「風に吹かれて〜本と音楽と絵と〜」から「本と(読書の記録を兼ねて ひとこと感想のページ)」の一部を,筆者であるekkoさんの許可を得て転載します。
「ミスをしない人間はいない」 芳賀 繁著 飛鳥新社
ISBN4-87031-484-3 カバーイラスト 山本タカコ
サブタイトルは、ヒューマン・エラーの研究。本の帯には入門・失敗の心理学。立教大学文学部心理学助教授、文学博士の著書。
メカニズム編と対策・対応編から成る。心理学でミスを解くのが興味深く中には簡単なテストも盛りこまれていて、自分はどの位〇印がついてどの型に該当するのだろう?と考えながら読み進みました。
その章ごとにまとめと要点のページ、第1章では、自動的動作のプログラム(アクション・スキーマ)について。第2章では錯覚や憶測がなぜ起きるのかについて、第3章では、人が「意図的におかす」違反について。第4章ではミスを防止するための人間工学的原則についての説明など、第6章まで、様々な実験と分析データとともに解説されてあり、実は心理学の専門用語など何度もわからない所につまづき繰り返し読みながらも、身近な実例に基づいて説明されているので途中で放棄することなくおしまいまでページをすすめる事が出来ました。
ミス防止についてのノウハウについて詳しく知りたいと思う時に、心理学の観点から真っ向に向き合って、そのジャンルに未知な私のような読者に対しても丁寧に噛み砕いて説明して下さる親切な本だと思います。
熟読したら仕事上のミスも少なくなるかな〜・・・と実は期待を込めて読みました。 少し楽しみです。