――大学野球4年間で自身のターニングポイントとなったと思った瞬間がありましたら教えてください
神宮で1年春から出ているので、本当に毎試合毎試合が自分のターニングポイントかなと思っていますが、初めて神宮で試合に出たときが本当に印象に残るというか、忘れられないなというのはありますね。
――この時期からプロを意識しだした、というものがありましたら教えてください
大学2年のときに日本代表に選出してもらったときから、少しプロというか、上を意識し始めました。
――プロ野球のイメージを教えていただけますか
周りというか、野球をやっている人は誰もが憧れているような場所だと思うので、そういうところでプレーできるのを本当にうれしく思います。
――大学4年間を通して一番技術面や精神面で自身が成長したなと感じた点があれば教えてください
技術面で、守備が好きなのですが、この立教大学に入って守備を向上できたなというのが自分の一番の収穫です。
――今後プロ野球の世界で自身をこうして売り出していこうということを考えておられましたら教えてください
スタートラインに立ったということで、本当に自分の持っているものをすべて出して、さらに向上していけたら良いと思うので、自分のアピールするポイントをどんどん生かしてアピールしていきたいなと思います。
――最後に改めて、本人から一言申し上げます(本田智徳主務)
本日、ドラフト3位でオリックス・バファローズに指名いただいたことは本当に関係者や周りの同期、監督さん含めみんなの力だと思っているので、感謝の気持ちを伝えたいと思います。ありがとうございます。
楽しみと不安、2つの気持ちが交差する中迎えた運命の日。これまでは大事な試合の前でもしっかり寝つけていたという大城であっても、この日が近づくにつれて寝つくことができなくなっていた。指名の瞬間は安堵(あんど)の表情。会見後には、「今日はぐっすり眠れそう」とはにかんだ。高校時に春夏連覇を達成した時のエース・島袋洋奨選手が所属する福岡ソフトバンクホークスと同じパ・リーグへの入団。早くもかつてのチームメイトとの対戦も熱望した。神宮を沸かせた天才バットマンが、新たな舞台への歩みを始めた。
◆大城 滉二(おおしろ・こうじ) 1993年6月14日沖縄県生まれ。175a71`。コミュニティ福祉学部4年。右投げ右打ちの遊撃手。今年度副将。巧みなバットコントロールで安打を量産、3年春にリーグ戦通算100安打を本塁打で達成した。50b走5秒9の俊足に加え、広い守備範囲や安定したフィールディングにも定評がある。興南高校では2年生ながら9番遊撃として史上6校目の春夏連覇に貢献。大学進学後は1年春からリーグ戦に出場し、1年秋・3年秋にはベストナインを獲得した。日本代表経験は大学2年次、第39回日米大学野球選手権大会での侍ジャパン選出。
(10月30日 取材=赤津亮太、唐澤大、栗原一徳/編集=赤津亮太)