戮力同心F

秋季リーグ戦2017

―東大戦展望―


  日本一の歓喜から3か月。追われる立場となった。RIKKIOの秋は、9日に幕を開ける。初戦は東大。昨季10戦全敗と低迷したチームだが、今季は4年生の活躍により、一筋縄ではいかないようだ。

最後のシーズンとなる宮台。東大史上最強

エースは、まだ眠らせておきたい

    勝利のためには、ロースコアで試合を進めたい東大。キーマンとなるのは宮台(4年=湘南)だ。ケガの影響からフォームを変えて挑んだ昨春は、制球面に課題が残り、防御率は8.17と振るわなかった。しかし、夏を越えたその左腕が再び唸りを上げれば、立大は昨年春のような苦戦を強いられる可能性も十分に考えられる。彼の速球をいかに攻略していくかがポイントだ。

  打撃面でも油断はできない。クリーンアップに山田(4年=桐朋)、田口(4年=西大和学園)、楠田(4年=桐朋)が控える東大打線。山田は昨季3得点、田口も昨春の立大1回戦で本塁打を放っている。また、楠田は通算安打成績で立大・笠松(コ4=大阪桐蔭)と並ぶ44安打を記録。彼らの前にランナーを溜めないことが肝になるだろう。



立大の注目選手はやはりこの男、笠松。昨季の明大3回戦で描いた劇的なサヨナラ打が印象的な彼は、打率.348と好調。これまでの成績を見ても、対東大戦では自身でもこだわりがあると語る本塁打に期待が高まる。ドラフト候補でもある彼が、持ち前の勝負強さで宮台を打ち崩せるか。

単打をつなげて得点を重ねていく立大にとって、飯迫(社3=神戸国際大附)の活躍からも目が離せない。安定したバッティングで勝利を確実に手繰り寄せていくだろう。



こちらも最後のシーズンになる笠松。

初週で爆発し、立大打線に勢いをつけたい

   投手陣に目を向けると、先発が予想される田中誠(コ2=大阪桐蔭)や手塚(コ2=福島)の同級生コンビや、クローザーとしての信頼も厚い中川(コ1=桐光学園)など、立大の栄光を彩ったメンバーが健在。日本一を経験した若い力が、この秋神宮のマウンドでどのような躍動を見せるのかに期待がかかる。

しかし、従来の戦力に頼ってばかりでは勝利は見えてこない。中崎(観1=立教新座)や比屋根(営1=興南)といったフレッシュな面々も中継ぎとして登板が予想される。彼らの戦いぶりにも要注目だ。





     日本一のプライドにかけて、絶対に負けたくない初戦。長年勝ち点から遠ざかっている相手だからといって、油断は禁物だ。今までチームをけん引してきた4年生にとっては、今季がラストシーズン。もう一度あの景色へ。少しずつ秋めく神宮球場に、再び熱気が戻ってくる。



◆さあ、神宮へ行こう!◆
9/9(土) 対東大 11:00〜 (開始予定)
9/10(日) 対東大 13:30〜

(9月7日・久保田美桜)





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