勝〜"一"にこだわれ〜

秋季リーグ戦2015  ―東大戦展望―


   秋季リーグも終盤戦を迎えた。鈴木(コ4=日大三)や齋藤俊(コ4=成田)ら最終学年の選手たちはこれが最後の戦いとなる。相手は今季既に1勝を挙げている東大。有終の美を飾り、今季を締めくくりたい。

   今季の東大には頼もしい左腕がいる。背番号1、2年生エース宮台(2年=湘南)だ。今季の初戦でその実力の片鱗を見せる。今春大学日本一に輝いた早大を相手に、4回までに4連続三振を含む6奪三振と圧巻の投球を披露。肩の故障により70球をめどに降板したが、日本一の打線を6回ノーヒットに抑えた。試合後早大監督に「よくピッチャー代えてくれました。あのまま投げていたらノーヒットノーランされてましたよ」と言わしめた。先週の明大戦でも114球を投げて自責点0と安定感は抜群だ。今や六大学屈指の左腕に成長した宮台。防御率0点台、MAX145qの赤門エースが立大に襲い掛かる。
   また今季の東大が一味違うのは、打線に活気があることだ。今季チーム通算打率は立大を上回る。特に山田(2年=桐朋)、飯田(4年=刈谷)の2、3番コンビの調子がいい。この二人のバットが東大の得点の実に半分を生んでいる。二人の前にランナーをためてしまうと危険だ。ラストバッターの喜入(3年=修猷館)や1番の長藤(4年=山形東)は中軸を担う力もあるだけに、ここを抑えられるかどうかで勝負が分かれるだろう。さらに東大が打つと神宮のボルテージが一気に過熱するため、連打が生まれやすい。いかに打線を断ち切るかが重要だ。

   立大投手陣では、初戦に先発が予想される澤田圭(コ3=大阪桐蔭)に期待したい。法大3回戦では9回140球の熱投で今季初勝利をとげた。さらに今春に東大から完封勝利を収めた田村(コ3=報徳学園)が春のような投球を見せれば勝ち点は手堅いだろう。

   東大左腕エース宮台を打ち崩すには、立大の右打者に奮闘が求められる。注目は何といってもオリックスバファローズにドラフト3位で選ばれた大城(コ4=興南)だ。法大3回戦で立大記録を破る通算111安打目を放ち、さらなる記録更新がかかる。もう一人は、今季好調の笠松(営2=大阪桐蔭)。今季途中から4番に座り、随一の存在感を誇る。彼の一振りは来年の立大の栄光にもつながってくるだけに大事な戦いとなる。

   また、この東大戦が4年生にとっては最後の神宮。齋藤俊、小林昌(社4=佐久長聖)、小倉(済4=山形南)らの登板、さらには大城、鈴木、酒井田(営4=県岐阜商)、寺田(社4=神戸国際大附)らの打席に注目が集まる。神宮を駆け回る最後のタテジマの勇姿を見届けたい。

   今季最終戦となる東大戦。これまでの戦いの集大成を、そして来年への栄光の道を、神宮のダイヤモンドで輝かせてほしい。



◆さあ、神宮へ行こう!◆
10/24(土) 対東大 13:00〜
10/25(日) 対東大 11:00〜
(10月23日・浅野徹)





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