3)の強力な二枚看板の活躍だ。伊藤監督(04年度卒)も「溝間と長美は日本トップの選手。環境の変化にもしっかり対応できる」と絶対的信頼を寄せている。CSではファーストステージ、セカンドステージでそれぞれが高い実力を発揮する結果となった。

  ファーストステージは溝間の独壇場だった。トリック、スラローム、ジャンプの3種目すべてで個人優勝。「3種目すべての優勝は過去に記憶がない」と監督も驚きの快挙を成し遂げた。それでも溝間は冷静だった。「ここで過信しないことが大事」。

  一方、セカンドステージでは長美が魅せた。ジャンプでは33.2mで3位に入賞。そして圧巻だったのはトリック。水面での技の完成度を争うこの種目では3610点を叩き出し立大新記録を樹立。2位の溝間とも500点近い差をつける圧勝劇だった。

  2人に共通しているのは快挙に対しておごるような仕草がまったくないことだ。溝間が「やるべきことをやってきた結果」と冷静に話せば、長美も「まだまだ自分はやれる」と満足することのない向上心の高さを見せた。

  彼らの目標は9月のインカレでの優勝。昨年は優勝候補の筆頭と言われながらも惜しくも2位で涙を飲んだ。「去年は勝つイメージが具体的ではなかった。今年はみんなが優勝をしっかり見ている」(溝間)。昨年の悔しい経験が彼らの原動力だ。

  まもなく迎えるインカレ。強力な二枚看板の活躍が立大を17年ぶりの日本一へと導く。

(8月20日・古谷駿太郎)





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