女子バスケットボール部

~ありがとうを「家族」へ~

  「部の良いところは?」と聞くと部員が口を揃えて「仲の良さ!」と答える、先輩後輩の垣根を越えた一体感が魅力の女子バスケットボール部。部内ではコートネームと呼ばれる愛称が一人ひとりにつけられている。11月14日、毎年行われる六大学リーグの最終戦。この日、三人の4年生が大学での競技生活を終えた。主将としてチームを一年間主導した松島(営4)、長身を生かしたプレーが光る鈴木(観4)、明るい声援とキレのあるプレーでチームを盛り上げる寺﨑(コ4)。コートネームはそれぞれメイ(松島)、レオ(鈴木)、レン(寺﨑)。昨年、2部昇格の悲願を達成し、長年3部に甘んじてきた女子バスケットボール部の歴史を変えた三人である。
  彼女たちが入部した当初本学は関東大学リーグ3部のちょうど真ん中に位置しており、「部員が少なくて、弱かった」(松島)という。しかし、1年目には3部全24校中6位という成績を収め、2年目にして2部との入れ替え戦進出を決める。これは実力が均衡している3部においてはまさに快進撃であった。そして3年目、多くの人の思いを背負って、記念すべき創部50周年の節目に昇格を決めた。現役最後の年となった今年は実力を試されたリーグとなったわけだが、2部全16校中10位と大健闘した。
  酸いも甘いも味わった激動の四年間。すべての試合を終えて今、何を思うのか。最終戦の後、インタビューを行った。

(11月14日最終戦にて 左から松島、鈴木、寺﨑)


  ――最後の試合を終えて――
  メイ:最後の試合で三人で長い時間一緒にプレーできたことが良かったです。
  レオ:まだ終わった気はしていない。私は一回もなかったけれど、二人は怪我をよくしていて、三人揃うことは今までほとんどなかった。最後にして三人で出れたことが良かったです。
  レン:三人揃って出て、パスをつないだ時はぐっとくるものがあった。
  全員:あれは、すごかった!感動した!

  ――四年間を振り返って今思うこと――
  メイ:入ったときは弱かったけど、下のリーグでずっと頑張ってきて結果が残すことができて本当に良かったと思います。
  レオ:2部「昇格」と「残留」という実績を残せたことが嬉しいです。
  レン:二人と違って私は一般入試で入部したんです。だから、推薦で入った実力のあるメンバーとプレーができて毎日楽しかったです。

  ――同期の二人にメッセージ――
  メイ:立教はあったかいチームで、本当に入って良かったなって思います。喧嘩も一回もなくて、本当に仲が良くて…一言で言うなら「お疲れ」です。
  レオ:怪我しつつよく頑張った。お疲れさま!
  レン:メイの言うとおり三人とも性格が似ていて仲良くて。私はこの代だから一般生でも頑張れたと思う。ありがとう。

  ――チームの存在を一言で――
  メイ:家族で!
  レン:先に言われた!
  レオ:家族ですね!
  全員:みんな家族ということで!!!

  「仲間」から「家族」というかけがえのない存在へ。お互いの言葉一つ一つに頷き、顔 を見合わせて笑うその姿からは目には見えないつながりを感じずにはいられなかった。コ ートに立つ最後の時、そこに寂しさはなかった。きっとそれが、「チーム」がいつでも戻っ て分かり合える場所、「家族」である証だろう。
(11月30日・村松)





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