4年生引退インタビュー

―2部定着から1部昇格へ…後輩へ夢託す―


  悲願の関東2部昇格から2年。着実に結果を残し、3季連続の2部4位という実績を残してきたホッケー部男子。わずか3人の少ない人数で部をけん引してきた4年生に、自らの4年間を振り返ってもらった。


主将  #5稲垣翔太郎(観4)     『同期4人がそれぞれキャプテン』

――2部4位という結果をどうとらえている?
  去年の秋から上位3校が一橋大、東大、武蔵大だったので、今回はその3校に立大が入って崩したかったですね…。惜しいところもありましたが、この結果を後輩たちは受け止めて、来年以降は1部昇格を目標に頑張ってほしいと思います。去年までは人数も少なくてギリギリでやっていたのですが、1、2年生が多く入って交代もできる人数までいったので、スタミナや技術を持続させて試合に臨めると思っています。

――来年以降のチームに期待したいこと
  試合に出ているのは2年生が中心なので、来年も再来年も今のメンバーが中心になると思います。今よりも上手くなると信じているので、2部上位になるだけではなくて1部昇格への入れ替え戦までいけるように期待はしている、と最後に言いました。チーム力はほとんどが個人の技術です。春までに各自の技術をもう一段階、もう二段階成長させればチーム力もおのずとついてくると思います。特に3年生には、自分たちが一番上手くなるということを常に頭にいれて練習に臨んでほしいです。まだ3年生でも上手くなると思いますし、下を向かずに前だけを向いて頑張ってほしいと思います。

――主将としての1年間は?
   結構個性豊かなメンバーがそろっているので最初はまとめることは難しかったんですけど、試合になれば『勝つ』という目標は一緒。試合が近くなると勝利に向かってみんな貪欲に努力していて、そういう部分では難しくはなかったですね。上手くいかないことの方が多かったんですけど、このメンバーの一番上に立てて幸せでした。

――同期の4人(選手3人とマネージャーの松岡(社4))に対して
  同期4人というのは他の部活に比べると少ないですが、少ないなりに仲は良いですし、自分が足りてないところは他の人が補ってくれました。そういった意味では自分がキャプテンというよりは同期4人がそれぞれキャプテンというような意識でやってくれて。3人には本当に感謝しています。



副将  #2金子智広(済4)     『がむしゃらに続ければ結果は出る』

――2部4位をどうとらえている?
  正直、一個上の先輩が抜けて代が始まったときには、大丈夫なのかと不安視されている部分がありました。去年までは下入れ替えで残留争いをするんじゃないかというチームだったんですけど、今年は段々乗ってきて上入れ替えにも出られるようになって。3位もいけるんじゃないかと狙っていました。自身の出来としては、やっぱり悔いは残るというか、もっと練習しておけば良かったとは思っちゃいますね。自分の代になってから目の色変えて本気になるというのもおかしいんですけど、もっと前から本気になっておけばこの代を自分の力で上に行かせられたのにな、とは考えてしまいます。ただ、そういうことを4月の段階で気づけたので、今年1年間は自分としても意識して練習して、少しだけど、技術的にも向上できたし、チームの力にもなれたかなと思います。

――下級生の成長が著しかったですね
  正直、下の代がチームを支えていた部分はあって、下級生がいたからこそ上たすき(2部上位4校)に上がれたし、間違いなく昇格できると思います。下級生が上手くなった要因は、今の2年生が1年のときからずっと試合に出ていたこと。あとは練習場が人工芝になったことと、1年生がたくさん入ったこと。レギュラーになれなくても練習でのゲームや対外試合がたくさんできて、試合慣れをしたことですね。俺が1年生で入ったときは本当に試合なんてさせてもらえなかった。その部分が底上げにつながったと思います。人数が増えて試合の状況に近い練習ができるようになって、みんなで組織的なプレーもできるようになったし、プレーの勘も鋭くなったと思います。

――後輩に向けて
  とにかくあきらめないでほしいなと思います。試合でも「ちょっと無理だな」とか「ミスしちゃったやばい」とか、一瞬でもあきらめるとどんどん置いてかれちゃう。部内でも人数多くなってきて、「練習やめちゃおうかな」とか思った瞬間置いてかれて試合にも出られなくなっちゃうし。あきらめずにがむしゃらに続ければ何かしらの結果は出ると思っていて、一生懸命やるやつのことを馬鹿にするやつはぶん殴ってもいいと思っているので(笑)。そういうところを恥ずかしがらずに何があってもあきらめずに全力でやってほしいなと思います。自分が下級生のときは下ばっか向いてたんですけど、今は上入れ替えを目指してやれていて、やりがいもあるし、人数がいるから部内でも張り合いがある。やればやるだけできると思います。



主務  #15小鹿成軌(文4)     『ここで満足しないでもっと上を』

――最後のリーグ戦、どうでしたか?
  今回のリーグに関しては、特に入れ替え戦がかかった武蔵大戦での2失点、最後3点目を入れられて負けてしまったってところがデカくて。OBさんにも言われた通り、春からはすごく伸びてきていたにも関わらず、重要なところでミスがでてしまって…。その重要な試合で勝てるところが大事だと思うので、自分たちはそれができなかったなって思いますし、秋4位、春4位、また秋4位というイーブンな結果になってしまったので申し訳ないなと思います。

――4年間を振り返って成長したと思うことは?
  入った当初はクレーのグラウンドで人工芝ではなくて、人も11人しかいなくて一橋大相手の時も足つっても代えの選手がいないって状況だったので、人数がたくさん入ったというのがまずは大きい。あと人工芝ができたことで練習の質も上がっているというのがデカいなって思っていて。下級生中心のこのチームが頑張って上の入れ替え戦にいってくれれば自分としては申し分ないですね。

――後輩たちに願うことは?
  今年より上の順位にはいけると思うんですけど、入れ替え戦にいって1部昇格を最大の目標にしてほしいですね。目標として言っていても実際にやることは難しいなって1年間通して思いました。3部にいた時代と比べると、まずは上と戦えていることはうれしいですけど、ここで満足しないでもっと上を目指してほしいです。自分だって一番部の中で下手だし、一番遅くまで残って雑用したし練習もしたし、人一倍努力したけど、結局最後でミスを犯してしまった。だからこそ一回一回のプレーを大事に悔いのないようにやってもらいたいと思います。


(12月21日・編集=櫻井遥)
(取材=大山稜、櫻井遥、佐々倉杏佳、原田祐枝)





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