今秋リーグ2位の躍進を遂げた野球部。その躍進の陰にはいつも力強いエールで背中を押す応援団の存在があった。この度は、団長・霜田航(済4)が応援団に青春をささげたこの4年間を赤裸々に告白。そして最後には4年間の集大成である団祭「十字の下に」への意気込みを語ってくれた。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ◇きつかったけど応援団をやってきて良かった◇ 「いつも言っているのですが、応援団の力で野球部を勝たせられるかって言うと、それは思い上がりかなって思う部分はあります。けど、少しでも野球部の力になれればと思って神宮応援をやってきて、私自身は気持ちよく終われたと思っています」 ―全てを終えた時は、今までの4年間の日々が思い起こされましたか? 「応援団はやっぱりきついです。まあきついけど、家でソファに座っているよりはスタンドにいたほうがいいってやっぱ思いました。この4年間、つらいことがいろいろありました。9月の神宮は暑いので、夏に死にそうになったこととか。朝飯も食わないで朝5時に学校に集合して、団旗磨いて(トラックに)積んで、神宮で怒鳴られて、(学校に)帰ってくるともう夕方の6時、学校出るのが夜の8時くらいで、また次の日朝集合みたいな。そういう辛い日々が思い出されたけど、応援団をやってきてよかったなと最後思いました」 ―同期の中には最後のあいさつで泣いていらっしゃる方がいましたが、一緒にやってきた同期に対して思うことはありますか? 「とりあえず泣くことに関しては、私は3年生から4年生になる時に引退するまで泣かないと決めていたので泣きませんでしたけど、同期もみんな同じ思いで必死にやってきたと思うので、まあひどいことを言ったりもしましたけど、いい奴らだったなと思います」 ―今までを振り返って一番つらかったことはなんですか? 「1年生の時の7月に体力練習で初めておんぶをやったんですが、それが1番きつかった。おんぶで山手通りを出て5キロくらい走って中野まで行ってきた。練習始まったのが2時で終わったのが4時半だった。本当に死ぬかと思った。1時間おんぶで、30分スクワットやって1時間走ってきた。もうふらふらでした」 ―応援団を見ていると、すごく体力がいるなって思うのですが、入った時と比べて体力ついたなと思いましたか? 「それはもちろん思いますよ。僕らいつも半端な練習をやってないので。野球の試合は1試合3時間くらいかかるのですが、その間ずっと動き続けていないといけないので。絶対に体力いるからあのような練習をしています。やっぱり頑張ってないやつに頑張れって言われるのは嫌だろうなと思って。あと体育会なので負けないように練習しています」 「自分に負けないということです。やっぱり自己満足した時点で応援団は終わりなので。結果が出なくて『これでいいや』って言ったらそれで終わりになってしまうので、自分に厳しくやっています」 ―団長自身、自身応援で満足したことはありますか? 「ないですね。やっぱり、私は昔から体力がない人間だったので、常にコンプレックスに悩まされ続けてきました。足は遅いし、かと言って持久走が早いわけでもないし、重量挙げとかができるわけでもない。体も細いし。ずっとコンプレックスに苛(さいな)まれてきた。4年間やってきたけどもっとやれたなっていうのもあるし、俺は声が小さいから、限界を感じることもあった。まあでも最後だし、やれること全部やろうと思って頑張っています」 <次ページへ続く> |