生活と防災についての埼玉県民意識調査

 

ご回答へのお礼と結果のお知らせ

 

 

                                     調査主体  東京都豊島区西池袋3-34-1        

立教大学社会学部教授  村瀬洋一

e-mail  muraserikkyo.ac.jp

 

 

 

御礼

 先日は、私どもが実施いたしました調査にご協力いただき、まことにありがとうございました。みなさまのご理解により、貴重な調査結果を得ることができ、深く感謝しております。埼玉県内の1200人を対象として実施し347人(回収率29%)のご回答をいただいております。

 このたび調査結果の報告書を作成いたしましたので、ご覧いただければ幸いです。これは、主な項目について結果を要約したものとなっております。このような調査の場合、多くの方のご回答を整理してコンピューターに入力した上での、データ作成作業や分析にはかなりの時間を必要とします。ご送付が遅くなりましたことをお詫びいたします。

 

 

 

今後のお問い合わせ先について

 今後数年かけて、調査結果をさらに分析し政策に生かすよう努力し、学会や学術論文にて発表していく予定でおります。この調査に関するご感想や、より詳しい分析結果等に関してお問い合わせがありましたら、上記担当者までご連絡いただけますよう、お願い申しあげます。

 なお、今後、より詳しい調査結果を以下の村瀬研究室ホームページに掲載いたします。インターネット上で「立教 防災調査」というキーワードで検索すると表示されます。

http://www2.rikkyo.ac.jp/web/murase/11send.htm

 

 

 

 

 1.一般的な社会意識について 

 

 現在の自分の生活について、「満足」と「どちらかといえば満足」を合わせて、男女とも9割ほどが生活に満足していると回答した。

 

 

 政治や社会への不信に関する問に対して、「そう思う」と「どちらかといえばそう思う」を合わせて、男性約7割近く、女性8割がそう思うと答えた。

 

 

 権威ある人に敬意を払うことについては否定的な回答が多く、男性8割、女性9割ほどが否定的だった。

 

 


 

 人間関係について、町内会や自治会などの役員とのつきあいは、「かなりつきあいがある」と「少しはつきあいがある」を合わせても、男女とも2割以下であり、全般的につきあいが少ない。

 

グラフ, ツリーマップ図

自動的に生成された説明

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 地方議員・国会議員とのつきあいは、「かなりつきあいがある」と「少しはつきあいがある」を合わせ、男性1割、女性は1割以下だった。しかし「知り合いを通して会うことができる」を合わせると、男性は3割ほどが、人間関係を持っている。

 

グラフ

自動的に生成された説明

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

性別による役割分業については、男女とも否定的意見が多い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 自分の社会階層について上と答える人は少ない。「中の上」と「中の下」を合わせると8割を超える。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 美術館や博物館へ行く習慣については、「月に1回以上」と「年に1から数回」を合わせると男性で4割近く、女性で5割近い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 子供の頃に家族と美術館や博物館に行った経験については、「よくあった」と「時々あった」を合わせて、男性で約3割、女性で5割近い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 子供に大学以上の教育を受けさせることについては、男女差はあまりなく、8割ほどが肯定的である。

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 2.東日本大震災の影響 

 

国民の意見が復興政策に反映されているかという問いに対し、男性3割、女性2割ほどが肯定しているが、否定的な回答の方が多い。

 

 

 今後、原子力発電は全て廃止すべきという問いに対し「そう思う」と「どちらかといえばそう思う」を合わせ、男性6割以上、女性で8割が肯定だった。

 

 

原発事故の放射能による影響について、「そう思う」と「どちらかといえばそう思う」を合わせて、男性約約6割、女性8割近くがそう思うと答えている。男女で回答に差がある。

 

 


 

 

 3.新型コロナ感染後の生活 

 

臨時休業や外出自粛の要請に、多くの国民が応じたことについて、男女とも7割以上が肯定的に評価している。

 

 

 震災後、新型コロナ感染拡大後の生活について、暮らしが「大きく変わった」と「ある程度変わった」を合わせて、男性8割近く、女性7割以上が変わったと答えている。全般的に、変化がないという答えは多くはない。

 

 

 将来の生活への不安に関して、男性で5割以上、女性で6割以上が、不安を感じると答えている。女性の方が、不安感がやや強い。

グラフ

自動的に生成された説明

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

自粛を強制することが望ましくないという意見について、「そう思う」と「どちらかといえばそう思う」を合わせて、男性約約5割、女性4割近くがそう思うと答えている。男性の方が、望ましくないという回答が多い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 感染拡大後の生活で変わったこととしては、「健康・衛生」が男女とも6割を超えてもっとも多かった。次いで自宅での過ごし方や食生活、働き方、家族や友人との関係、となっている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 コロナ感染拡大に関する現状の混乱について、当分の間はおさまらないという回答が9割を超えている。