立教スポーツ編集部
色紙には、好きな言葉の「努力と挑戦」をしたためた。長年の努力で得た挑戦権で、表彰台を狙う
ショートトラック平昌五輪代表・
菊池悠希さん来校、
「メダルに向かって」 初五輪で飛躍誓う
2月9日に開幕する平昌五輪のショートトラック日本代表、菊池悠希さん(ANA=2015年度卒)が27日、立大池袋キャンパスを訪れた。原田久副総長をはじめ、スケート部(スピード部門・フィギュア部門)の現役部員やOB・OG、大学関係者らに、五輪出場を報告した。
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スケート部OB・OG会長の宇留野和枝氏(右) から花束を受け取る菊池さん |
「卒業以来、このような形で大学に帰ってこられたことがすごく光栄で、感謝の気持ちでいっぱいです。在学中、私は経営学部経営学科にいて、石川ゼミに所属していました。今日もそのゼミ生と先生に卒業ぶりにお会いできて本当にうれしいです。ゼミでは、納得いくまで話し合うのがルールで、夜遅くまで話し合って、というのが夜の立教大学を見て思い出して、懐かしいなと思いました。大学生の時は思うような結果を出せなくて苦しい時期が続きましたが、スケート部のOBの方をはじめとして、ゼミ生のみんなや友人に支えられてなんとかスケートを辞めずにこられたことは皆さんの支えのお陰だと思っています。まもなく平昌五輪が始まって、2月4日に出発するのですが、残り少ない時間で何ができるか、何をしていくのかに集中して準備していきたいです。この1年は五輪に出ることが目標でしたが、それが決まってからはやっぱりメダルをとりたいという気持ちがすごく強くなっているので、平昌でとれるかは分からないですけど、メダルに向かってスケートに取り組んでいきたいです。今までの自分の最高のパフォーマンスができるように、今までの努力を自信に思って、一生懸命戦っていきたいです」。
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スケート部現役部員の渡邉(左)と松山(右)が応援メッセージ入りの国旗をプレゼントした |
菊池さんは10日の3000bリレー予選に出場することが濃厚だ。立大出身者初となる冬季五輪のメダルを首にかけ、彼女はまた笑顔で帰ってくる。
(1月31日・浅野光青)
◇菊池悠希(きくち・ゆうき)◇
1990年7月24日、長野県生まれ。27歳。160cm。小諸商高から、2009年に立大経営学部経営学科に入学。1年時には国体1000b6位で「立教スポーツ」181号の1面を飾った。その後も活躍をみせたが、さらなる成長を求め2年間米国へ。帰国後は全日本距離別1000b優勝やワールドカップ出場を果たし、2016年に卒業、ANAに入社した。2017年五輪選考レースの全日本距離別で500b優勝、全日本選手権では総合優勝を決め、初の五輪切符をつかんだ。
◇五輪ショートトラックの日程◇
2月10日 女子3000bリレー予選 女子500b予選
2月13日 女子500b決勝
2月17日 女子1500b予選・決勝
2月20日 女子1000b予選 女子3000bリレー決勝
2月22日 女子1000b決勝
◇立大と冬季五輪◇
立大出身選手が冬季五輪に出場したのは過去4人。すべて、立大在籍時にスピードスケートで出場している。浅坂武次氏は1956年コルティナダンペッツォ五輪で500b22位、1500b21位、5000b28位、10000b22位。河野義博氏は1964年インスブルック五輪で5000b26位、10000b32位。有賀豊文氏は1964年インスブルック五輪で1500b41位、5000b24位、10000b22位。出嶋民雄氏は1968年グルノーブル五輪で500b33位。立大出身者として、菊池さんは50年ぶりの出場となる。
◇コメント◇
松山(社1)
「全日本選手権というみんなが目指す大会で一番いいパフォーマンスを出せるのは難しいと思いますが、そこで最大限のパフォーマンスを発揮して平昌につなげられたことがすごいと思います。憧れなので見習って練習に励んでいきたいです」
所属していたゼミナールの石川淳教授
「もともと有望な選手というのは知っていました。ゼミナールが夜遅くまである中ですごく頑張っていたことを覚えています。(学生の時からの)夢を現実にしたというのは、そこに至る苦労もあり大変だったと思いますが、素晴らしいと思います。悔いだけは残さずに。頑張ってください」
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