Fossilized Errors and Language Acquisition

fossilとは化石のことです。石になった動植物です。

My grandfather was a quarryman and he sometimes took me to his quarry on holidays. There were fossilized shells and leaves in this quarry, and I spent hours trying to find such fossils of various kinds. Actually there were not many kinds. I wanted to find ammonites for example, but the rocks there were from the Cenozoic era, the most recent of the three major subdivisions of animal history, of 25 million years ago, and ammonites had been extinct long before that era. So I just found fossils of shells and leaves, but it is one of my beautiful childhood memories.

言語的間違いが自分で自覚しないままに固定して使用してしまうと、それは化石化した間違い(fossilized errors)と表現される場合があります。自覚すれば訂正される可能性はありますから、必ずしも化石化したわけではありません。学術用語です。

fossilの発音はフォッシイル、というよりも、もう少し弱いイですから、曖昧母音を使って、フォッサルあるいはフォッスルに近い発音です。

ずっと昔、テレビで外国人の人が日本語と英語を駆使しながら英作文を教えていたことがありましたが、その人は動作だったか造作だったかをどうさく、ぞうさくと言っていました。
外国語でも母国語でも修得過程において間違えて覚えてしまう発音や語彙、表現があります。 大学生でもsaysやsaidの発音を間違えている人がいます。どこかで間違いに気づければ幸いです。

さて、言語修得には3つの段階があります。

(1) 日々の生活の中で周りの人から、とくに母親や父親から自然に反復視聴、発声練習しながら学ぶのが最初の学習段階です。

(2) さらに学校教育で読み書きを習う過程でそれまで自然学習したまちがいを修正しながら強制的、矯正的に学ぶ学習があります。

(3) さらにその上に自分で自分を教えるという段階が続きます。いずれの段階でも、正しい見本を見落としたり、間違いを訂正する人がいないと、間違いをそのまま持ち続けることもありえます。

言語習得が一番最初の段階だけですと子供の言語を青年期や成人した後でも子供ことばを話し続けるかもしれません。
二番目の段階は学校教育ですが、外国語の場合は、もしその外国語が日常のコミュニケーションに使われていなければ、自然な環境で修得されるべき個々の音や音の連続が聞き取れないまま大人の言語を学ぶかもしれません。
しかし、この間に外国での学校教育を受けると、最初の段階をも修得できる可能性があります。いわゆる帰国子女は小学校、中学校、高等学校の期間を外国で過ごしていると考えられます。

この最初の段階と二番目の段階のどちらの学習が欠けても外国語でも母国語でもなんらかの(発音、識字、語彙などで)不自然さが残ります。

それを補うのが第三の段階の自分で自分を教える段階ですが、第一段階と第二段階の習熟に応じて、また、個々人の環境と努力によって差がでます。自分で自分を教えるのですが、外国での言語修得プログラムに参加することもあるでしょう。日本で会話学校に通うひともいることでしょう。日本の正規の学校教育には頼らない学習過程です。努力と時間がかかります。もしなんならかの有料語学研修プログラムに参加するのでしたら、時間と、努力と根気とお金がかかります。お金がなんとかなるひとは幸運ですから、根気よく続けることです。お金がない場合は自分に頼ってください。

外国語は母語のような刷り込みがない場合は、学校教育で、そしてさらには自分で反復練習をしながら無理矢理刷り込んでいかなければいけないところがあります。もし子供の頃の刷り込み過程があれば幸運ですのでそれを失わないようにさらに育てて成長させ大人にしていくとよいと思います。そういう環境がなかった人は、第二と第三の段階でextraordinaryな努力をしてください。つらいことですが、そういう学習が楽しいと思える人は幸運です。

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