生活と防災についての意識調査

 

ご回答へのお礼と結果のお知らせ

 

 

 

                                調査主体  東京都豊島区西池袋3-34-1        

立教大学社会学部教授  村瀬洋一

e-mail  muraserikkyo.ac.jp

 

             仙台市青葉区荒巻字青葉 東北大学情報科学研究科

                    政治情報学研究室准教授  河村和徳

 

 

御礼

 先日は、私どもが実施いたしました調査にご協力いただき、まことにありがとうございました。みなさまのご理解により、貴重な調査結果を得ることができ、深く感謝しております。郡山市内の511人を対象として実施し244人(回収率48%)のご回答をいただいております。

 このたび調査結果の報告書を作成いたしましたので、ご覧いただければ幸いです。これは、主な項目について結果を要約したものとなっております。分析に時間がかかってしまい大変申し訳ありません。このような調査の場合、多くの方のご回答を整理してコンピューターに入力した上での、データ作成作業や分析にはかなりの時間を必要とします。そのため、結果のお知らせの完成には、時間を要してしまいます。昨今の情勢のため大学も入構制限となり作業ができない期間があり、大変ご送付が遅くなりましたことを、深くお詫びいたします。

 

今後のお問い合わせ先について

 今後数年かけて、調査結果をさらに分析し、復興政策に生かすよう努力し、学会や学術論文にて発表していく予定でおります。この調査に関するご感想や、より詳しい分析結果等に関してお問い合わせがありましたら、上記担当者までご連絡いただけますよう、お願い申しあげます。

 なお、今後、より詳しい調査結果を以下の村瀬研究室ホームページに掲載いたします。インターネット上で「立教 防災調査」というキーワードで検索すると表示されます。

http://www2.rikkyo.ac.jp/web/murase/11send.htm

 

★男女別集計表のPDFへ ****

 1.一般的な社会意識について 

 

 現在の自分の生活について、「満足」と「どちらかといえば満足」をあわせて、男女とも8割以上が生活に満足していると回答した。

図 現在の生活全般満足感

 

 一般的にいって、いまの世の中は公平だと思いますかという問いに対して、「公平だ」と「だいたい公平」を合わせ男性4割近く、女性3割近くが公平と答えているが、不公平という回答が多い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

図 社会への不公平感

 

 

 

 

 

 政治や社会についていろいろな事が 伝えられているが、どれを信用していいかわからないという問いに対し「そう思う」と「どちらかといえばそう思う」を合わせて、男性の7割以上、女性のおよそ8割が、そう思うと答えた。

図 政治や社会についての情報不信

 

 

 

 

 2.人間関係と被災者支援 

 

 震災後、近所の人達との付き合いが深まったに関して、「そう思う」と「どちらかといえばそう思う」を合わせて、男性の3割、女性3割弱がそう思うと答えている。女性の方が、付き合いに変化がないという答えが多い。

図 近所との付き合いが深まった

 

 今回の大震災の被災者に対する政府の支援は、現状で十分であるという問いに対し、男女とも4割ほどが肯定しているが、否定的な回答の方が多い。

図 被災者に対する政府の支援は十分

 

 

 

 

 

 

 この1年間くらいの間に、福島第一原発周辺の地域(大体10キロ圏内くらいの場所)へ行ったことはありますかという問に対して、男性3割、女性15%があると答えている。

図 被災者に対する政府の支援は十分

 

 

 

 

 

 3.東日本大震災の影響 

 

 震災による被害について、自宅の中のものが壊れたが、男女とも8割でもっとも多かった。次いで自宅破損や、職場学校の破損が多かった。自分自身や家族のけがは少なかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

図 震災による被害

 

 

 

 

 

 

 

 今後、原子力発電は全て廃止すべきという問いに対し「そう思う」と「どちらかといえばそう思う」を合わせ、男性6割以上、女性で7割以上が肯定的だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

図 今後の原子力発電の廃止について

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