革命K
春季リーグ戦2016 ―明大戦展望― 勝ったほうが優勝となる対明大戦。奇しくも2年前の優勝がかかったシーズンと同じ対戦相手だ。その時は4回戦にまでもつれ込んだ末、敗戦。悔し涙を飲んだ。前回の借りは今返す――。悲願33季ぶりの優勝へ、最終カードが幕を開ける。
戦力分析 投手力 六大学一、圧倒的な投手4枚看板
<投手スタッフ>
柳(4年=横浜) ※試合8防0.96勝4負1 星(4年=宇都宮工) 試合7防2.14勝1負0 斉藤(3年=桐蔭学園) 試合6防3.18勝1負2 水野(3年=静岡) 試合6防2.74勝2負1 ※今季のみの成績 今年の明治は投手力が群を抜いている。ドラフト1位候補の柳、剛腕水野、変則左腕斉藤、最速154`クローザー星の四枚看板で相手打線を封じ込める。特に注意すべきなのは1戦目先発が予想される柳。今シーズンは川上憲伸(元中日ほか)以来の投手主将でチームをまとめる。昨秋ベストナインを獲得しながらも、優勝できなかった悔しさを晴らすため今シーズンは序盤からフル回転。既に8試合に登板している。柳の投球は、キレ味鋭いストレートと変幻自在な変化球で三振を取るスタイル。圧巻は対慶大1回戦、8回を投げて奪った三振は16。ここまでリーグ2位の防御率0.96を誇る鉄人右腕からいかに少ないチャンスを奪い活かせるか。
2戦目の先発は水野が濃厚。昨シーズンに比べ、球質、制球力が大幅に向上した。シーズン途中までは防御率0.00と相手打線を寄せ付けない完璧なピッチングを披露。さらに、左サイドスローから右打者の内角をえぐるクロスファイアーが持ち味の斉藤、今シーズン初勝利を掴んだ剛速球投手星、佐藤竜(観4=国学院久我山)と高校時代のチームメイト川口、大型ルーキー大分商業出身の森下などが控えにおり、打ち崩すことは容易ではないだろう。
攻撃力 中軸の四年生トリオに要注意。いかにランナーを溜めないか
<初戦予想オーダー>
1中 逢沢(2年=関西)2二 竹村(3年=浦和学院) 3一 佐野恵(4年=広陵) 4捕 牛島(4年=門司学園) 5遊 吉田大(4年=佼成学園) 6左 東原(3年=天理) 7右 佐藤(4年=白樺学園) 8投 柳(4年=横浜) 9三 渡辺(2年=横浜) 今シーズン、明治は打順を固定していない。それどころか全試合スタメン出場しているのは、正捕手牛島のみ。しかし、打撃陣が全く打てないので毎試合変えているのではない。言い換えれば調子の良い選手が多数おり、相手投手によって使い分けられるという層の厚さを示している。中でも注目は、こちらもドラフト候補の佐野恵。圧倒的パワーを誇り、今シーズンは本塁打王争いトップタイの3本を既に放っている。また4番が予想される牛島も早大戦で計3本塁打。3、4番の前にいかにランナーを溜めないか。ここが大きな要素となるだろう。また、中軸を担う4年生として吉田大の存在も大きい。昨年度から好守を買われ、遊撃手のレギュラーをつかんだ吉田。今年は打撃が開花し、現時点でチーム内2位の打率.318をマークしている。佐野恵、牛島を抑えてもまだ嫌な選手が残っている。立大投手陣は、いかにして中軸4年生トリオを抑えるのか。ここが要所となるだろう。
総評 優勝の行方がかかった大事な一戦。前カード慶大相手に好投した澤田(コ4=大阪桐蔭)が柳との主将エース対決を制することができるのか。また、現在27イニング無失点、防御率リーグトップを走る田村(コ4=報徳学園)のピッチングにも期待がかかる。打撃面では、シーズン終盤になって本来の調子を戻してきた佐藤拓(コ4=浦和学院)の打撃に注目。先頭打者が切り込み、リーグ打点トップの佐藤竜(観4=国学院久我山)が返すという理想の形で主導権を握りたいところだ。対慶大2回戦では、飯迫(社2=神戸国際大附)や松ア(文2=横浜)ら下級生の活躍も光った。接戦が予想される中で、少ないチャンスを物に出来るか。我が立大が悲願17年ぶりの優勝へ、時は満ちた。
◆さあ、神宮へ行こう!◆
5/21(土) 対明大 10:30〜 5/22(日) 対明大 13:00〜 *両日ともにプロ併用日のため、試合開始時間が変更 (5月18日 入江萌乃)
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