革命J

春季リーグ戦2016

―慶大戦展望―


   6季振りに早大から勝ち点を奪い、続く東大にも勝利を収めた立大。一気に優勝候補に名乗りを上げた。熾烈な優勝争いが続く中、リーグ戦もいよいよ終盤へ突入。次なる対戦相手は慶大だ。同校には昨年春秋ともに敗北を喫している。雪辱を果たすため、優勝へ大きく近づくため、決して負けられない戦いが始まる。




今年も慶大の顔として好投を見せる加藤拓


戦力分析

投手力  エースは今季も絶好調。立大打線に大きく立ちふさがる。
<投手スタッフ>
加藤拓(4年=慶應) ※試合53防1.66勝19負7 
小原(4年=花巻東) 試合18防2.36勝1負 2 
清水洋(4年=函館ラサール) 試合6防3.71勝1負0   
原田(2年=慶應) 試合4防5.79勝0負1   
※今季も含めた通算成績 

  今年も慶大の絶対的エースはやはり加藤拓だ。過去に2度の最優秀防御率を獲得した実力の持ち主である。今年は持ち味のストレートに加え、変化球、制球の精度を上げてきている。先日の明大戦では強力打線を前に1回戦では155球、2回戦では157球を投げ自責点は0という好投ぶりだ。現在防御率はリーグ戦トップの0.44。ドラフト最強右腕から立大打線が上手く打ち崩せるか。  他にも油断できないのは、加藤拓に次ぐ2戦目の先発が予想される左腕・小原である。開幕カードである法大戦の2回戦では、5回を2失点に抑え初勝利を飾った。同日、自身もホームランを放つなど、彼のポテンシャルは計り知れない。
         



力強いフルスイングを見せる沓掛

攻撃力  クリーンナップの一発を封じ込められるかどうか
<初戦予想オーダー>
1二 倉田(3年=浜松西) 
2遊 照屋(3年=沖縄尚学)
3三 沓掛(4年=慶應)
4右 山口(4年=桐光学園)
5左 岩見(3年=比叡山)
6一 山本瑛(4年=South Tourrance)
7中 柳町(1年=慶應)
8捕 須藤(4年=創志学園)
9投 加藤拓(4年=慶應)

  昨年度、打撃面では横尾(15年度卒=現日本ハム)、山本(15年度卒=現巨人)、谷田(15年度卒=現JX-ENEOS)など長打力が持ち味の選手がクリーンナップとしてチームを引っ張っていた。今季は彼らの後継として、沓掛、岩見などが顔を揃えた。昨年から出場経験が豊富な2人は、今季沓掛が3本、岩見が2本のホームランを放ち、その存在感を見せつけている。また、抜群の野球センスを持ち、主将・重田(4年=佐賀西)からスタメンを奪った新生・柳町も本塁打を2本放っている。打率はチーム内トップ、リーグ戦4位という活躍ぶりだ。リーグ戦でチームの本塁打数がトップの慶大に一発を打たれ、勢いに乗せてしまうのは非常に怖い。立大投手陣はそんな強力打線に恐れる事なく封じ込められるか。

総評

  エース澤田圭(コ4=大阪桐蔭)は加藤拓とのエース対決を制することができるのか、注目が集まる。また、澤田圭と二枚看板を務める田村(コ4=報徳学園)は早大、東大戦ともに好投を見せ、チームを勝利に導いている。慶大戦でも普段通りの冷静なピッチングができるかが勝利の鍵を握る。
打撃面では、東大3回戦において、立大野球部OB・長嶋茂雄(昭和33年卒)の本塁打数に並んだ田中和(法4=西南学院)、リーグ戦打点1位タイの佐藤竜(観4=国学院久我山)が慶大投手陣を上手く攻略出来るかが重要となる。また、現在打率が1割台と低迷している笠松(コ3=大阪桐蔭)も調子を上げられるか。
    


◆さあ、神宮へ行こう!◆
5/14(土) 対慶大 13:30〜
5/15(日) 対慶大 11:00〜

(5月10日 板橋文恵)





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