バレーボール部 守備の要・横山真平
立大バレーボール部の絶対的守護神であるリベロ・横山(コ4)。一般入試で立大へとやってきた彼は「大学でバレーをやろうと決めていて、たまたま立教に受かっただけです」と言うから4年前の偶然に感謝しなければならない。高校時代に春高で活躍するなどレベルの高い選手が多い中、リベロとして試合に出たいという目標を抱いてこの4年間練習を重ねてきた。また、コート内で周囲に声をかけるなど積極的に気配りをし、チームの雰囲気作りにも貢献した。その努力は実り、彼は昨年の秋季リーグ戦から試合出場を不動のものとし、2部昇格を支えた。
しかし今年の春季リーグ戦では2部の舞台で白星をつかむことができず、降格。今季も再び2部への昇格を目指すこととなった。2部での戦いを振り返り、彼は「うちの精神的な弱さが出てしまった」と言う。フルセットにもつれ込んだ接戦の、勝負どころで勝ちきることができなかったのだ。その原因は実力校との練習試合の不足であるとしたが、この夏は同大で合宿を行い、関西の大学との練習試合の機会を多く設けた。攻撃力やチームワークの向上を実現し、さらにウエイトトレーニングにも取り組むことでフィジカル面も強化。秋に向けての準備はできあがりつつある。
立大バレーボール部の4年生選手は横山と清水(文4)の2人きり。チームをまとめるために「自分は基本的に清水をサポートっていう風に考えています」と言う横山は、清水との関係を大事にしている。清水が後輩を叱ったときは横山がフォローをし、清水が叱らないときには横山が叱る。こうしてバランスを取って後輩の指導をしている2人にも引退が近づき、来年以降のチームのことを考えている。6月に北海道で行われた東日本インカレは3年生以下の経験の場とした。4年生が抜けたときにチームがどう動くのかを確認し、3年生にチームを引っ張っていくという自覚を持つことを促すなど、来年以降のチームのことも気にかけている。
「2部から降格してしまったことに自分たち四年生は責任を感じている」。今回の秋季リーグは上位4チームに入ると入れ替え戦なしで昇格することができる。しかし横山はあくまでも優勝を求めている。「優勝して2部に上げて引退したい」と至極真剣な様子で語ってくれた彼の、最後のリーグ戦にかける思いは強い。選手が10人しかいないからこそ、マネージャーやチームに関わる人すべてと一丸となって最大の力を出し切ることで、2部への復帰を勝ち得てほしい。
(9月14日・深川葉子)
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