男女2段以上の部 中島拓也(法4)・高橋明日香(法3)
―今回の大会の感想 高橋:入賞できると思っていたので、まず悔しいです。でも楽しかったとは思います。 ―何が楽しかったか 高橋:終わった後はスッキリするんですが、スッキリが行き過ぎて空っぽになった感はありました。 ―閉会式の時、感極まっていらしたように見えたが 高橋:ずっと組んでいただいて、自分が2年の時に1回組んで、そのあともう1回今回で組ませてもらって、すごく思い入れはあったので「最後か…」っていう感じでした。 中島:自分もやっぱり結果が出なかったのがすごく悔しい。予選の演武は正直あんまりしっくりこなかったんですけど、本選の演武はものすごくカチッとはまったような感じで。本選の演武が終わった後はとても爽快というかすごくスッキリとして、出し切ったという感じが自分でもわかったので気持ちが良かったですね。 ―予選はしっくりこなかったという事だったが、点数は予選の方が良かったというのは 高橋:予選はやっぱり上位に入らないと本選にもいけないので。自分たちがいたコートはそこまで有力候補というか「入賞するだろう」っていう組がいなかったので。まあ正直1位じゃないとやばいなって思っていたくらいですね。 ―毎回僅差な勝負だが 高橋:今回は本当に僅差でしたね。 ―前回組んだ時との変化 高橋:前組んだときから相性はしっくりきていたので。1番合っているんじゃないかっていう話はしていました。 中島:まあ一つ言えるのは、前組んだ時と今回演武の動画を比べると全然違いますね。前よりははるかに良くなっている感じはします。 ―二人でこだわっていた事 高橋:割とまとまっちゃうっていうか、型にはまっちゃう動きを結構してしまうので。暴れるっていう言い方は変なんですけど、外れるように気合いれて戦っている感じを出してやろうと思っていました。 中島:気迫を意識していました。 ―男女二段以上の部で他の部と違うところ 中島:いかに女子側を生かすかっていう感じ。よくありがちなのが、男が女に合わせた演武をしてしまって全体の質が落ちてしまう。そうならない為にも相手が女子でも、男子とやっている感覚と同じ感覚で。攻撃とかもしっかり当てにいくところは当てにいって。手を抜かないというか、相手が女子でも本気でやるっていうのを意識していました。 高橋:こっちも本気でやらないとついていけないので。まずは男子についていくくらい動かないといけないので、それを目指して。そこからはそれに追いつくことです。女子同士でやっていてもまあ動きの質とか速さとか大体同じじゃないですか。でも男女でやるとやっぱりどうしても男子が速いので、それに追いつくことによって女子は絶対成長すると思います。 ―目指していた演武は達成できたか、満足度は 中島:演武の満足度自体は90点クラス。 高橋:やり切った感はすごくあったので。終わった直後の気持ちからすると90点くらい。入賞出来なかった点を除いて。 ―部全体の意気込みは 高橋:自分で思っていたのはとりあえず全員本選に行くこと。全日本はやっぱり枠も1つしかないですし、人数もいるので本選に行くことは難しいので。今まで入賞していない子たちも本選に行かせるという目標があったんですけど、70%くらいは達成できたかなと。総合順位が関東6位だったので自分たちでは中堅校くらいに思っているんですけど、上位校に入りたいと思って。周りの人に知ってもらえるくらいの学校になれるような意識をもってやっています。 ―中島さんは最後の大会でしたが 中島:個人としては最後なので上位に食い込んで気持ちよく引退したいなと。部全体としては、幹部交代はした立場でしたけど、やっぱり頑張っている子には満足のいく結果を出してほしいという思いはありました。 ―来年はどういうチームにしていきたいか 高橋:スローガンは「奮起」。関東6位に入ったという事で舞い上がらないで、地に足つけてそこからもう一回リスタートしていこうという意味を持ってつけました。入賞することによってみんな意識が変わると思うんですけど、全員が全員違う方向向いていても団結はしないので。全員同じ方向向けていきたいなとは思っています。難しいですけどね。 ―初の女性主将ですが 高橋:あんまり女子とか男子とか関係なく考えています。でも男女でどこか違う面は必ずあるので、「ここは変わったね」って言われるようにしたいです。 ―1年間の主将と4年間を振り返って 中島:自分自身あまりそういうトップの座に立つというのは今までなかったので。大学の体育会でそういう機会をもらえて、私自身成長できたなと。最初は結構大変だなと思うこともあったんですけど、今は主将をやって良かったと思っていますし、楽しかったです。部のトップにいるってことから、部全体に目を配るようになったので部員の成長が前よりも著しく感じられるようになったかなと思います。後輩の活躍とかも主将になる前よりもより嬉しく感じられるようになりました。4年間の感想は、自分は高校から少林寺拳法をやっていて高3で引退して大学でもやるってなった時に「まだ半分も終わっていないのか」とすごく長いなと感じたんですけど。でもいざ大学で4年間やって少林寺拳法の生活に終止符が打たれると、長いようですごくあっという間だったなと1番感じますね。 ―4年間で1番印象に残っている大会、楽しかったことなど 中島:ラスト2年くらいかな。準幹部になったという事でいろいろ考えさせられたこともありましたし。いざ主将となってこれまでにやったことの無い事を経験して自分自身成長できたことも。去年と今年の全日本、新旧主将コンビで組めたので嬉しかったです。 ―前回の課題である気迫と丁寧さは 高橋:気迫はあの時よりは絶対上がりましたね。自分は良かったと思います。丁寧さは結構気にしてはいました。どこを的確に当てるかとかどこを打つかとか。そういうのは結構気にしてやっていました。 ―お互いに一言 中島:型にはまらず、のびのびと。やりたいことをやってくれていると思うので。まあそこが彼女の良い所だと思うので。この先ものびのびとやってくれたらいいなと思います。 高橋:とりあえずお疲れ様でした、とお世話になりました、ですね。やっぱり一番お世話になった先輩なので。ここで関係が途切れる訳ではないと思うので、また遊びに来てください。 今回の大会で各々成長を見せてくれた立大少林寺拳法部。全員が熱い思いや目標を語り、関東学生への気合いは十分だ。初の女子主将・高橋を筆頭に日々鍛錬を続ける。チーム一丸となった彼らは更なる成長を見せてくれるだろう。 (取材=佐々倉杏佳、島崎まりん、阿久津裕朔、飯村百奈子、添田美月、梅原希、都馬諒介、長谷川莉子 編集=島アまりん、飯村百奈子)
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