秋季リーグ戦2013

―大塚淳人監督、原田寛之学生コーチインタビュー―
熱くなれ‐F‐




   いよいよ開幕を迎えた秋季リーグ戦。99年秋以来、28季ぶりとなる『優勝』に向け、決意を伺った。5回にわたるこのインタビュー企画の、第1回となる今回は大塚淳人監督と原田寛之学生コーチです。


☆大塚淳人監督(昭57法卒=岐阜)


大塚淳人監督
――宮崎キャンプについて、どんなテーマで臨まれましたか
   攻撃力を高めたいというのが一つ。ただ攻撃力といったって、今の六大学のピッチャーはレベルが高いので、そんなに点はとれない。だからまずは最少失点に抑えていこうと。そういう思想からピッチャーを含めた守り、無駄な点をやらないという守りが第一優先。それに、もう少し春よりは得点力を添えるというのが二つ目のテーマ。その2つに取り組んできました


――朝から晩までびっしりな感じで
   そうですね。特に全国的に暑い時期だったからね。雨もなく、とはいえ暑い中なので熱中症は心配していましが、1人も熱中症になることもなく練習量もかなり詰めたので。良いキャンプだったと思います


――オープン戦での手ごたえは
   相当疲れた中でオープン戦をやってきた。その中にしては、テーマ通り『無駄な点数を極力やらない』というのがある程度できています。ただ投手陣はここからどれだけ調子を上向きにさせられるか。疲れている中で投げてきた。その割には無駄な点数をやっていない。守備もよく守っていると。体が楽になってくれば、もう少し上がってくるのかなと。打撃力はそんなに爆発はしていないが、これからじゃないですかね。やることはやってきたので、開幕に向けそしてそれからいかに上がっていくのか。相当疲れた中で8月はやらせましたからね。ここからだと思います


――春季リーグ戦を振り返ってみていかがですか
   春は、若いピッチャーたちが台頭してきて、投手たちをバックアップしてというか守りで盛り立てて、そういうピッチャーを中心とした守りという場面では良いところが出たシーズン。なんとか、Aクラスに滑り込めたかなと。ただ、その上を目指そうとするならば、もっと攻撃力が物足りなかったかなと。そういうシーズンだったね


――優勝に必要なものとは
   『積極性』でしょう。もし技術的なところ以外で、春の接戦をものにできなかったとするならば、ここぞというところの積極性だと思いますね


――秋に向けて、意気込みをお願いします
   今年のチームは4年生を中心に非常に良いムードでチームができています。練習ではかなり追い込んで、4年生が先頭に立ってやってきた。ほぼ計画通りきていますので、やることはほぼやってきたのかなと。あとは神宮で、のびのびやってくれることだけ。その結果は、良い結果がついてくるのではないかなと。結果を意識することよりも、とにかく選手に『ここまでやってきたんだから思い切って』と!


――ありがとうございました!






☆原田寛之学生コーチ(文4=静岡)


原田寛之学生コーチ
――まずは春を振り返っていかがでしたか
   最初の入りは良かったのですが、大事なところでバントのミスや、積極的に行こうという場面で振れなかったりと、勝負所で弱さが出たため大事な試合が取れないということがあった。早大の試合ではそれを立て直して2連勝できたりなど、それは春の良かったところでもある。終盤で負けている状態での7、8、9回でちゃんとチャンスを作れて返せる試合が作れて逆転できたという試合もあったので、そういった部分は収穫かなって感じですね。去年まではやっぱりズルズルとそのまま行ってしまうという感じだったので、粘りという部分ではチームとしてちゃんとできたかな、と


――春が終わってからチームとして重点的に取り組んだのは
   打撃面だと明治戦でのチャンスの場面でバントを送れなかったりというのはあったので、工事の影響でグラウンドが使えない時期もありましたが、そのときはバントやバスターなどの小技系を。そういうところを重点的に6、7月は克服してきました。キャンプでは打ち込んで、そこではちゃんと振り込むという点を重点的にやってきました。
   内野や外野に関しては冬から春にかけてやってきたことを継続的に取り組み、投手陣に関しては毎日コンスタントにフィールディング練習みたいな感じで投手連携を多めに取り組みました


――4年生はラストシーズン
   そうですね。最近は舟川(社4=足利)の試合出場機会も多く、4年生の最後に掛ける思いはやっぱり強い。気合入っているし、秋から春にかけては5位の状態で自分たちの位置を分かった上で練習ができていたので3位になれて。勝てるという感触もつかんできて、秋はそのイメージ持ちながらさらに上を目指して、と。4年生にはかなり期待しています。
   キャンプ中には4年生同士でちょいちょい話して。最後は4年生次第というか、そのワンプレーで決まることが多いと思うので、そこで4年生が引っ張っていこうというのは話しています


――秋に向けての意気込みをお願いします
   優勝です。優勝のみですね。去年なんかは悔しい思いばっかりして今年は勝ち方っていうのをだんだん分かってきたし、チャンスは大いにあると思うので。やっぱりラストシーズン良い思い出来るように、優勝で


――ありがとうございました!


第2回は、平原庸多主将(文4=帝京)と河村拓主務(済4=立教新座)です。お楽しみに!



(9月20日・取材=稲垣万、小野槙子、赤津亮太/編集=小野槙子、赤津亮太)


Copyright (C) 「立教スポーツ」編集部, All Rights Reserved.