剛田雅史さん、2016年8月5日付けのコメントありがとうございます。

剛田雅史: TOEIC990点、英検1級の保持者。 TOEIC指導、大学受験の指導を得意としている。

2016.08.05
英語の名詞をきわめる(小林悦雄)レベル別評価

簡単評価

英語力上級者★★★☆☆
英語力中級者★★☆☆☆
英語力初級者★☆☆☆☆

中級者のレベルを英検二級レベル(高校英語を一通り理解しているレベル)と想定しています。

個人的感想

題名から想像していたような内容と違い、少しがっかりしました・・・笑
僕は、英語の学習において最も難しいものが名詞だと考えています。
それは、一定の法則にしたがって使い分けることが難しいものだからです。
不可算名詞と呼ばれているものでも、使い方によっては可算名詞にもなります。
この本の題名は、「名詞をきわめる」というものだったので、ある種の法則をもとに説明がなされているものだと思っていたんですが、全く違いました・・・笑
その点で少しがっかりしました・・・
この本は、具体的にいくつかの名詞を取り上げて、それぞれの名詞の使い方を説明していく、というスタイルです。
そして、取り上げている単語のレベルが、英検1級程度のものもかなり出てくるので、中級者や、特に初級者の方が読んだとしても、「知らない単語の用法知っても・・・」、となるので、上級者のかたにおすすめの本です。
この本を通して感じたことは、「やはり名詞の用法は、一つずつ知って、使ってを繰り返して覚えなければいけないのか・・・」、ということでした。
その一方で、そのような考え方は教育者としてはただの「逃げ」なので、もっと調べて、理解して名詞を使いこなすことを可能にするような方法を引き続き探していこう、と決意するきっかけにもなった本でした。
この点ではいい本だったのかな?
全体的に、上級者を対象とした本だという印象でした。
この本を読むことで、いくつかの名詞の用法を知り、その用法や表現を自分のストックとしてためることができるので、上級者でさらに名詞の使用方法、冠詞の使いかたなどを気にするレベルに達した人は一度読んでみるとよいかもしれません。