革命H
秋季リーグ戦2016 ―早大戦展望― 鮮やかに開幕2連勝を飾り、勝ち点を掴んだ立大。続いて第2週目の相手は昨春6季ぶりに勝ち点を奪った早大だ。今季は打線好調で、立大と同様に法大から勝ち点1を上げている。立ちふさがるWASEDAを撃破し、優勝へ向け更に加速していきたい。
戦力分析 投手力 盤石の投手陣。エース級の左腕が3枚揃う
<投手スタッフ>
竹内(4年=松阪) 試合29防2.75勝6負0
大竹(3年=済々黌) ※試合26防2.45勝10負6 小島(2年=浦和学院) 試合21防2.20勝8負2 吉野(4年=日本文理) 試合29防2.29勝4負1 北濱(3年=金沢桜岡) 試合11防1.85勝4負0 ※昨季までの通算成績 左
腕攻略がカギを握る。早大は竹内、大竹、小島ら3投手が中心だ。第1戦の先発には、昨季復活を遂げ先発に返り咲いた速球派左腕の竹内が濃厚。慶大2回戦では完投勝利を挙げ、神宮球場を沸かせた。ラストシーズンにかける思いは強い。
続く第2戦に予想されるのは経験豊富な左腕大竹。スリークォーターから繰り出す130q後半の速球と90q台のスローカーブで打者を幻惑する。昨秋の慶大2回戦。強力慶大打線を3安打完封し、優勝投手となったあのメンタリティーは非凡なものだ。
小島はキレのある直球、変化球を内角に厳しく投げ込む度胸満点の2年生左腕だ。直球は球速以上のノビを感じさせる。今季の法大3回戦では7回途中2失点の好投で通算9勝目とした。リリーフにはアンダースローの吉野、成長株の北濱らが控え、非常に層は厚い。 異なるタイプのエース級・先発を3枚揃える早大。第3戦目にもつれこんだとしても、中1日での先発マウンドとはならず、スタミナ全開で抑えに来るだろう。長期戦は禁物だ。
攻撃力 昨季低迷した打線だが、今年は一味違う!?
<予想オーダー>
1左 八木(3年=早稲田実業)2二 宇都口(3年=滝川) 3遊 石井(4年=作新学院) 4三 木田(4年=成章) 5一 立花(4年=千葉英和) 6右 三倉(3年=東邦) 7中 中澤(4年=静岡) 8捕 小藤(1年=日大三) 9投 大竹(3年=済々黌) 昨
季リーグ5位のチーム打率.234とは打って変わり、今季は3試合18得点と絶好調。春には見られなかった粘り強さが見られる。特に1番、3番には要警戒だ。
俊足リードオフマン・八木は今季打率.538と打ちに打ちまくっている。初球から積極的にスイングしてくる打者だ。打線を勢いづけないよう、試合の入りには十分警戒していきたい。3番・石井は主将であり、攻守両面においてチームの核だ。大学球界屈指の遊撃手はその経歴、プレースタイルから「鳥谷2世」としてプロのスカウトからも注目を集める。法大2回戦では7−7と同点で迎えた8回、2試合連発となる決勝ソロを右翼席に叩き込んだ。高めに浮いた球は一発で仕留められるだろう。失投は厳禁だ。
総評 打撃好調の早大。立大クローザー澤田圭の直球に注目
好
投手を多数揃える早大。ポイントは終盤戦の投手起用となりそうだ。
立大の今季最大の特徴は、従来先発だった澤田圭(コ4=大阪桐蔭)がクローザーとして控えるようになったことだ。少ないイニングをギア全開で抑えにかかる姿は"圧巻"の一言に尽きる。「叩きつけて、1回落ちて上がるような軌道」と語る彼の直球は、独特な角度でミットへと吸い込まれる。磨き上げたウイニングショットで早大打線を制圧する。
澤田圭と並び、勝利の方程式を担うのは安定感抜群の左腕・黒萩(営4=遊学館)。田村(コ4=報徳学園)は開幕戦勝利を挙げ、今季も先発エースとしてフル回転してくれることだろう。法大戦で好リリーフを見せ反撃の流れを呼び込んだ2人のルーキー田中誠(コ1=大阪桐蔭)、手塚(文1=福島)らも「澤田さんに繋ぐのが自分らの役目」(手塚)と非常に頼もしい。 打線は今季も破壊力抜群。リードオフマン佐藤拓(コ4=浦和学院)が2試合連続マルチと上々の仕上がり。今季4番に座る佐藤竜(観4=國學院久我山)も法大2回戦に逆転満塁弾を放つなど打棒が爆発している。両打ちスラッガー田中和(法4=西南学院)の右打席も要注目、早大投手陣攻略に大いに期待がかかる。 「10勝しなければ優勝できない」(澤田圭)。開幕2連勝で幸先良くスタートを切った立大だが、まだ戦いは始まったばかりだ。「1戦1戦の勝利を積み上げていくしかない」と気を引き締める溝口監督。チームに慢心はない。先は見ず、今はひたすらに目の前の1試合に全身全霊を賭す。次なる相手は早大。34季ぶりの悲願に向け、一歩一歩踏みしめながら、立大は確実にVロードを駆け上がっていく。
◆さあ、神宮へ行こう!◆
9/24(土) 対早大 13:30〜 9/25(日) 対早大 11:00〜 (9月21日 大宮慎次朗)
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