春季リーグ戦2014
―溝口智成監督、我如古盛次選手ロングインタビュー― 和〜一球のために〜E〜 4月12日に開幕した2014年度春季リーグ戦。立大は溝口智成監督を新たに迎え入れ、新体制で99年秋以来29季ぶりの『優勝』に臨む。4回にわたるロングインタビュー企画の、第1回となる今回は溝口智成監督と主将・我如古盛次選手です。 ☆溝口智成 監督(90年度卒=湘南)
16、7年ぶりくらいにグラウンドに立つので、野球勘や練習のやり方に戸惑うかと思いました。しかし長年ずっとやってきているものだったので、染みついているというか、意外と鈍ってない感じがあって少し自分自身に安心しましたね。みんなすごく一生懸命やっているので、それをいい方向に持っていってあげられればいいなあというふうに思っています。手応えだったりとか、まだまだダメだなとか、そこまで確かな感触を得てないっていうのが現実ですかね。でもいい方向にはいっているとは思いますけどね。 ――最初に監督就任の話を聞いたときはどう思われましたか 念願の監督なんですよ。10年くらい前から機会があればやりたいと思っていたけど、やりたくてやれるものでもないし、いろんなタイミングだとかチーム事情とかがうまくいかないとなれるものではないので。ましてこのタイミングで監督になれるとは思ってもいませんでしたので、びっくりもしました。、でも、「ヨシッ!」という。何か迷いがあるとかそういうのではなくて、「ヨシッ!母校に戻れる!」という、母校の野球部に戻れるという、そういうワクワクした気持ちがほとんどでしたね。 ――昨秋、立大が優勝に届かなかった理由は何だったと思われますか 技術的なことももちろんありますけど、普通のプレーを大事な場面でも、凄く重要なピンチでも、いつも通りに出来るようになってないんだと思うんですよね。普通にやったらみんなうまいし、プレッシャーのないところでは普通に出来るんだけれども。すごくプレッシャーのかかる、「ここで決められなかったら負ける」とか、「いい守備をしないと負ける」というときに、それが普通に出来るかどうかだと思ってますね。 ――チームスローガンのサブタイトルの中には「1」が入っています。、そこにも、こだわりがあったのでしょうか 本当の大事な時の1球とか、このピンチでの1つの守備とかというのが出て「あのときのあれが」っていうので優勝できたりできなかったりするので。ですから1球のために毎日練習しよう、この練習をその1球のために意識を持ってやろうっという意味が込もっているんです。 ――宮崎キャンプでは主にどんなことに取り組みましたか 練習は「正しく強く数多く」やろうと。数多くやるのは当たり前なんだけれども、正しくやらないと悪い癖がつくだけなので、正しく。ようは基本に忠実にということなんです。正しいやり方で、強くというのは早くでもいいんですけど、早い球を放るとか早いスイングをするとか強い打球を打つということ、それを数多くやろうというのが1つ。それから、戦う気持ちというのが試合になってから出るんではなくて、普段から出しておかないと出ないので、戦う気持ちを持って練習しようということですね。あとは集団生活なので、生活をきちんとしよう。気遣いや目配り含め、他に人もいる宿舎だったり、町の人に協力してもらってやっている合宿なので、整理整頓をするとか、挨拶をきちんとするとか。その3つをテーマにやってましたね。 ――リーグ戦までの課題というのはありますか やっぱりまだまだその1球のところで出来ないことがあるんですね。例えばヒットエンドランをこの1球で決めろ、この1球でバントを決めろとか、この1球できちんとストライク取るとか。そういうのはやはり試合の随所であるし、練習で上手く出来なかったりするので、そういうような実戦の作戦面での課題というのはまだまだたくさんありますね。 ――最後に意気込みをお願いします 3位2位と来ているし、メンバーも残っていて期待も大きいので、それに応えようと思ってます。ただ、「勝つ勝つ勝つ勝つ」ではなくて、日々のグラウンドでやっていれば自然とあそこで力が出るので、そういうことを日々積み重ねて神宮に行きたい。ある意味、こういう自然に自信があふれるハツラツとしたプレーだったり、元気の良さだったり、見に来た人が「なんか立教良いよねー」と言う、見ていてエネルギッシュなそういうものが芯から自然と出ている、エネルギーに満ちあふれた野球が見せれたらなと思ってます。 ――ありがとうございました! ☆主将・ 我如古盛次 選手(営4=興南)
オープン戦も今のところいい状態で勝って、チームの雰囲気もキャンプが終わってからまた良くなったので、一番良い状態なんだと思います。 ――溝口監督はどんな方ですか やっぱりゲームの中でもしっかり試合を作れる方ですし、練習の中でも選手と同じ目線で練習してくれるので選手はとてもやりやすいです。 ――宮崎キャンプで主に取り組んだことは 取り組んだことはもうやっぱりサインプレーの確認だったり、そういった連携だけはしっかりやって、あとは守備をしっかりやり込んでという感じでした。 ――監督さんが「正しく強く数多く」をテーマにしたとおっしゃっていたのですが、チーム全体で徹底したのですか そうですね。ずっと言っていて、正しく、時間も問題ではなくて量をこなしていけば失敗はないってことをずっと言っているので、そこが今はうまく機能している状態なのかなと思います。 ――これから春季リーグ戦を迎えるにあたって、課題は チームとしては、やはりより一層チーム力というか「和」というスローガン、そこに向けて全体的に持っていければなと思います。個人的にも悪い調子ではないので、それを開幕までにもっと上げて臨めたらなと。 ――リーグ戦に向けて意気込みをお願いします ラストシーズンの春なので。やっぱり今までやってきたこと…神宮でも十分戦えることように準備してきたんで、昨年の悔しい思いと今回の新しいチームで初戦からガンガン暴れていきたいなと思います。 ――ありがとうございました! ◆我如古盛次(がねこ・もりつぐ)1992年7月6日沖縄県生まれ。経営学部4年。右投右打/内野手/興南/170a76`
第2回は、岡部通織選手(コ4=帝京)と安田航選手(=済4=桐蔭学園)です。お楽しみに!
(4月18日・取材=小野槙子/編集=赤津亮太)
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