1.著作、論文、エッセイなどの業績一覧

(以下でクリックして読めるものは、特に断りのない限り、
実際に発表した論文などの「草稿版」です)


◆2010 「ボルネオ島プナンの『雷複合』の民族誌:動物と人間の近接の禁止とその関係性」pp.125-142, 中野麻衣子+深田淳太郎共編『人=間の人類学:内的な関心の発展と誤読』はる書房

◆2008 「ペニス・ピン:サラワク・プナン社会における民主的な快楽」『国際学レヴュー』pp.87-112、桜美林大学国際学部

◆2008 「経験としてのマラリア:マレーシア・サラワク州での人類学調査から」 『価値の多元化状況における保健システムの変貌』平成15年度? 平成18年度科学研究費補助金(基盤(B))研究成果報告書(研究代表者:池田光穂・大阪大学コミュニケーションデザイン・センター教授)、平成20年3月、pp.11-23

◆2007 池田光穂・奥野克巳共編著『医療人類学のレッスン:病いの文化を探る』学陽書房

◆2007 「グローバル化する近代医療:医療は帝国的権力か?」(森口岳と共著)pp.125-147、池田光穂・奥野克巳共編著『医療人類学のレッスン:病いの文化を探る』学陽書房

◆2007 「シャーマニズム:シャーマンは風変わりな医者か?」pp.99-124、池田光穂・奥野克巳共編著『医療人類学のレッスン:病いの文化を探る』学陽書房

◆2007 「呪術:理不尽な闇あるいはリアリティか?」(池田光穂と共著)pp.55-75、池田光穂・奥野克巳共編著『医療人類学のレッスン:病いの文化を探る』学陽書房

◆2007 「病気と文化:人間の医療とは何か?」(山崎剛と共著)pp.31-54、池田光穂・奥野克巳共編著『医療人類学のレッスン:病いの文化を探る』学陽書房

◆2006〜2007 「ノマドの末裔たち〜サラワク・プナン社会のフィールドワーク(1)(2)(3)」 JAMS News、Vol. 35: 42-44, Vol. 36: 44-46, Vol. 37: 33-35, 日本マレーシア研究会会報)、日本マレーシア研究会

◆2006 「精霊とバリアン儀礼〜ボルネオ島カリス社会のシャーマニズム〜」高市順一郎編著『文化研究の新地平〜グローバル時代の世界文化』pp.143-160. はる書房

◆2006 "Ordeals Today--Accusation of Sorcery and State Power among the Kalisof West Kalimantan", Borneo in the New Century, Institute of East Asian Studies, UNIMAS.

◆2006 『帝国医療と人類学』、春風社

◆2006 「近代医療を待ちながら:サラワクの辺境から眺める」『地域研究』7(2): 129-148、平凡社

◆2005 奥野克巳・花渕馨也共編著『文化人類学のレッスン:フィールドからの出発』学陽書房

◆2005「死と葬儀:死者はどのように扱われるのか?」 奥野克巳・花渕馨也共編『文化人類学のレッスン:フィールドからの出発』pp.181-205、学陽書房

◆2005 奥野克巳(編)『グローバル化する近代医療と民族医学の再検討』平成14年度〜平成16年度科学研究費補助金(基盤研究(C)(1))研究成果報告書

◆2005 「はしがき」、「人類学の課題としての帝国医療:研究の成果と課題」 奥野克巳(編)『グローバル化する近代医療と民族医学の再検討』平成14年度〜平成16年度科学研究費補助金(基盤研究(C)(1))研究成果報告書(池田光穂、花渕馨也、信田敏宏、西本太、山崎剛) pp.1-6, pp.7-22

◆2005 「医療の帝国:人類学にひそむ近代医療」『熊本文化人類学』第4号、pp.1-15、熊本大学文学部

◆2005 「邪術と嫉妬〜ボルネオ島カリス社会の事例から〜」『国際学ジャーナル』17: 35-55、桜美林大学国際学部

◆2004 "Environmental Change and Bio-resource Utilization: The Case of the Penan of Sarawak, Malaysia", 『サラワク先住諸民族社会における自然環境認識の比較研究』pp.97-110、平成12年度〜平成15年度科学研究費補助金(基盤(A)(1))研究成果報告書、研究代表者:内堀基光(東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所

◆2004 『「精霊の仕業」と「人の仕業」〜ボルネオ島カリス社会における災い解釈と対処法』、春風社

◆2004 「医療のポストコロニアルとコロニアルー人類学の近代医療研究の可能性をめぐってー」『熊本文化人類学』(特集:帝国医療の地平)第3号、pp. 1-6、熊本大学文学部

◆2003 「サラワク先住民プナン社会における疾病、林道封鎖、NGO」『経済学雑誌』(小特集:バイオエコノミクス)104(2): 37-52、大阪市立大学経済学会

◆2003 「[研究動向]近代医療の世界拡張と人類学〜帝国医療とその生成変化を中心に〜」『社会人類学年報』Vol. 29, pp.181-196、弘文堂

◆2003 「ポストコロニアル状況下における近代医療〜サラワク先住民の今日的課題をめぐって」『九州人類学会報』(特集<帝国医療の予感>:池田光穂、信田敏宏、花渕馨也、奥野克巳)30: 136-144、九州人類学研究会

◆2003 「ブルーノ・マンサーの死とプナン人の闘いの変貌」JAMS News(日本マレーシア研究会会報)26: 6-9、日本マレーシア研究会

◆2002 「土着の実践から民族医療へ--近代医療との交差を中心として--」(←PDFファイル)『民族学研究』(特集<民族医療の再検討>:池田光穂、奥野克巳、近藤英俊、慶田勝彦) 67-3: 249-268、日本民族学会

◆2002 「邪術師を暴き出す--インドネシア辺境における差異と同一化--」『アジア・アフリカ言語文化研究』第64号、pp.37-74 東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所

◆2001 「森林伐採からエコツーリズムへ--マレーシア・サラワク州における森へのまなざし--」『通信』101号、pp.20-24、東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所

◆2000 "Katabea'an: Explanation for and Prevention of Misfortune among the Kalis of West Kalimantan", Michael Leigh (ed) borneo 2000: language, management and tourism. pp.360-9, Universiti Malaysia Sarawak

◆2000 「19世紀以降のサラワクにおけるムマローの銀細工づくりの旅」『研究報告No.9』pp.65-78、旅の文化研究所

◆2000 「イバン女性と銀の頭飾り--需給の歴史と表象の誕生--」日本マレーシア研究会会報 19: pp.4-7

◆1999 「精霊とたたかう戦士たち--ボルネオ島カリスのウンパンタンバン--」『季刊・リトルワールド』69: pp.5-10 野外博物館リトルワールド

◆1998 「シャーマニズム研究における「治療効果」再考--ボルネオ島カリス社会を事例として」 『民族学研究』 63ー3: pp.326-337、日本民族学会

◆1998 『災いの説明と災いへの対処---ボルネオ島カリス社会における精霊、毒薬、邪術---』一橋大学博士論文 ⇒ 【博士論文要旨】(「一橋大学社会学研究科に提出された博士論文」)

◆1998 「唇のあやまち--ボルネオ島カリスの『サラババ』について--」月刊『言語』2月号、pp.102-108、大修館書店

◆1998 「バリアン儀礼--ボルネオ島カリスにおける病気治療--」『季刊民族学』第83号(1998新春)pp.76-89、千里文化財団

◆1997 「ラオラオとマウノ--ボルネオ島カリスの狂気の分類について--」『アジア・アフリカ言語文化研究』第54号 pp.77-103、東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所

◆1997 「ボルネオ島・カリス社会における死とその解決<下>:死者の仇を討つ」『SOGI(葬儀)』Vol.7., No.5.(9月号)、pp.75-78、表現文化社

◆1997 「ボルネオ島・カリス社会における死とその解決<上>:死者を旅立たせる」『SOGI(葬儀)』Vol.7., No.4.(7月号)、pp.75-78、表現文化社

◆1997 「ボルネオ島カリスにおける災いの説明と災いへの対処--民俗知識としてのカタベアアン--」『一橋論叢』8月号、pp.141-156、一橋大学一橋学会

◆1997 「ボルネオ島カリスの言語習慣--なぜ森の中で食べ物・飲み物に関わる語彙を発してはいけないのか?--」月刊『言語』7月号、pp.74-79、大修館書店

◆1996 "Dua Sistem Pengobatan Tradisional dalam Masyarakat Dayak Kalis"(【日本語訳】カリス・ダヤクの二つの伝統的治療システム)Jurnal Penelitian Universitas Tanjungpura 6(1)、pp.1-5, Universitas Tanjungpura, Indonesia

◆1996 "Bahasa Ritual dalam Dayak Kalis"(【日本語訳】カリス・ダヤクの儀礼言語)Kalimantan Review 14、pp.32-41, IDRD, Pontianak, Indonesia


2.研究プロジェクト
(競争的研究資金取得状況)


2008年度〜2011年度 科研費補助金による研究・基盤研究(B)『人間と動物の関係をめぐる比較民族誌研究:コスモロジーと感覚からの接近』(代表:奥野克巳・桜美林大学教授)

2005年度〜2008年度 科研費補助金による研究・基盤研究(B)2 『ボルネオ島における「自然災害」の人文学的研究』(代表:津上誠・東北学院大学助教授)

2003年度〜2006年度 科研費補助金による研究・基盤研究(B)2 『価値の多元化状況における保健システムの変貌』(代表:池田光穂・熊本大学教授)

2002年度〜2005年度 科研費補助金による研究・基盤研究(C)1 『グローバル化する近代医療と民族医学の再検討』(代表:奥野克巳・桜美林大学助教授)

2000年度〜2004年度 科研費補助金による研究・基盤研究(A) 『サラワク先住諸民族社会における自然環境認識の比較研究』(代表:内堀基光・東京外国語大学アジア・アフリカ研究所教授)

1999年度 旅の文化研究所 第6回公募研究プロジェクト 「ボルネオの銀細工職人「マロー」の旅と旅先での暮らしについての研究」(個人研究)


3.口頭による発表、報告など


◆2009.12。「動物は自然的存在か?:狩猟民プナンの魂の存在論」熊本大学大学院社会文化科学研究科・フィールドリサーチセミナー「自然と文化のインター フェイス」(於:熊本大学大学院)

8.6. 
「ペニス・ピン:マレーシア・サラワク州の狩猟民プナンの性行動」桜美林大学国際学研究所主催、同リベラルアーツ学群共催・公開シンポジウム「セックスの人類学:動物行動学、霊長類学、文化人類学の成果」(於:桜美林大学町田キャンパス)◆2009.12.


◆2008.6. 「ペニス・ピン:マレーシア・サラワク州の狩猟民プナンの性行動」桜美林大学国際学研究所主催、同リベラルアーツ学群共催・公開シンポジウム「セックスの人類学:動物行動学、霊長類学、文化人類学の成果」(於:桜美林大学町田キャンパス)

◆2008.6. 「倫理の起源〜サラワク・プナン社会における人間、雷神、動物」第42回日本文化人類学会研究大会(於:京都大学)


◆2008.6.「医療人類学の原液」第42回日本文化人類学会研究大会(於:京都大学)、分科会「医療人類学を学ぶこと/教えること」(代表者:池田光穂・奥野克巳)

◆2008.3. "The Penis Pin--Democratic Pleasure among the Penan of Sarawak--" Paper Presented at the International Workshop on Cultural Diversity (or Multi-Cultural Traditions)in Sabah and Neighboring Areas, Kota Kinabalu, Sabah

◆2006.7. "Ordeals Today--Accusation of Sorcery and State Power among the Kalis of West Kalimantan", 8th International Conference of Borneo Research Council, Kuching , Sarawak, Malaysia.

◆2006.4. "Anthropological Research of Sense in Sarawak", Research Seminar Series, IEAS, Universiti Sarawak Malaysia

◆2006.3.「感覚の民族誌に向けて:ボルネオ島における身体の問題系」、国立民族学博物館共同研究会「グローバル化がもたらす保健システムの変貌」(研究代表者:池田光穂)


◆2006.1.「モデル・シラバス編:教育に携わる人のための医療人類学入門ワークショップ「福祉・看護・医療における人文・社会科学の挑戦」、大阪大学コミュニケーションデザイン・センター

◆2005.5.「他者の病気/病気の他者−植民地における医療と人類学−」日本文化人類学会第39回研究大会分科会、周縁化される他者の身体:帝国医療の諸相」(於:北海道大学)

◆2005.2. 奥野克巳・山崎剛「帝国医療研究の過去と未来〜人類学文献の解題をとおして〜」「グローバル化がもたらす保健システムの変貌」(研究代表者:池田光穂

◆2004.10.「ホモ・メディクス:進化、身体、土着医療から考える」国立民族学博物館共同研究会「グローバル化がもたらす保健システムの変貌」(研究代表者:池田光穂)

◆2004.6.「サラワク先住民とグローバルな医薬品市場ーー生物資源、メガダイバーシティーの発見、帝国医療の現在--」、日本文化人類学会第38回研究大会、分科会「帝国医療の問題系」(於:東京外国語大学)

◆2004.2.「セッション2・熱帯医学の歴史と現在・コーディネータ」地域研究コンソーシアム主催『熱帯医学と地域研究:知の実践と構築』(於:京都市国際交流会館)


◆2003.6.「異文化についての理解と異文化からの理解〜ボルネオ島カリス社会における『死霊』をめぐる経験」日本国際理解教育学会(於:桜美林大学)

◆2003.5「趣旨説明〜医療のコロニアルとポストコロニアルを視野に入れて〜」「帝国医療の逆襲:21世紀ポストコロニーの医療を考える」、第37回日本民族学会研究大会、分科会「帝国医療の逆襲:21世紀ポストコロニーの医療を考える」(於:京都文教大学)

◆2003.3.「帝国医療の生成変化〜サラワク先住民の事例を中心に」、BE研究会(於:ホテル・アウィーナ大阪)


◆2003.1.「グローバル化する近代医療の淵源を辿る〜帝国医療研究を中心に〜」、九州人類学研究会シンポジウム「帝国医療の予感:植民地状況における医療と文化を考える」(池田光穂・奥野克巳・花渕馨也・信田敏宏)(於:熊本大学くすの木会館)


◆2002.6.「帝国医療の人類学研究に向けて」、第36回日本民族学会研究大会(於:金沢大学)

◆2001.10.「ポスト医療人類学に向けて〜民族医学を中心として〜」、東京都立大学社会人類学研究会

◆2001.3.「医療化された人類学の20世紀」、現代医療研究会(於:千葉大学)

◆2000.7."Katabea'an: Explanation for and Prevention of Misfortune among the Kalis of West Kalimantan" The Six Biennial International Conference of the Borneo Research Council at Kuching, Malaysia

◆2000.5.「病いの人類学の脱『西洋』化を図る」、第34回日本民族学会研究大会(於:一橋大学)

◆2000.4.「銀の頭飾りをつけたイバン女性--19世紀のムマローの旅から現代のサラワク州観光へ」、第6回旅の文化研究フォーラム、旅の文化研究所(於:飯田橋エドモンドホテル)

◆2000.3.「イバン女性の銀の頭飾りとサラワク観光」、日本マレーシア研究会口頭発表(於:東京外国語大学)

◆1999.5.「シャーマニズムを医学の呪縛から解き放つ」、第33回日本民族学会研究大会・分科会「呪術とは何だったのか?」(於:東京都立大学)

◆1997.1.「ラオラオとしての狂気、マウノとしての狂気--ボルネオのカリスの知覚秩序の社会学--」、第566回東京都立大学社会人類学研究会

◆1996.5.「不可視のリアリティへの跳躍--カリス族のシャーマニズム」、第30回日本民族学会研究大会(於:静岡大学)

◆1994.7.
"Describing the Japanese Occupation: A Case of West Kalimantan", The Third Biennial International Conference of the Borneo Research Council at Pontianak, Indonesia

◆1992.10.「ボルネオの銀細工職人:民族工芸品の特化に関する予備的考察」、第46回日本人類学会・日本民族学会連合大会(於:大阪大学)

◆1992.5.「西ボルネオ・タマン族の民族意識の形成」、日本民族学会第27回研究大会(於:南山大学)


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