79Chapter. 4Chapter. 55就職活動本番①質の高い発言(回数ではなく中身が大切)、②人の話は最後まで聞く(人の話を途中でさえぎらず冷静に対応する)、③グループ全員で合格をめざす(相手を論破せず協調する)、④自分に合った役割(無理をせずに自分らしさを出す)、⑤制限時間内の結論(常に時間を意識、時間を有効に使う)、⑥積極的な姿勢(相手の顔を見ながら明るい表情で話す、うなずくなど意欲的に話を聞こうとする)仕事観を問うテーマ :「学生と社会人の違い」「あなたにとって就職とは」時事問題的テーマ :「少子高齢化ですべきこと」「自然災害への対応」発想・企画力を見るテーマ :「新商品の提言」「当社の改善点」「今まで困難だった経験は何ですか?それをどのように乗り越えましたか?」「あなたが働くにあたって大切にしていることは何ですか?」「他にどんな業界、企業を志望していますか?その理由は?」「当社のサービス(製品)についてどう思いますか?」【グループディスカッション「ディベート形式」】テーマに対し、賛成・反対の意見の対立する2グループに分けて討論する形式なども行われます。1.「なぜその業界か?」「なぜその企業か?」「なぜその職種(仕事)なのか?」といったあなたの考えを整理します。2. 1を土台にして、あなたの仕事観、つまり、あなたができること(Can)と、企業でやりたいこと(Will)、企業のため にあなたがすべきこと(Must)を盛り込んで、どのように相手に貢献できるのか、あなたの考えや思いを整理します。※自分の考えを整理するには、判断する材料をたくさん収集することです。体験を通じて学ぶことができる「OB・OG 訪問」や「面接」は格好の場です。志望動機を自分の言葉で話すことができるように、継続して研究を続けましょう。その他の質問例グループディスカッション(集団討論)●5〜10人くらいのグループに分け、与えられたテーマについて自由に討論し、制限時間(20〜60分程度)内に結論を 出すものです。グループ内で、進行役や書記、タイムキーパーなど役割分担を決めて進めることが一般的です。●ポイントは、テーマについて自分の考えや意見を整理し伝えていくことです。●リーダーシップ、協調性、論理性、人への配慮など「人との関わり方」を見ています。ただ、見るポイントは企業により異なります。同じチームの中で数人が合格することもありますが、制限時間内に結論が出ないとチーム全員不合格という場合もあります。何も発言しない、人の意見を否定する、自分の意見ばかり話すという振る舞いをしていると、選考通過は厳しいと言えるでしょう。組み立て方>>グループディスカッションのテーマ例>>ポイント面接でよくある質問「学生時代に一番力を注いだことは何ですか?」●何にどのように取り組み、自分がいかに成長したかを伝えましょう。●題材は授業、ゼミ、サークル、アルバイト、ボランティアなど問いません。●自分のとった行動を具体的な事例で、分かりやすく相手に伝えられるようにしましょう。「自己PRをしてください」●1分、3分など制限時間を指示される場合が多いです。指示がない場合は1分を目安に。●短い時間で的確に自分を伝えることが大切です。ポイントは、「結論→理由→具体例→まとめ」という構成で考えることです。「当社の志望理由を教えてください」●志望動機は、自己分析と業界・企業・仕事研究がベースとなります。OB・OG訪問から学んだ情報も役立つでしょう。45
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