革命C

春季リーグ戦2016

笠松悠哉選手、種田真大選手


   昨季チームが低迷している中、唯一4本塁打、16打点と打撃好調だったのが笠松悠哉(コ3=大阪桐蔭)である。リーグ戦途中からは四番の座に座りチームを牽引した。一方種田真大(営2=大垣日大)はリーグ戦、新人戦ともに出場はない。しかしその足を買われ、宮崎キャンプに帯同。内野手争いに名乗りを挙げた。今シーズンの活躍がチームの勢いとなることは間違いない二人。春季リーグ開幕直前、彼らが果たすべき役割とは・・・。


◆笠松悠哉(コ3=大阪桐蔭)◆

―昨シーズン振り返っていただけますか
   春は初めてベンチ入りして試合にも出させていただいたのですが、大事な時期に膝を故障したので結果が残せなかったですね。秋は、その悔しさがつながって「同じ失敗はしないようにしよう」って気持ちになれたことがよい結果につながったかと思います。やはり開幕戦の慶大戦で一本が出たのが、それ以降の試合につながったかな、と。

―16打点を記録しましたが、チャンスでは何か意識はされるのですか
   クリーンアップを打っている以上そういう場面で回ってくることも多いと思うので、変にランナーがいるとか意識せず自分のスイングができたことがその結果につながったと思いますね。

―ご自身の特徴は何だと思いますか
   4番を打っているので当てに行くようなバッティングじゃ相手にとっても脅威とはならないですし、相手に脅威を与えるようなスイングをしていくことです。そういうスタイルはこれからも続けていきたいです。

―春の宮崎キャンプを振り返っていかがでしたか
   キャンプのオープン戦で小指をまた脱臼してしまいまして、1週間ほど前にようやく復帰した感じなので、目標とかではなくとにかくけがを治すことを考えていました。最後の2試合には出て、これからもオープン戦はあるのでしっかり調整していきたいです。昨シーズンは自分の中では調子が良かったと思うので、特別いじったりはせず、調子が悪い時に良い時のビデオを見たりして修正していきたいと思います。これから開幕までも変える、というよりは確認をして良い時の形を継続していきたいです。

―三年生という、上級学年になってなにか変化はありますか
   つい最近までは下級生で、「失敗をしてもいい」というか「失敗しても当たり前」というような立場で上級生に混ざらしてもらって思い切ってやれました。これからはその時の経験を下級生にも伝えて、思い切ってやりやすいような雰囲気を自分たちが作っていかないといけないと思います。

―チームにどのような「革命」を起こしたいですか
   最終的な革命はやはりチームが優勝することですね。自分の結果よりもチームが勝てればそのスローガンの革命につながるかと思います。優勝できるチームに必要なことは、当たり前のことができるということですね。それができないと上の目標を言えないと思うので、その土台を作っていかなければいけないと思います。練習での一つ一つのコツコツとした小さな積み重ねが大きな目標を達成することにつながるのかなと。

―今年のチームの雰囲気はいかがですか
   厳しいときはしっかり厳しいですし、明るすぎという訳でもなく、ちゃんと野球に対してやるときはやるので、そういう意味では真剣味があるのかなと思います。やっぱり澤田さん(コ4=大阪桐蔭)とか拓也さん(コ4=浦和学院)とかはずっと自分のこと真剣にやってきた方なので、チームに影響を与えてくださっているなと思います。
自らのアピールポイントを「打撃」と語った笠松


―個人の具体的な目標は
   最低でもホームランは3本。打率は3割ぐらいで。とりあえず4番として打点は多く稼ぎたいですね。重視しているのはホームランと打点なので。(―プレッシャーは?)昨年個人的に良い結果を残して、今年はさらに期待をされているかと思うので、しょうもないプレーは見せられないですね。

―試合前に行うルーティンはありますか
   試合前はいつも緊張してしまうので、あればいいんですけど…。特には無いですね。

―最後に、今シーズンの意気込みをお願いします!
   今年無理なら一生無理ぐらいの気持ちで望みたいです。普段の力を出せれば絶対優勝できるので、あとは自分たちの力を信じてやるだけです。

――ありがとうございました!

◆笠松悠哉(かさまつ・ゆうや)1995年9月28日大阪府生まれ。コミュニティ福祉学部3年。右投右打/内野手/大阪桐蔭/181a85`


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◆種田真大(営2=大垣日大)◆

―大学野球1年目を振り返っていかがでしたか
   肘のけがをしていてあまり練習にも参加できなかったのですが、その分体は大きくなったと思うので良かったと思います。学業面では教職過程を取っているので、課題も多くて平日の練習は1、2時間しかできなかったりして大変でした。でも、今後も両立できるよう頑張りたいと思います。

―春の宮崎キャンプでの収穫、課題は何ですか
   1年目はほとんど実戦がゼロに近い状況だったのですが、キャンプでは環境も良くて数をこなせたので実戦感覚を取り戻せました。肘は完治したわけではないので送球は課題です。あとは、メンタル面では監督にもよく怒られているのでそこはもっと良くしていきたいです。

―オープン戦でスタメン出場が増えたきっかけは
   監督から期待されているというのは感じるので、その期待をこめて出していただいているのだと思います。その期待が6割くらいで、あとは足と打撃だと思います。自分では自分の武器は走塁だと思っているのですが、監督は打撃だと思っている感じですね。期待に応えたいと思っています。
大学野球一年目を語る種田


―溝口監督はどんな印象ですか
   高校野球と大学野球では監督というものも違っていて、高校の時は監督になんでもついて行くといった感じなんですけど、監督は選手とのコミュニケーションを大事にして選手がどう考えているのかも聞いてくださる方です。

―今年の立大の印象はいかがですか
   今年は波に乗ったら止まらないチームです。先輩方もチームワークをすごく大事にしているので、自分たち下級生でものびのびやらせていただいています。

―同級生のライバルはいらっしゃいますか
   特に意識はすることはなく、あまりほかの人は見ないようにしています。良いところは見るようにしているんですけど。定位置争いを勝ち抜くためには、やはり送球を安定させることと、試合で結果を出して信頼を得て認められることですね。

―今年の具体的な目標は
   とりあえず神宮に出るというのと、あとは盗塁を決めたいですね。 (―盗塁にはこだわりがあるのか)そうですね。走塁は好きです。やはり自分の足を活かしたいというのがあるので。足が速いだけではダメで、投手の呼吸とかそういう感覚の部分をすごく大事にしています。だから出てない時でも展開を読んだりとか考えています。盗塁は、投手や捕手の肩、試合の流れとかすごくいろんなものが絡み合っている複雑なものなので、常に考えながらやっています。50メートル走のタイムは約5.9秒くらいです。



種田は自身のアピールポイントを「盗塁」とした
―ご自身の打撃はどのようなスタイルですか
   高校時代は追い込まれても苦じゃなくてファウルにできる自信があったので、待ち球を決めてそれが来るまでは打たない感じだったのですが、大学ではそんな余裕もないのである程度球を絞って初球からどんどん打っていく感じに変えていきたいと思っています。なかなか難しいんですけどね(笑)

―試合前のルーティーンなどはありますか?
   試合前は直前までスイッチを入れないようにしています。音楽を聴いて、野球以外のことを考えてぼけーっとしたりとか本を読んだりします。そうするとゼロになることができます。試合に入れば本のこととかも忘れてしまうので。

―最後に今シーズンの意気込みをお願いします
   まずは試合に出ることと、盗塁を決めること。そして勝利に貢献します。

――どうもありがとうございました!

◆種田真大(おいだ・まさひろ)1997年1月18日岐阜県生まれ。経営学部2年。右投左打/内野手/大垣日大/175a77`


第5回は、田中和基選手(法4=西南学院)と黒萩幸生投手(営4=遊学館)です。お楽しみに!



(3月24日 取材・唐澤大/編集・入江萌乃)





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