最上級生が気迫を見せた! 5月14日〜17日で行われた第94回関東学生陸上競技対校選手権大会(以下:関カレ)。彼らにとっては最後の関カレとなった。4年生の競技への姿勢や思いは下級生以上のものがあったはずだ。関カレに本気で思いをぶつけた出場選手に大会を振り返ってもらった。 主将・内田晃太郎(済4) 800m決勝進出 ―「みんなの思いがあってここまで頑張ってきた」 涙の決勝棄権 「悔いは残るけど、ベストも出たし、本当に最低限は出来たかなって感じです。もう大丈夫だって言い聞かせて不安を押し殺して、頑張りました。今シーズン初レースで、でも分からなくてもやるしかないかなと思って…。逆にそういう状況の中でも結果出せばやっぱ評価もしてくれるから。だからもう、頑張ろうと思って…。(今まで)走ってないからこそ、結果残したら評価してもらえると思うから。だからこそ、頑張ろうと思って走れました。(準決勝終わって決勝は棄権となったが)もう悔しいし、情けない。走る気満々だったのですが、トレーナーさんや監督にも止められて…。(自分のレースの前に)水野(副将)も決勝残ったし、後輩の香坂(済2)も残ったから、俺が残れなければ、ちょっとかっこつかないですよね。もう・・・意地です。最後、点を取りたかったです。水野には、感謝します。」 「(今年のチームについて)みんな自分のやることをはっきり分かっていて、それに向かってやるべきことをしっかりやっているチームでした。「この舞台立ちたいです」って言ってくれる人もいたし、後輩たちには何か残せたかなって思います。まだ終わりじゃないし、全カレも800m、1500mで狙おうかなと思っています。まだまだ頑張ります。今回は敗退して終わったわけじゃないし、含みを持たせて終われました。まだまだいけるぞって意味でも、負けて終わるよりはよかったのかなと思います。でも楽しかったなぁ。応援も盛り上がっていました。みんなには誰かに言われなくても自分で考えていろいろできる選手になってほしいなと思ってやっていました。そういう点ではできてきたし、目指していたところには行きついたのかなと思います。一人一人が主体的に行動できる集団でいて欲しいと思っています。(新主将)勝嵜(コ3)も、結果も大事だけど成長するまでの過程を大事にしたいって言っていたので、そういうところを頑張ってもらいたいなと思います。」 副将・水野佑紀(理4) 400mH8位入賞、4×100mR3走 ―「馬鹿(ばか)楽しかった!」 喜び120% 「8位入賞、めちゃくちゃうれしかった。100分の1秒差でなんとか決勝に行けて、本当にうれしかったね。ダメだって思ったから、ゴールした時、なんとか行ったから、人生であれほどガッツポーズしたのは初めてってくらいガッツポーズしちゃいました。頭から離れませんね。(関東インカレA標準を)切って、まぐれだと思われるのは嫌だったから、もう一回出してやろうと思いました。(決勝へは)「行こう」ってすごい思っていたけど、正直行けるか全然分からなかったです。かなり行く気はありましたが、不安っていうか、こんな俺行けるのかなって思っていました。(8位となって)みんな「やったね!」って言ってくれました。すごい盛り上がっていて、みんなに言ってもらえたのがうれしいね。あれはもう最高でした。」 「(チームとしては)正直すごい厳しい結果だったと思います。しかし、内田も決勝行けたし、角名も準決勝行けたし、4年におめでとうって言えたのがうれしかったね。(副将としての1年を振り返って)最高だった。幸せです! 今までの1年で一番幸せな1年を送れた気がします。それだけは自信があります。競技力とか、統率力とか、負けたことはあるかもしれないけど、この1年の幸せは一番の自信がある。胸を張って言える。幹部にも感謝していますし、同期にも感謝していますし、(佐藤庄介)主務(法4)にも本当に感謝しています。」 副将・角名亜衣美(社4) 400mH準決勝進出、4×400mR3走 ―「辛い思いもしたが、支えてくれた方々がたくさんいたからここまで頑張ることができた」 不安を乗り越えて 「関東インカレの2週間前の試合では全然走れなくて不安も多かったのですが、400mHの予選で久々に良い走りの感覚が戻ってきたので良かったです。準決勝は怪我のため棄権というかたちになってしまいましたが、予選で良い記録で走れたことで、個人選手権や、全日本インカレのB標準も突破することができたので、まずは怪我を治し、今後の試合でしっかりと結果を残したいと思います。マイルに関しては接触でバトンを落としてしまい、DQ(失格)という非常に悔しい結果となってしまいました。この悔しさを忘れず、これから全日本インカレの標準を目指して突破し、この試合の借りを返すためにチーム一丸となって努力していきたいと思います。」 「特にこれといって何かしてきたわけではないですが、自分の中では副将という役職に就かせていただいたことで、人一倍頑張ろうという意気込みをもって練習に取り組んできました。今回の試合で結果として示すことはできませんでしたが、練習を頑張る姿勢が少しでも部員に伝わっていたらいいなと思っております。中学、高校と全国レベルの大会で結果を残すことができましたが、大学に入ってからは記録も伸び悩み、なかなか結果を残すことができず、辛い思いもしましたが、周りにたくさん支えてくれた方々がいたのでここまで頑張ることができました。あと3ヶ月、私は競技を続けるので、その期間で少しでも良い結果を残して、いままで応援してくれて支えてくれた方々を喜ばせられるように全力で努力したいと思います。」 <次ページへ続く>
<
1
2
|