戮力同心⑩

秋季リーグ戦２０１７

―慶大戦展望―


  先々週、宿敵明大に対し、勝ち点を落としてしまった立大。その後明大は慶大に敗れ、優勝争いは三つ巴となった。立大は依然、自力優勝の可能性を残している。そのためには、慶大、法大から勝ち点を取ることは絶対条件だ。今週対峙するのは慶大。優勝へ向け、何としても倒さなくてはならない相手だ。

今季８安打中６本が本塁打の岩見
   慶大最で特に警戒しなくてはならないのはクリーンアップ。プロ注目のスラッガー・４番の岩見（４年＝比叡山）とリーグで最も三振をしない打者・５番の清水翔（４年＝桐蔭学園）だ。岩見は先週の明大戦で、リーグ前人未踏の５試合連続本塁打という大記録を打ち立てた。本塁打の数も、現在通算20本と歴代３位タイであり、彼の一発には要注意だ。清水は現在、リーグトップの安打数を残しており、どんな状況でも確実に安打を量産している。この二人の前に走者をためず、持てる力のすべてをつぎ込んで二人を打ち取りたい。

   立大のエース田中誠（コ２＝大阪桐蔭）の防御率は僅差で２位と、大いに力を発揮している。140km前後の直球とカーブをはじめとする変化球も交え、緩急をつけた投球で打者を翻弄する。バッテリーを組んでいる藤野（営２＝川越東）は同学年ということもあり、意思疎通がしやすい。試合中も話し合い、修正して相手打者を抑えていく。その藤野は打撃も好調だ。打率がリーグ３位に入っており、打てる捕手として強力な戦力だ。主将・熊谷（コ４＝仙台育英）も好調を維持。上位打線で出塁し、チームに勢いをつける。唯一の懸念点を挙げるとすれば、主砲笠松（コ４＝大阪桐蔭）にまだ一発が出ていないことだ。春季は彼のバットが何度もチームを救ってきた。彼の爆発に期待したいところだ。



主将・熊谷を中心に一丸となって戦う
   １週空いての慶大戦。前節の悪い流れを断ち切り、万全の状態で臨めるだろう。目の前の一球にすべてをかけ、全員の力で勝ち進む。１年かけて築き上げた戮力同心の精神だ。今年、春秋連覇を成し遂げられるのは立大だけである。これまで培ってきたチーム力が試される時が来た。







◆さあ、神宮へ行こう！◆
 10/14(土)　対慶大 11：00～
10/15(日)　対慶大 13：30～（開始予定）

（10月13日・関根綾香）





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