32自己分析を自己PRにつなげる就職活動における自己PRは、例えるなら「自分という商品がいかに素晴らしいか」を過去の経験や将来の可能性などを交えて企業に説明することです。企業に納得させる「材料」を自分の中から引き出してくる作業が自己分析です。これを怠ると、抽象的で漠然とした話にしかならず、説得力のあるアピールになりません。時間をかけて自分を深く掘り下げ、企業を納得させる自己PRを作りましょう。●自己PRとは「企業に自分を売り込む」こと複数のエピソードから、つながっている部分を見つけていきましょう。それがいくつかできたら、その中から「どれが一番アピールポイントになるか」を考え、さらに、その強みが最もよく表れたエピソードを見つけましょう。ただし、説得力を出すためにも、アピールポイントを裏付けるためのエピソードはいくつか準備しておくと良いでしょう。●「最も強みとなる部分」を見つける>>華々しいエピソードがなくても大丈夫!「成長」「進歩」をアピールしよう。エピソード自体の華々しさや奇抜さはそれほど重要ではありません。大切なのは、その経験の中で「どんな考えや目的を持っていたか」「そのためにどう行動したか」「その結果どうなったか」、そして「その経験で何を学び、どう成長できたか」を自分の言葉で伝えられることです。>>興味の変化も大切に。これから、OB・OG訪問や説明会、選考などを通じて、直接企業と関わる機会が増えてきます。様々な人の話を聞き、視野が広がることで「この仕事、実は面白いかも」「この会社に興味が出てきた」と、興味や関心が以前と変わるかもしれません。自己分析の結果も大切ですが、それはあくまでも就職活動前の自分が行ったこと。一度やって終わりではなく、何度も繰り返していく必要があるのが自己分析です。自分の「軸」は大切にしながらも、直接話を聞いて「やってみたい」と感じたその感覚は、ぜひ大切にしてください。自己分析を業界・企業・職種研究に活かす自己分析で出た行動パターンや価値観などから、「自分は何をしたいのか」「自分の強みは何か」を考えていきましょう。そしてどのような業界・企業・職種にそのフィールドがあり、また求められているのか、ビジネス目線で探していきましょう。好きなことや興味のあること、自分の抱いているイメージに偏りすぎないためにも、業界・企業・職種研究を行いながらしっかり考えていきましょう。「やりたいこと」「できること」から自分の「軸」を見つけよう67POINTPOINT
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