秋季リーグ戦2014
―大城滉二選手、佐藤拓也選手 ロングインタビュー―
和～一球のために～⑲～
―大城滉二選手、佐藤拓也選手 ロングインタビュー―
和～一球のために～⑲～
今春、溝口智成新監督のもと挑んだ最初のシーズンは４位という結果だった。ひと夏を越えて、優勝を果たせば30季ぶりとなる秋季リーグ戦の開幕を迎えた。開幕週は法大相手に２連勝し、好スタートを切った立大。15年前の秋以来の悲願へ――。６回にわたるロングインタビュー企画の第５回となる今回は、大城滉二選手（コ３＝興南）、佐藤拓也選手（コ２＝浦和学院）です。
☆大城滉二選手（コ３＝興南）
――春季リーグを振り返っていただいて。三番で遊撃手という中軸を任されましたが
守備に関してはノーエラーということを目標にしてきて、結果春は１エラーに収まった。それは自分にとって収穫でもあるし、無失策という目標の課題でもあると思います。三番を任されていたということは、監督さんが期待してくれていたという部分があったと思うので、結果春はその期待に応えることができたかなと。
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大切にしていることとして「常に冷静な判断」を挙げた大城滉二選手
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――打席に入るときの心構えは
ピッチャーが誰であれ意識は変わらないですね。誰だからどうとかそういうのはない。タイミングが遅れないことだけ意識してやってます。チャンスで回ってきたときは初球からガンガンいこうと考えてます。ランナーがいないときはボールを選ぶというか、好きな球だけ打つって感じですね。
――127本の通算安打記録について
それについて言われれば意識はしますね。でも意識しすぎると打てなくなるんじゃないかっていう不安が自分の中であるので、強く意識はし過ぎないようにしていますね。
――チームが春から変わったこと
チームカラーとして、仲良く楽しくやる感じなんで、それが甘さだとか仲間内での厳しさが足りないとか監督さんに指摘されてきた。それが今では練習はもちろん試合中でも厳しい声が飛んできているかなと思います。（自身も）先輩だとか後輩だとか同期だとか関係なく自分の思ったことは言いますね。
――秋季リーグに向けて、高校の先輩である我如古（営４＝興南）さんがラストシーズンですが
高校の時からずっとあの人のプレーを見てきているので、我如古さんの頑張りは自分の刺激になります。最後には優勝して笑って終わらせてあげたいですね。あの人からの期待はプレッシャーにはならないので、自分の中で自信になると思います。あの人が決めてくれると思います（笑）
――立大が優勝するために必要なことはなんだと考えますか
他のチームとの実力差はほんとに小さいと思うので、集中力であったり、そういう立教らしさが出れば勝てると思います。気持ちとかですね。
――個人としての目標は
個人的には、この秋シーズンで100本安打を達成したいなと思いますね。また、一年秋以来取れていないベストナインを目指したいっていうのが目標ですね。
――ありがとうございました！
◆大城滉二（おおしろ・こうじ）１９９３年６月14日沖縄県生まれ。コミュニティ福祉学部３年。右投右打／内野手／興南／175㌢71㌔
☆佐藤拓也選手（コ２＝浦和学院）
――春のシーズンを振り返っていただけますか
個人としては調子も良かったので充実したシーズンになって、首位打者を目指していたのでそれに届かなかったのは悔しかったんですけど、春のシーズン通して振り返って、充実したシーズンだったんじゃないかなと思います。
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自身のアピールポイントとして
「積極的」を挙げた佐藤拓也選手
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――ベストナインも受賞されましたが
ベストナインに選んでいただいたことというのはすごい光栄ですし、うれしい気持ちもあるんで、できれば残りのシーズンも全部取る気持ちでやっていきたいなという気持ちでいます。
――日本代表での遠征について
日本代表に選んでいただいて、すごくいい経験をたくさんして。スケジュール的にはすごいハードで結構きつかったんですけど、その中でも日本を代表する選手たちと一緒にプレーし、吸収することはたくさんあったので、それを生かして秋のシーズンにつなげられたらいいなとは思います。
――吸収したこととはどんなことですか
レベルの高い選手たちは野球に取り組む姿勢とかが違うなというか。試合の中でも１球に対する集中力であったり、そういうもので見習うところはたくさんあったので、今後に生かしていけたらいいかなとは思います。
――代表に行く前と行った後と、自分が変わったなと思ったところはありましたか
日本代表に選ばれてからは、チームに帰ってきても自分が中心的になってやっていこうっていう自覚というか、そういうものが芽生えて。まだ２年生なんですけどそういうものを気にせず、もうどんどん自分が引っ張っていく立場でやっていければいいかなという気持ちはあります。
――その気持ちが芽生えて、具体的に行動していることなどは何ですか
練習中に上級生がミスしたりしたら今まではあんまり指摘とかはできていなかったんですけど。そういう時も積極的に自分から指摘したりとか、そういう声をかけたりとかは。日本代表選ばれて帰ってきてからは今までに比べたら大きくなったんじゃないかなと思います。
――夏に取り組んできたことは何ですか
個人的にはバッティングがメインというか、バッティングでチームに貢献することが多いと思うのでバッティングの技術アップに夏は取り組んできました。たくさん振り込んで、春以上の結果を残すために取り組んできました。
――優勝するために必要なものはなんだと思いますか
毎年立教は期待されながらもいいところまではいくんですけど、まあ一歩届かないっていうのがあるんで。やっぱそういうプレッシャーのかかる場面であったり、そういうところでも落ち着いていつも通りのプレーをしたり、一球に対する集中力を持ってチーム全員で戦っていけば優勝は狙える位置にはいると思うんで。秋はプレッシャーのかかった場面でもチーム一丸となって一球に集中して、いつも通りのプレーが出来たらいいんじゃないかなと思います。
――秋季リーグ戦へ向けて意気込みをお願いします
まずはチームのために戦って、優勝するっていうのが第一の目標なんですけど。個人としては春に首位打者目指して一歩届かなかったんで、秋は春以上の結果を残して、首位打者とってチームの優勝に大きく貢献できたらいいんじゃないかなと思います。
――ありがとうございました！
◆佐藤拓也（さとう・たくや）１９９４年８月12日茨城県生まれ。コミュニティ福祉学部２年。右投左打／外野手／浦和学院／172㌢75㌔
最終回となる第６回は、澤田圭佑選手（コ２＝大阪桐蔭）と藤田凌司選手（営１＝県岐阜商）です。お楽しみに！
（８月30日・取材＝永野伽那子、赤津亮太、久保友香、唐澤大／編集＝赤津亮太）