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対面で実施予定。パワーポイントファイルは配布しないという強い方針なのです。自分の手でノートを書くことが重要。1.目的
・社会構造と社会変動について最新の研究動向を理解 ・社会の測定とは何かを理解 ・計量社会学の研究プロセスを理解2.主な内容
心理測定法という学問はあるが、社会測定法という学問は今のところない。そして、調査をしたが分析できない、というこ とでは研究として成立しない。 社会の構造や社会的地位をどう測定するかは、重要な問題。多くの社会学は、測定や分析に失敗しているので、あやしげな 質的調査や、直感での分析、構築主義などの解釈や印象批評に逃げてしまっている。構築主義などは一見おもしろそうに見え ても、具体的な測定法や分析法を作ることができなかった学問である。これでは大規模な社会を的確に研究することはできな い。多くの記述的社会調査(質的社会調査)は、データの偏りが大きく「木を見て森を見ず」の不適切な研究となる。また、 的確な測定法と分析法がないままに研究している。分析法といっても、深く解釈しましょうというくらいか、分類のみである。 これでは、不適切な分析結果を見抜き、現実の大規模な社会現象や格差問題を扱うこともできない。分析法なしのいい加減 な研究は、社会学の信用を落とし、学問に対する負の貢献となってしまう。学生が卒業後に、学問の成果を生かすことも難し い。このような低レベルな学問から脱却することは、社会科学全体の緊急の課題である。 なお質的調査も、問題探索の段階では意義がある。ただし、データが偏り社会の、ごくわずかな部分しか見ていないという 点と、適切な分析法がないという点については、欠点を克服できていない。この2点について限界があり、これのみでは研究 の最後まで到達して、結論を書き、科学的な論文にすることはできないことは事実である。質的調査のみで、巨大な社会の全 体像を把握することはできない。適切なデータがないからといって、いいかげんなデータをもとに研究してはいけない。計量 分析ができないから質的研究に逃げる人が多いことも事実だが、そのような姿勢が正しいわけではない。 計量社会学は、米国や世界の多くでは、社会学の中心的手法である。日本では普及が遅れているが、米国社会学の雑誌は、 7割が計量の論文である。American Sociological Review などの学術雑誌を見てみるといいだろう。最近は日本でも、以下の ように重要な文献が出ている。米国や国際的な社会学会では、質的調査は既に流行が過ぎ、適切な分析法の開発に失敗したため 評価は低い。調査したが分析できない、ということでは研究にならないのである。 この科目は、実際の社会現象を扱い、具体的な社会構造や社会変動について、どう測定し分析するか、研究の応用例に触れ つつ考えることを目的としている。なお統計学の科目ではない。むしろ具体的な社会の分析に重点を置く。統計の基礎的知識 は必要ない。
◆社会調査の問題点について ここをクリック 村瀬の講演記録の文章。本文は、PDFのボタンをクリック。
◆その他 村瀬論文PDFなど ここをクリック 『社会学評論』などの学術雑誌は、データベースに入っていないものもあるので、図書館で実物を手にとってみてください。
『行動計量学』vol.32-2 PDF ★ここをクリック★
『行動計量学』vol.33-1 PDF ★ここをクリック★
特集 「東アジア価値観国際比較調査」
職業分類について解説 大学院プロジェクト科目
調査票とコードブックの例 大坂大学SSP調査
調査票とコードブックの例 日本版総合社会調査 JGSS
調査票と調査結果速報の例 2015年 福島市調査
SPSS出力を手で数字打ち直して表にすると、数字の打ち間違いが起きるので、必ず出力の数字そのものをコピーして、表やグラフにすると良いでしょう。数字をマウスで囲んでCTRL+Cでコピー準備状態、CTRL+Vではりつけです。このキー操作を覚えると良いでしょう。
出力の表をエクセルで読むこともできます。あるいはSPSS出力の表を1つ、マウスで選んでからコピーし、エクセル画面で貼り付けてもいいでしょう。SPSSのエクスポート機能を使ってもよい。
◆社会調査法について 社会調査のページ
4.おまけの資料
◆社会移動の計算用エクセルファイル ここをクリック
CiNii 論文データベース 誰でも自由に使える
国会図書館 「記事・論文」のボタン 雑誌記事索引 誰でも自由に使える
・ワードの画面上「表示」をクリック
・ツールバーや図形描画、またはオートシェイプを選ぶ
・画面下に線や矢印のボタンが表示されるので、ボタンを押して線をかく。
書いた図を微調整したいときは、書いた線や図を右クリックして書式設定を選ぶ。線の太さや矢印種類などを変更できる。その他、画面下の「オートシェイプ」ボタンを押し、曲線などを選ぶとよい。曲線を書くのを終えるときはダブルクリックする。曲線を書いた後、右クリックして書式設定を選ぶと、線種を変えたり、矢印などにすることができる。
詳しくは重回帰の資料の最後の方を参照。二乗などの、小さい2を書きたいときは、2を書いてからマウスで選んで右クリックし「フォント」を選ぶ。「文字飾り」の中の上付ボックスをチェックする。
ワード画面内にエクセルの表を貼るときは、ワード画面上の「挿入」をクリックし、オブジェクトを選び、エクセルワークシートを選ぶ。
エクセルで単純に直線を引くだけならば、線を引きたいセルをマウスで選び(またはシフト+矢印キー)、その後、画面上「書式」をクリックし、セルの書式設定を行い、罫線ボタンを押しても良い。
ボーンシュテット&ノーキ =海野道郎・中村隆監訳. 1999.『社会統計学―社会調査のためのデータ分析入門』ハーベスト社. 原純輔.1981.「階層構造論」.安田三郎他編『基礎社会学W 社会構造』東洋経済新報社. 原純輔編.2002. 『流動化と社会格差』ミネルヴァ書房. 原純輔・盛山和夫.1999.『社会階層』東京大学出版会. 原純輔・海野道郎. 2004. 『社会調査演習 第2版』東京大学出版会. 原純輔他編. 2000. 『日本の階層システム』1〜6巻 東京大学出版会. ハーヴェイ =森田成也訳. 2007. 『新自由主義 ―その歴史的展開と現在』作品社. 岩井紀子・保田時男.2007.『調査データ分析の基礎 ―JGSSデータとオンライン集計の活用』有斐閣. 今田高俊. 1989. 『社会階層と政治』東京大学出版会. 蒲島郁夫.1989.『政治参加』東京大学出版会. 片瀬一男他. 2007. 『社会統計学』放送大学教育振興会. ミラー =長塚隆訳. 2006 『数を表現する技術 ―伝わるレポート・論文・プレゼンテーションー』オーム社. 村瀬洋一.2006.「階級階層をめぐる社会学」宇都宮京子編『よくわかる社会学』ミネルヴァ書房. 村瀬洋一他編. 2007. 『SPSSによる多変量解析』オーム社. 野宮大志郎編. 2004. 『SASプログラミングの基礎 ―A gentle introduction』ハーベスト社. 佐藤俊樹. 2000. 『不平等社会日本 : さよなら総中流』中央公論新社.ISBN 4121015371 鈴木正俊. 2006. 『経済データの読み方』岩波新書. 富永健一.1979.『日本の階層構造』東京大学出版会. 与謝野有紀編. 2006.『社会の見方、測り方 ―計量社会学への招待』勁草書房. 安田三郎. 1978. 『社会移動の研究』東京大学出版会. ザイゼル =佐藤郁哉・海野道郎訳. 2005. 『数字で語る ―社会統計学入門』新曜社.
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