83Chapter. 4Chapter. 55就職活動本番コース別採用に関するよくある相談(Q&A)A:総合職、男女同待遇で転勤のない企業はたくさんあります(例:IT企業、コンサルティング企業、外資企業など)。また、「転勤あり」とされているところでも、実際は本人の意向を重視するという企業も多くあります。仕事選びの条件の一つとして「勤務地」を挙げるのは悪いことではありませんが、それ以上にその企業での「働き方」を考え、「転勤なし」「総合職」で働ける職場を探してみましょう。OB・OG訪問などでの情報収集によりそれぞれの企業の職種ごとの働き方の実情を調べましょう。Q:転勤をしたくない場合は、一般職を選択するしかないのでしょうか?A:企業によって条件は異なりますが、ほとんどの場合、自宅外(一人暮らし)の場合は不利になります。男女同待遇や総合職なら、社員寮に入寮できたり、住宅手当が支給されることが多いですが、一般職の場合は総合職と比べて給与が低く、住宅手当が支給されることが少ないため、一人暮らしで東京で暮らしていくには経済的に厳しいという状況があります。そのため「一般職は自宅通勤に限る」という条件をつけている企業があるのも事実です。ただ、企業によっても条件は異なりますし、昨年と今年とでは対応が変わることもありえますから、直接企業に問い合わせたり、OB・OGに状況を聞くなどして、早いうちに確認しておきましょう。Q:一般職の場合、自宅外は不利になりますか?A:一般職の主な仕事は、原則は各部署の事務、アシスタントなどの定型業務です。総合職の仕事は将来の幹部候補として、企画力、判断力を伴う広範囲の業務です。大手企業に見られる転勤のない準総合職もあります。(P.46参照)一般職の昇進は一定の役職までとなるため、給与の大幅な増加はありません。待遇の面から働き方を考えるのもよいでしょう。Q:総合職と一般職の仕事はどのように違いますか?A:準総合職の場合、総合職と業務内容が被っていることが多くあります。近年では、準総合職であっても総合職と同じように営業目標が掲げられていたり、責任のある仕事を任せられたりすることも増えてきています。待遇面では、準総合職の給与が一定以上上がらないこと、働き方では転居を伴う転勤が無いことが挙げられます。Q:総合職と準総合職の仕事内容と待遇などはどのように違いますか?一部の業種・企業では総合職や準総合職(エリア総合職など名称は様々)、一般職などコースを分けて採用を行っています。一般職は、実際には女性のみ採用されている場合がほとんどで、企業の業務改革やIT化に伴い採用数は減少傾向にあります。立教大学の女子学生の就職内訳で見ると、2020年3月に卒業した先輩の約87%が男女同待遇・総合職に進みました。採用コースにより、働き方や関わることのできる仕事の種類、生涯賃金などが大きく変わってきます。自分の将来像をしっかりと見据えた上で、慎重に検討・選択しましょう。(詳細は、P.46参照)コース別採用について3
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