RIKKYO PLACEMENT GUIDE 2025
103/118

内定に関わる注意点11236(https://www.check-roudou.mhlw.go.jp/qa/roudousya/koyou/q4.html 確かめよう労働条件:労働条件に関する総合情報サイト|厚生労働省Q&A より) 採用内定について法的な定義はなく、また態様も様々ですが、一般的には、「労働者と使用者との間で一定の始期及び採用内定通知書又は誓約書に記載されている採用内定取消事由が生じた場合は解約できるという解約権留保を付して労働契約を締結した状態」を指すことが多いものと考えられます。 採用内定の状態において、既に、労働者と使用者との間に一定の労働契約が成立しているのであれば、使用者から内定を取り消されたり、又は労働者から内定を辞退したりすることは、一方的な契約破棄になります。 内定者側からの内定辞退は、基本的に問題ないものの、それがあまりに信義則に反するような場合は、損害賠償を求められる可能性もあり得るので、誠実と言えるか否かについて考えておかなければなりません。 採用の内々定は、内定の段階に比べて多くの場合に労働契約を締結したとの認識には至っていないと考えられます。そのため、内々定の取消は解雇ではなく、また、内々定の辞退は契約の破棄ではないとも考えられますが、個別の事案によっては、拘束関係の度合いが強ければ「採用内定」と認められ、労働契約が成立していると判断されることもあり得るほか、労働契約は成立していない場合でも、採用内定の「予約」とされることにより、内々定の取消や内定の辞退が信義に反し、相手方の期待権を侵害したとして損害賠償責任が認められることもあり得ますので、双方で注意をしておかねばなりません。辞退する企業への連絡が遅くなればなるほど、トラブルが生じる危険があります。なるべく早く、はっきり意思表示することが大切です。101内定が重複したときは複数の内定(内々定)が出た場合、自分が入社する強い意思のある企業以外は、できるだけ早く内定辞退をしてください。ひとりの社会人として相手先企業への誠実さと責任ある行動を心がけ、どの企業を選ぶのか速やかに決断しましょう。内定承諾書の提出内定先から「内定承諾書」の提出を求められたら、入社する意思がある場合には速やかに書類を提出しましょう。複数の内定を得ていてすぐに1社に絞ることができない場合、より志望度の高い企業の採用選考が後に予定されている場合には、内定承諾書の提出を待ってもらえないか、まずは内定先に相談してみましょう。内定承諾書に法的拘束力はありませんが、書類提出後の内定辞退は場合によってはトラブルにつながることもありますので、安易に提出することは避けてください。内定辞退の伝え方辞退する際は、先方に電話をして辞退する旨を伝えてください。Eメールを送っただけや、内定後に、採用担当者からの連絡を拒否し続けても辞退したことにはなりません。また、直接会って説明するよう求められた場合は、日程調整をした上で直接内定先を訪問し、内定のお礼とともに誠意をもってお詫びと辞退の理由を伝えましょう(伝え方の例は次ページ参照)。最後まで責任を持って行動しましょう。立教生として、人として誠意ある行動を!相手の企業、採用担当者の方々の立場を考え、誠意を持って行動してください。自分勝手な判断や思い込みによる行動は、法的な問題に発展する可能性もあります。法的な問題に発展する・しないに関わらず、一度約束したことを取り消すわけですから、企業に著しく迷惑をかけていることを十分認識したうえで対応しましょう。断り方によっては、あなた自身だけでなく次年度以降の後輩たちの就職活動に悪影響を及ぼしかねません。上記のことを含め、進路決定に迷う場合はキャリアセンターに相談してください。Chapter. 6Chapter. 6内定の重複と辞退の時の注意点34複数の企業から内定をもらったら、速やかに入社する企業を絞りましょう。内定を

元のページ  ../index.html#103

このブックを見る